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バンドじゃないもん! WEB LIMITED INTERVIEW

恋汐りんご(汐りん)、七星ぐみ(ぐみてゃん)、望月みゆ(みゆちぃ)、甘夏ゆず(ゆずポン)

“やりたいことをやりたいようにやりきった”
6人の強味がつまった『ミニバン!』完成

それぞれの個性を生かしたソロ曲に加え、最新シングル“Q.人生それでいいのかい?”、“歌うMUSIC”のセルフカバーを収録したミニアルバム『ミニバン!』をリリースしたバンドじゃないもん!。やりたいことをただやりきったという爽快感と充実感、そして圧倒的なこの存在感。もう大満足としか言いようのない今作について、恋汐りんご、七星ぐみ、望月みゆ、甘夏ゆずの4人にたっぷり話してもらった。

■今回のミニアルバム、企画ものではありますが、それぞれのソロ曲も充実していてある意味集大成的な1枚になったのではと思いますがいかがでしょうか。

ゆずポン バンもん!ってまったく違う個性の6人が集まっていて、その個性といままでの集大成が入った感じで、これぞバンもん!っていうミニアルバムになったと思います。ソロ曲はそれぞれメンバーが歌詞を書いてるんですけど、すごく個性的な6曲になったし、ここでまたバンもん!の自己紹介のような1枚になったんじゃないかなって。

汐りん ソロ曲は今回2回目なんですけど、1回目のときより自由度も高くてクオリティも上がってきたと思うし、しおは突き抜けた曲にしたかったので、大好きな電波ソングというジャンルに振り切った曲にしました。歌詞は、恋汐りんごちゃんがお料理するときに扮する「クッキンアイドルりん♡りん♡汐りん」というキャラクターのテーマ曲という設定で、ゆくゆくはこの“クッキンアイドルりん♡りん♡汐りんのテーマ”をオープニング曲にして番組ができたらいいなって思ってます。

■先々までのビジョンがあるんですね。

汐りん はい。番組も作りたいし、お料理本も作りたいし、エプロンとかのグッズも作りたいし、いろいろできるなと思って。偉い人で興味のある人がいたらお願いします。

■あはは。みゆちぃさんはどうです?

みゆちぃ バンもん!の歴史の中でミニアルバムはこれが2枚目なんですけど、1枚目は2人時代のものなので、ここにいるメンバーにとっては初めてのミニアルバムなんですよね。でも気持ち的にはフルアルバムと全然変わらないなと思っていて、もともと方向性が違う6人が集まってできたグループで、そこを強味にしてきたんですけど、6人のそういうすごさみたいなものがつまったのがシングルの“Q.人生それでいいのかい?”だと思うし、初期の“歌うMUSIC”が“生まれかわりver.”というカタチで収録されることになったのも意味があると思うし、全部の曲に意味があるアルバムになったなと思います。

■シングル曲と過去曲のセルフカバーが入ることでより“いま”のバンもん!が浮き彫りになった気がします。“Q.人生それでいいのかい?”がこのアルバムをギュッとまとめる役割をしているというか。

みゆちぃ そうなんですよ。だからこの1枚でひとりひとりの個性とバンもん!っていうグループ両方をちゃんとわかってもらえるんじゃないかって、そういう1枚になったと思います。

■ぐみてゃんさんは?

ぐみてゃん 今回は企画ものでソロ曲がメインなんですけど、ひとりひとりが何にもしばられずに自由にできたなって。みんなの曲を聴くと、あ、この人っぽいなってすごく納得するし、みんな違う方向性だけどさっき言ってたように“Q.人生それでいいのかい?”がそれをまとめてくれてるというか。だからこのミニアルバムはメンバーのこともわかるし、バンもん!のこともわかるので、かなりお得なんじゃないかと思います。

■ソロに関して言えば、やっぱりみなさんやりきったという感じですか。

ゆずポン いまやりたいことは全部表現できたと思います。

■それぞれ成長とか感じてます?

みゆちぃ 昔はこういう歌詞は書けなかったかなっていうのはあるかもしれないですね。あと、声の特徴が前よりはっきりしてきたかなって。

ゆずポン そこもバンもん!のいいところの1つで、声聴いただけで、あ、この子が歌ってるってわかると思うんですよね。

■そう、そう、わかるんですよ。

ぐみてゃん わかります?

■わかります。グループによってはやっぱりこの声は誰だろう?って混乱することもあるんですけど、バンもん!はすぐわかります。

汐りん へー、わかるんですね。

ぐみてゃん うれしい。

みゆちぃ いちばんわかりやすい声の2人がへー、って。(笑)

■ね。(笑)

みゆちぃ 成長という意味でも、今回は本当にやりたいことをやってるって言えるのかもしれないですね。それはソロ曲も“Q.人生それでいいのかい?”も。それはちょっとむずかしい、みたいなことあるじゃないですか。例えば、この人に曲を作ってもらいたいけどなかなか実現しないとか。今回はそういう部分も含めてすべて叶ったというか、こんなにもやりたいことができたのは初めてのことですね。

■ではそのソロ曲についておひとりずつお話を訊かせてください。

ゆずポン 前回のソロ曲ではファンの人のことが大好きっていう気持ちを書いたんですけど、今回の“ピーターパン・コンプレックス”の1番は、当時のことを振り返って書いてるんです。だからすごくキラキラしてるんですけど、前のソロから2年くらいが経って、もちろん成長した部分もあるんですけど、やっぱり自信がなくなるときもあったりして、それで歌詞も後半にいくにつれて自信がなくなっていってるっていう。

■なるほど。

ゆずポン でもファンの人たちが応援してくれてる限り、その応援が自信になっていくんだっていうことはずっと思ってることだから、それを歌詞にしたくって。で、もともとバンドをやってたからバンドサウンドがやりたくて全部生音で作ったんですけど、途中で謎の語りが始まっちゃうっていう。(笑)

■始まりますね。(笑)

ゆずポン 曲を提供していただいたタカユキカトーさんはひらくドアというバンドの方で、高校生のとき大好きだった人、わたしの超青春の人なんです。

■青春時代の大好きな人に曲を書いてもらえるなんてうれしすぎますね。

ゆずポン はい。初めに曲をもらったときは語りの部分はなかったんですけど、もうちょっとパーソナルな部分を語りというか、スロウなテンポに乗せて歌いたいなと思って、それでこの語りが入って。ひらくドアは歌詞がすごく独特で、その語り口調みたいなのが好きだったりもしたので、その感じを出したいなって。曲調はちょっとひねくれたさわやかさというか、90年代のインディー・ロックみたいな感じっていうのかな。

■歪んでるというか、ちょっと暗いというか。

ゆずポン そうそう。ちょっとひねくれた音を残しつつ、抜ける感じのさわやかな音やメロディは大事にしたいなって。歌詞もひねくれた女の子が書きそうだし、やっぱわたしひねくれてんなって。(笑)でもいま言いたいことはちゃんと言葉にできたから名刺代わりの1曲になったと思うし、自分が好きだった音楽を作っていた方とこうして一緒にできたっていうのはすごくうれしくて、いま98%くらい満足してます。

■あれ、2%は?

ゆずポン 今後の自分の成長のためになんとなく残しておこうかと。(笑)

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