TOMOMI(Ba&Vo)、HARUNA(Vo&Gt)、RINA(Dr&Vo)、MAMI(Gt&Vo)
タフに自由に突き抜けた7thアルバム『YELLOW』リリース
7枚目のアルバム『YELLOW』をリリースするSCANDAL。洋楽の要素をふんだんに取り入れ、持ち前のポジティブさをさらに強く押し出した今作からは、着実に一歩一歩を踏みしめてきたゆえの自信と余裕がうかがえる。よりたくましく、よりタフに、そしてより自由に――ガールズロックバンドとしての確固たる意思と覚悟を持ちながらもあくまで自然体な4人に、この自信作について訊いた。
■今作は、どんな1枚になりました?
RINA ポジティブで幸福感のある曲を詰め込もうということで制作を進めていったんですけど、去年のワールドツアー(SCANDAL WORLD TOUR 2015「HELLO WORLD」)の影響がすごく大きくて。洋楽のかっこよさ、海外でしか録れない音に憧れる反面、あらためて邦楽のかっこよさにも気がついて、邦楽と洋楽をミックスしたものを、日本で、日本語で、ガールズバンドでアルバムにしたいという想いを自分たちなりにカタチにできた1枚だと思います。
MAMI 去年のワールドツアーが軸になってはいるんですけど、去年は楽曲制作がグッと身近になった1年で、メンバーひとりひとりが常に何かを生み出しているという状況の中、バンドの雰囲気もすごく良く、その空気感がギュッと凝縮できた1枚になってるんじゃないかと思います。
TOMOMI ワールドツアーでいろんな国の人や文化や景色から影響を受けたり、いろんなものを吸収したんですけど、そういうものを日本人であるわたしたちがうまく消化したJ-POPに仕上がったなと思います。
HARUNA ワールドツアーのアメリカでのインタビューで、「SCANDALの音楽はシリアスロック? ハッピーロック?」って聞かれて、「ハッピーロックです」って答えたんです。ハッピーロックって日本語に直訳するとなんだかチープに聞こえてしまうような気がするけど、とってもいい言葉だし、そのインタビューをきっかけにあらためてハッピーロックをやりたいという想いが強くなったので、このアルバムはそういうポジティブなマインドで作れたなと思ってます。
■ワールドツアーで得たものは大きいでしょうね。洋楽の要素とSCANDALの王道がいい具合にミックスされて、さらにそこにたっぷりの幸福感。かなり手応えのある1枚になったんじゃないかと思います。
RINA 海外にリスナーがこんなに広がっていくなんて予想もできなかったことなので、それにもしっかり答えたいと思ったし、常に自分たちのバンドには幸福感というものがあったんだということにあらためて気づいて、それをわかったうえでもう一度そういう1枚を作ってみようって。ほんとはレコーディングでは、スタジオの湿度をアメリカのようにカラッとした環境に近づけようと、ブース内の気温をグッと下げて乾燥させて録ったりしました。真冬やからマフラー巻いたりしながら。(笑)
■たしかに音にもこだわってて、何曲かは海外で録ってきたのかと思ってたんですけど。
HARUNA オール日本です。
RINA トラックダウンやマスタリングだけ海外で、現地のエンジニアさんにお願いして。
■曲作りはどのように進めたんですか?
MAMI このアルバムに向けてメンバー作詞作曲の曲をというわけではなく、一昨年くらいから自分たちのできることの幅が広がって、その中で楽曲制作も日常的なものになってきて、4人からどんどんアイディアが出てきてたここ数年だったんで、ほんとにタイミング良く曲が揃ったという感じですね。