■まぁ、やっといて損することはないですから。(笑)話を戻しますけど、MVはひとりカラオケをして、ボクシンググローブを持って渋谷を歩いて、どんなストーリーなんですか?
吉川 戦ってる感じがしますよね。ひとりで東京に出てきて、ひとりで騒いで、「あぁ、ダメだ……」となりつつ、ボクシンググローブを持って渋谷の街をふらふらして、最後は私の右ストレートで終わるっていう、ちょっとかっこいいんですよ。でも、ボクシンググローブを持ったまま渋谷を歩いたもんだから、通行人から二度見三度見は当たり前で。「あの子どうしたの?」って笑われたり、大変でしたね。しかも撮影中、スタッフさんたちが離れた場所から、私のことを大笑いしながら指差してるんですよ。もう恥ずかしかったです。そういう意味では、MVでも歯をくいしばりました。
■ちょいちょいタイトルを挟んできますね。(笑)アカシックの理姫さんと奥脇達也さんが作った“チャーミング勝負世代”も、不器用な女の子の歌ですよね。
吉川 そうですね。まわりに追いつこうと思って、背伸びしちゃうかわいらしい女の子の曲です。曲調がロックで、歌詞がかわいくて、そのギャップが好きです。
■アカシックらしい楽曲ですよね。吉川さんも、まわりの女子を見てうらやましく思ったりすることはありますか?
吉川 仲良い友達が海外に行って、水着で「わーっ!」てしてる写真をインスタにアップしてるのを見たときとかですかね。私もお休みはあるんですけど、海外に行くほど長期のお休みは、この世界に入ってから一度もないんですよ。だから、お仕事じゃなくてプライベートで海外に行くっていうのが、すっごくうらやましいんです。
■「リア充爆発しろ!」みたいな感じですか?
吉川 私はラブ&ピース派ですから、爆発しろとかは思わないですよ。(笑)でも、さすがにクリスマスとかバレンタインとか、イベントごとのカップルを見ると、たまに、たま〜にですよ、ふつふつとマグマが沸き起こることもあります。
■最近はマウンティングなんて言葉もありますけど、ご存じですか?
吉川 マウンティング? なんですか?
■女性同士で、私のほうが上だみたいなことを見せつける、格付けというか。
吉川 こわっ!でも、女性グループあるあるですよね。そういう意味では、私はソロで良かったなと思いますね。私は好き嫌いが激しい女なので、もしグループにいて、そういう女性に挟まれたら負けちゃうんだろうなと。大奥みたいなドロドロした世界なのかな?
■そうなんでしょうね、きっと。
吉川 (スタッフに向かって)ハロー!プロジェクトにもあるんですかね?
■余計なこと言わないでください。(苦笑)一般的なOLの社会とかの話ですから。
吉川 でも、学生時代は派閥とかありましたよ。私は高校で3年1組だったんですけど、5組と6組の女子とはバチバチで。私はお仕事もやっていたので、関わらないように端からそっと見ていたんですけど、うちらが廊下に出てたら、あっちは出ないとか、そういうのがありましたね。(なぜか小声で)怖いですね。
■“チャーミング勝負世代”もMVが公開されてますけど、吉川さん的な見どころは?
吉川 インスタグラムの写真みたいなおしゃれな撮り方をしていて、撮影中はずっと「おしゃん!おしゃん!」って言ってたくらいなんです。それで、歌詞に沿った表情を撮っていったんですけど、いちばん最初の「恋する女にしか 出来ない顔を 友達がしていた」っていうところの私の表情に注目ですね。
■恋する女の顔をしたんですか?
吉川 カメラマンさんを彼氏だと思ってくださいと言われました。でも、照れちゃって、なかなかOKが出なくて。そういう要求がすっごい苦手なタイプなので、めちゃくちゃ恥ずかしかったんですよ。最終的に、ちょっとあごを引いて上目遣いに落ち着いたんですけど、ここがいちばん時間かかりましたね。
■普段なかなか見られない表情が、たくさん入っているんですね。
吉川 ちょっと恥ずかしいですけど、見てほしいですね。
■それとシングルの初回盤Bには、ボーナストラックとして新曲も入るそうですね?
吉川 そうなんですよ。ザ・夏っていう感じの曲なので、ライブではタオルを振り回してほしいです。以前、ブラジルから帰ってきたときに作ったサンバ衣装っていうのがあるんですけど、どうせならこの曲を歌うときに着たかった。面積が少ないやつ。
■この夏のライブで披露されることを期待してます。
吉川 TOKYO IDOL FESTIVAL(8月5〜7日に開催)とかで歌いたい願望はありますね。許されるなら、みんなに水をぴゃーってかけながら歌いたいです。