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相楽 樹 VANITYMIX2016 SUMMER PICK UP INTERVIEW

“とと姉ちゃん”を観て、日常の些細なことを
大事にしようって思ってもらえたらうれしいです

sub4月からスタートした連続テレビ小説「とと姉ちゃん」で、次女・鞠子を演じる相楽樹。まじめで冷静で、父亡きあと“とと”として家族を守る長女・常子を支えるという役どころを、瑞々しくも十分な存在感で演じる姿が印象的だ。そんな三姉妹の要ともなる“鞠子”の役作りから撮影現場の様子、そしてこの物語に対する想いを話してもらった。

■現場にはもう慣れましたか。

相楽   もう5カ月くらい経つので、出演者の方やスタッフさんとも仲良くなってきたし、すごく雰囲気がいいんですよ。最初はみんなとどう距離をつめていこうかと思ってたんですけど、どんどん仲良くなって、いまはほんとの家族みたいですね。

■ドラマのままの仲良し家族、仲良し三姉妹っていうイメージがあります。

相楽   三姉妹のキャラクターがとてもリアルだし、いいバランスなんですよね。杉咲花ちゃんは、ほんとの末っ子のように甘えてくれたり相談してきてくれるし、(高畑)充希ちゃんは、わたしたち下の2人からすると女優さんとして大先輩なので、そういう意味でもお姉ちゃんって感じだし。本物の三姉妹みたいですよ。

■次女の鞠子ちゃんはしっかり者で、とと姉ちゃんを支える重要な役どころだと思いますが。

相楽   鞠子はすごくしっかりしてるけど、まだ子どもの部分もあるんですよね。そのバランスがむずかしくて。でも台本がすごく細かくて、西田(征史)さんの書かれる台詞から鞠子の感情の起伏が感じ取れるので、特別に役を作り込もうとしなくても、その台本をしっかり読んで演技すればすんなり表現できるなって。

■あまり頭で考え過ぎず。

相楽   考え過ぎずにやってますね。直感を大事にするというか。最初にそう思ったっていうことはたぶんそのまま演じても大丈夫だろうなって、逆に迷っちゃうほうがよくないと思うんで、あまり深く悩み過ぎずにやってます。

■オーディションを受けられたとのことですが、印象に残ってることはあります?

相楽   オーディションで料理をしながらお芝居をしたんですけど、実際は4人でやるところを5人でやることになって、わたしひとりあまっちゃったんですね。4人分の台詞ももう全部暗記してたのに、「相楽さん、アドリブでこの場をかき乱してみて」って言われて、え!台詞覚えたのに!って。(笑)でもとにかくかき乱さなくちゃって、人が切った野菜を食べたり……いろいろかき乱してみました。

■アドリブは得意です?

相楽   小劇場の舞台に出てたんで、小劇場の舞台って大きい舞台と違って、演出家さんが台本を書きながら稽古をしていくんですね。だから演出家さんが来ない時間は台本がなくなってしまうんです。そういうときにみんなでよく即興芝居をやってたので、即興のほうが得意だったりすることもあるんですよ。

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