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G-FREAK FACTORY VANITYMIX 2017 SPRING PICK UP INTERVIEW

■リリース毎に確実に超えていってる気がします。塗り替えて塗り替えて、それがちゃんといまのG-FREAKになってる。

茂木 また戻るかもしれないけど。あんまり過去に意識したことないけど、そういうなんとなくなイメージっていうのが“Too oLD To KNoW”と“ダディ・ダーリン”のシングルと、このアルバムを作る中でちょっとだけ見えてきたんですよね。ほんの少しだけ。もっとそれを固めて広げなきゃなって。それがこの先の作業。

■クアトロ(2016.12.16.)で“EVEN“と“Too oLD To KNoW”と“ダディ・ダーリン”を最後に立て続けにやったじゃないですか。あのとき“Too oLD To KNoW”と“ダディ・ダーリン”の曲の強さをあらためて感じたんですよ。

茂木 うんうん。

■“EVEN”ってすごく大事な曲だと思うんですけど、それを超える曲を作って、シングルとしてリリースして、出すたびにちゃんと過去を超えている。それがすごく誠実な気がしたし、この2曲をシングルとしてリリースした意味があらためてわかった気がしました。

茂木 なるほど。そうですね。で、このアルバムではこの1曲目がそうならなきゃダメって位置なんですよね。未来への希望とか、この曲の持つそういう部分やなんかも含めてこれからどうやって伝えていくか、むずかしいっすね。いまリハやってるんですけど、どうなることか。

■なるほど。2曲目の“KTKZ TO TAIYO”はNAIKA MCさんと合作されてますけど、群馬の方なんですよね。

茂木 もうとんでもない男ですよ。昨年末のフリースタイルの大会(「UMB2016」)で優勝しちゃいましたからね。それってすごいことなんですよ、言葉の格闘技だから。そこでどうやっても優勝できなかったヤツがこの曲を録り終わって、共作、合作NAIKA MCってクレジットに入れるって決まってから優勝したっていうね。これはもう俺らにとって追い風だなって。

■レコーディングしてから優勝したんですか。

茂木 そうなんです。ヒップホップは宅録が多いし、俺らのレコーディング現場のほうが全然しっかりしてるみたいで、スタジオに来た瞬間にもう面喰ってて、ヤツ、スキンヘッドなんですけど、湯気がもうすごくって。(笑)

■あははははは、すごい!

茂木 一緒にやって、すごく刺激になったみたいですね。

■リリックは茂木さんが?

茂木 普段から1週間に1回くらい長電話してるくらいだから、全然説明とかいらずに。何かお互いの思ってることを真ん中にって考えたら、「北風と太陽」がハマるんじゃないかって。どっちが先に服を脱がすかって、NAIKA MCのライブも俺らのライブもけっこうそこは共通してあったんで。で、群馬って風の街なんですけど、風の元になるというか、あの山から風が吹いてくるんだよっていうところにあいつ住んでるから、おまえ北風でいいじゃんって。そんな感じでほんと簡単に決まりましたね。

■“HALF-DONE”はタクマさん(10-FEET)にアドバイスをもらったとか。

茂木 スタジオに来てくれて、コーラスワークとか、俺の声のおいしいトーン、キーはここだからっていうのを教えてくれて。そんなこと考えたことないでしょ。(笑)もう物理的にちゃんと分析してくれてるからすごいよね。「茂木のキーはここがいちばんおいしい」って。最後は結局コーラスにこだわりまくって、スタジオ出たの11時くらいだから、前の日の昼からやって。(笑)

■ええ!。(笑)

茂木 で、この曲が泣きの2回目。

■なるほど!

茂木 コーラスだらけになっちゃったけどね(笑)、勉強になりました。自分の声とかわかったほうがいいなというか、わかってないとダメだなって。

■意識するようになりました?

茂木 なんないです。(笑)なんなきゃダメだなって思ってるだけです。(笑)

■そうですか。(笑)“Remain”はお子さんへのメッセージでしょうか。

茂木 うん。子どもですね。これはけっこう時間かかっちゃったけど、イメージはあったんですよ、こういうのをやりたいなって。“ONE DAY”もそうなんですけど、やっと不特定多数ではなくて、子どもに対して歌ってみたいって思えるようになって。もともと歌っていうのは1人称、2人称でほんとは完結するべきもので、そこに共感してくれる人が多ければ多いほどいい。1対1で聴こえるというかね。そこをちょっと見失ってたんですけど、今回“ONE DAY”とこの曲でやっとできましたね。

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