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夢みるアドレセンス VANITYMIX 2017 SPRING PICK UP INTERVIEW

危機的な状況真っ只中のアイドル夢みるアドレセンスが、激動の数ヶ月を語る

メジャーデビュー後初のベストアルバムリリースを前に、5人中2人のメンバーが相次いで活動休止するという危機を迎えている、夢みるアドレセンス。窮地を乗り越え、ファンからの信頼を取り戻すためにひたむきな活動を続ける荻野可鈴、志田友美、京佳の3人が、ここ数ヶ月の出来事と、いまの状況だからこそ響くというベストアルバム『5』の楽曲群について、素直な気持ちを語ってくれた。

■アルバムリリースを前に、5人中2人が活動休止となりました。まず10月に小林さんが喉の不調で休養して4人になり、立ち位置や歌割りの変更もあったわけですよね。大変だったんじゃないですか?

一同 めちゃめちゃ大変でした!

志田 何日間かスタジオを貸し切って、ほぼ全曲やり直して、ずっと練習してました。

荻野 奇数から偶数になるって、大変だなと思いました。

京佳 新曲とか激しい曲だと、ダンスのほうに頭が行っちゃって、歌割りが抜けちゃったり。

■それに慣れる間もなく、年明けに山田さんが重大な規約違反で活動自粛となり、今度は3人になりました。山田さんとは何か話をしたんですか?

荻野 まだ直接会って話すということはしてないんです。(取材は1月末)

■じゃあ、スタッフのみなさんと相談のうえで、3人で続けていきましょうと。

荻野 はい、そうです。

■いま3人になったことに対して、率直にどう思っていますか?

荻野 発覚したときは年末だったんですけど、まずグループで活動できなくなっちゃうんじゃないかと思ったんです。グループで活動できないということは、休んでいる(小林)れいの帰って来る場所もなくなっちゃうから、「どうしよう!?」っていう気持ちでしたね。それで落ち着かない年末を過ごし、年始の最初のイベントもキャンセルになって。

志田 初めてファンの方の前に出たのが、ツアー初日(1月14日@大阪・なんばHatch)だったんです。

荻野 その最初のリハーサルのときに、3人しか来てなくて、プロデューサーさんから「今回のツアーは3人でまわることになりました」と聞いたんです。そこで夢アドがなくならないということに対してはよかったなと思ったんですけど、その次の怖さもありましたね。

■怖さとは?

荻野 ファンの方に嫌な思いをさせてしまったことはわかっていたので、ステージに出るまでは、どういう反応がお客さんから返ってくるかわからない。歌割りもフォーメーションも変えないといけないし、すべてが未知な世界すぎて。でも、ここで夢アドを終わらせたくなかったから、「やるしかない」っていうのが素直な気持ちでした。

■京佳さんはいかがですか?

京佳 ずっと考えてましたね。「どうなっちゃうんだろう?」って。でも、私はスタッフさんを信じているから、れいちゃんの居場所をなくすことは絶対にしないと思っていました。ただ、3人でやることに対しては、受け入れるのにちょっと時間がかかりましたね。いままで、仕事で誰か1人が抜けて、4人でライブすることはあったんですよ。でも、3人でライブというのは異例で、現実的にできるのかなと不安だったし、状況の変化についていけなくて。人生でいちばん試練の瞬間でしたね。いまもその途中ですけど。

志田 私も3人ではライブをしてなかったから、不安でいっぱいでした。3人でツアーをやると聞いて、「ホントに?!」と思いましたね。しかも初日まで2週間もなかったので、すごいプレッシャーでした。

京佳 うん。夢にまで出てきたもん。実際にみんな揃ってリハできたのは3〜4日で、そこでツアーの構成も作り上げて、ない頭をフル回転させました。

志田 いまが人生でいちばん頭を使ってると思う。

京佳 あと、年末年始はSNSも自粛していたんですけど、それが辛かったですね。「まだ更新できないのかな?」って、ずっと3人でLINEしてて。

志田 まず「あけましておめでとう」を言いたかった。

京佳 年明けて10日くらい経ってからだったよね。

■どうするか決まらないうちに、不用意な発言はできないですからね。

京佳 そうなんですよ。「チームってこういうことなんだな」って、改めて思いました。

■僕がいちばん残念なのは、曲の説得力がなくなってしまったことだと思っていて。“Love for you”とか、ファンに対しての気持ちを歌った曲じゃないですか。嘘だったとまでは言わないですけど、どうしても曲の聴こえ方は変わってしまう。

荻野 そこはいまの私たちのライブを見ていただけたら、きっと嘘じゃないとわかっていただけると思うんです。確かに「何歌ってんだよ」みたいな目で見ている方もいるとは思いますけど、まずはライブで伝えられればと思っているので。

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