main

FlowBack WEB LIMITED INTERVIEW

■初心に返った、みたいな感じですね。

REIJI このアルバムを持って、また新たなスタートを切れるという気持ちですね。収録曲もいろんなジャンルの曲があって、僕がFlowBackでなくても聞きたくなるようなアルバムなので、これからいろんな方に聴いてもらうのが楽しみです。

TATSUKI 『VERSUS』に込めた想いはタイトル通り、FlowBackの永遠のテーマである“挑戦者”。先輩アーティストや同世代のアーティスト、音楽業界、自分自身に対して<戦っていこう>という想いを込めたアルバムです。これが発売されたら、もうゴングは鳴ったということで。自信もって出せるアルバムだと思っています。

■タイトル楽曲でもある“VERSUS”は、アルバムの1曲目に収録されていますよね。

TATSUKI アルバムのなかで僕たちの伝えたい思いが一番表現されているのが“VERSUS”なんです。JUDAIがラップを作詞しているんですが、めちゃくちゃかっこいいんですよ。

JUDAI 僕って1曲つくるのに結構時間がかかるタイプなんですけど、“VERSUS”は今までの反骨精神だったり、<ここから戦っていくぞ>という気持ちも込めたり。メンバーの言葉を織り交ぜているので、5分くらいで書き終わったんです。最初は少し不安だったんですが、プロデューサーのSTYさんに「いいじゃん!」と言ってもらえて。

■このラップにはグループの強い想いが込められているんですね。2曲目にはメジャーデビューシングル“Come A Long Way”が収録されています。

TATSUKI タイトルの意味を直訳すると<長い道のりを歩んできた>で、当時リリースしたときはメジャーデビューの心境を歌っていて。今回アルバムに収録したことで、<さらにここから歩んでいくぞ>という想いを込めていますね。

■3曲目“FAMOUS”は新曲ですが、“Come A Long Way”と同じプロデューサーなんですよね。

TATSUKI これは完全にラブソングで、<あなたの一番になりたい>というメッセージが込められています。サウンド感もすごくオシャレ。

■TBS系テレビ「王様のブランチ」5月度エンディングテーマに選ばれた曲でもありますよね。続いて4曲目“Champagne Shower”も新曲。

MARK この曲は80’sのサウンドを一番取り入れている曲かな。80’sのサウンドって、懐かしいと思ってくれる人もいれば、僕らの年代からすると新しくてオシャレと思ったり。いろんな年代の人が聴ける曲ですよね。リリックとしては、少し背伸びをしている男性がテーマ。結構男の人って女性に対して背伸びしちゃうところがあって、トラックで表現することでカッコ良く見えるのかなと。僕は大好きな曲です。

■5曲目でメジャー2nd Single“Heartbreaker”が登場。失恋ソングですよね。

MASAHARU この曲は、女性に振り回されているような男性をイメージした歌詞になっています。でも歌詞の内容というよりは、サウンド感を通して5曲目に持ってきた感じですね。

REIJI あとはリリース時に80’sが流行っていたので、振り付けにお立ち台を取り入れていて。エンターテインメントがつまっていて、見ても楽しめる楽曲になりました。ライブでもインパクトがあり、FlowBackの新しい一面が感じられる楽曲だと思います。

■なるほど。6曲目にはインディーズリリース“AfterRain”が登場します。

TATSUKI 失恋ソングなんだけど、意外とファンに向けた曲だったりもするんです。この楽曲を作ってくれたプロデューサーさんが、僕たちの2ndワンマンライブに見に来てくれて、その時感じた<ファンとFlowBackの関係性>をくみとってくれ、楽曲となっています。

■ファンに向けた曲と聞くと、聴こえ方も変わってくる気がします。7曲目は新曲バラード“ByeBye”が収録されています。

REIJI 僕がこのアルバムのなかで一番好きな曲。アルバムを通して聴いたときに、ミッドバラード的な役割があるんです。男性が恋人を振って後悔しているという、少し女々しさのある歌詞で。メンバー全員男性なので、歌う時にも感情が入りやすいというか。サビの部分でもそれぞれ歌い方が異なったり、個々の世界観で歌っているので、歌詞を見ながら聴くと新しい発見があったりしますね。

■共感することも多いのでしょうか?

TATSUKI 共感しますね、自分から振ってしまって後悔するという経験を描いているので。

MASAHARU でも僕は振られたことしかない。(笑)

MARK 僕も振られることが多いですね。僕とMASAHARUくんがグループの中でダントツ女性に振り回されやすいタイプだと思います。(笑)恋愛感が似ているんですよね。でも僕はまぎれもなくジェントルマンだと思っていますけど。(笑)

メンバー (笑)

MARK 絶対に車道側を女性に歩かせないし、扉も先に開けるし!

TATSUKI こうやって言ってますけど、男性には絶対しないんです。(笑)俺たちにもドア開けてよ。

JUDAI 彼、メンバーの誰かがドアを開けても何も言わないで行っちゃいますもん。(笑)

TATSUKI だから僕らのなかで話し合って<ありがとうをきちんと言おう>というルールを作ったりして。何に対してもありがとう、と言い合ったり。(笑)

MARK そこからグループ内で<ありがとう>が流行ったんだよね。(笑)

■本当に仲いいのが伝わってきます。(笑)さて、アルバムの話に戻りますが、8曲目のメジャー3rdシングル“BOOYAH!”で、HIP-HOP色が強めのサウンド曲が登場。これはグループの名刺代わりの1曲だとか。

TATSUKI 僕たちが結成当初、誰もお客さんがいなかったときに活動していたときの想いをSTYさんに話すと、そこから感じ取ったことを楽曲として形にしてくれたんです。リリックも全て自分たちにしっくりくるし、JUDAIが書いたラップの部分には5人の想いも投影されていますね。

JUDAI 「行き先見えない暗闇 歩き続ける足に滲む血は紅」という歌詞があるんですけど、結成当初を思い出しながら書いていきました。

TATSUKI JUDAIがラップの部分を何度も書き直していた姿を見ていたんですよ。その時JUDAIに「カッコつけていた自分がいた。改めて結成当初の泥臭い自分たちの想いで書いたらこの歌詞が書けた」と言われて。実際聴いてみても、結成当時を思い出すし、めちゃくちゃいい歌詞だなと思いましたね。

2 / 3123