■お二人にとって日本の印象はいかがですか?
J 日本は何回来てもいつも新鮮で楽園ってイメージだよ!
Y 楽園ですか?!
T うん!Jurreの言っていることは冗談抜きで本当さ!だって全てにおいて良い印象しかないんだよ。アジアはどこも好きだけど、その中でも日本は特に思い入れが深いし、抜きに出ていると思う。
Y 自分が何の気なしに過ごしている国がそんな風に二人に思われていたなんて、すごく有難いことですね。
T なんて言うか、文化の発信においても日本は世界の先端を突き進んでいるし、そんな中でそれをひけらかすことなく、変わらない人々の対応というか、暖かさがあって、その謙虚さをいつでも忘れない国民性が日本を楽園だと感じさせてくれるんだと思うね。
J あとは食べ物ね!(笑)どれをとっても美味しい食べ物ばかりで、正に楽園でしょう?!(笑)
Y 日本はお寿司からラーメンまで、こだわりぬいた名店が多いとこから考えると、確かに楽園ですね!(笑)
■日本のファンのイメージは?オランダのファンとの違いはありますか?
J 大違いだよ!日本を含め、アジアのファンのみんなはハッキリ言って別次元だね!(笑)熱狂的な度合いがすごくて、空港でたくさんの人たちが出迎えてくれるんだ!僕らからしたら欧米じゃあり得ないことだから、嬉しい限りさ!(笑)
T あとは日本のファンのみんなは、僕たちがリリースする曲を全部チェックしてくれていて、一緒に歌ってくれることと、新しく提案する曲に対しての受け入れ態勢というか、柔軟さが非常に高いと感じていて、その点がオランダとは違うね。
J もう一個思い出したけど、あるファンが空港に到着したら、さっき話した、まだ露出が少ないはずのDubVisionとのユニット「METAFO4R」の僕らが着ていたユニフォーム姿で出迎えてくれたんだよ!完成度もかなり高くて本当に驚いたよ!どうやって作ったんだろう?(笑)
T それが日本のファンのすごさだよね!僕たちの音楽への熱量を倍で返されたって感じで、頭が上がらないくらい嬉しかったよ!
Y その人たちはよっぽどの大ファンだったんでしょうね!(笑)日本人は凝り性な性格だから、精巧に真似て作って、二人に喜んでもらいたかったんだと思いますよ!
■休みがとれるとしたら、何がしたいですか?
Y 愛犬と富士山にでも行きたいね!
J 僕は節目節目にいつもやることがあって、朝起きてジムでワークアウトして、散歩して、友達を呼んでお酒飲んで、サッカー観戦したり、ノーマルな日常を過ごすようにしているよ。生活軸がどうしても一般の人たちと違うから、そういうありきたりなことでマインドをリセットしているんだ。
T 僕はまずプレーステーションの電源を入れるよ!(笑)
(一同) 爆笑
■あなたにとって音楽とは?
T&J 柄じゃないからあまり仰々しいことは言えないんだけど、音楽は僕らの大部分を当然のように占めていて、自分の感情を込めて作ったもので、人に良い意味での影響を及ぼすことができる手段でもあるし、逆に聴くことでマイナスな感情を削ぎ落としてくれる能動と受動の両側面を併せ持った素晴らしい存在だと思うよ。
Y 仕事そのものだけど、リラックスしたり、楽しんだりと、感情をコントロールできるこの世の魔法の様にも思えるよね。
■今後の活動についてお聞かせください!
Y 僕は今までに意気投合したDJ達とのコラボ曲を中心に制作していきたいと思っているよ。
J ちょうど“Remember who you are”をIgnite Recordingsからリリースしたんだ。めっちゃ良い曲に仕上がったと思う。コマーシャルな曲だけど、Firebeatzらしい、できる限りのエナジーを詰め込んだ力強い曲なんだ。だから、クラブでもフェスでも通用するものに仕上がったと思うよ。今後については本当にたくさんの新曲をリリースする予定なんだ。そのうちの1つをTimが教えてくれるよ!
T そうだね。いろいろなアーティストとのコラボがこれからどんどん出て来るけど、その中でも2014年に“I Can’t Understand”でコラボをした、Chocolate Pumaと再びタッグを組んでMusical Freedom Recordsより新曲が出るよ!あとは新しいことにチャレンジした“METAFO4R”プロジェクトの動向からも目を離さないでね!
PROFILE
DJ yaksa
2000年にDJとしてキャリアをスタートし、数々のビックネームと共演を果たす。現在は麻布十番のELE TOKYOにてサウンドプロデュース兼レジデントDJとして活躍し、「ULTRA EUROPE」をはじめ、世界の有名なフェスやクラブに多数出演。2016年にはDJ MAG JAPANから「Best Resident DJs from Best of Japan 2016」を受賞。
Firebeatz
Tim Benjamin SmuldersとJurre van Doeselaarからなるオランダ出身のEDMデュオ。同じ大学だったTimとJurreは共通の趣味だった音楽の話で意気投合し、2008年に結成。Calvin HarrisやTiësto、Martin GarrixなどといったEDMシーンの人気DJと曲を制作し数々のヒット曲を生み出したことで、その名が広く知られることとなる。