Apink WEB INTERVIEW

臆病だった私に Bye Bye――別れを前向きに捉え、新たな一歩を踏み出すラブソング

日本では2枚目のアルバムとなった『PINK♡DOLL』から約3カ月、Apinkから早くもニューシングルが到着した。3月29日にリリースされる『Bye Bye』は、韓国では誰もが知るヒットメーカー、S.Tiger(新沙洞の虎)とタッグを組んだ表題曲に加え、アニメ『リルリルフェアリル〜魔法の鏡〜』のオープニング曲“ぱぴぷぺPON!”を収録。ともに前向きな気持ちを表現した楽曲ながら、“Bye Bye”では切なくも凛とした歌声を、“ぱぴぷぺPON!”では元気でポップな歌声を聴かせ、Apinkの魅力を両面から味わえる作品に仕上がっている。彼女たちはどのような解釈で楽曲に向き合ったのか、真面目な性格が垣間見えるインタビューをどうぞ!

■新曲の“Bye Bye”は別れを前向きに捉えた曲だと思うんですけど、みなさんはどんなことを考えながら歌われたんですか?

ボミ 歌詞自体が別れの内容なので、その感情に忠実に歌うべきなのではないかと思いました。だから、少し悲しい気持ちで歌うようにしました。

チョロン 別れを積極的に受け入れることで、より成熟した愛を知る、そういった気持ちで歌いました。

ナムジュ 「大人になりたいから」という歌詞があるんですけど、それと同様に私たちも少女らしさや純粋さを捨て、より成熟した女性になることを思い描きました。

■これがデビュー当時だったら、もう少しかわいらしく歌っていたのかなと思ったんですけど、“Bye Bye”は大人っぽく、淡々と歌っている印象を受けたんです。そうした表現の仕方については、メンバーで話し合ったんですか?

ウンジ レコーディングの現場には、みんな別々に入りますし、作曲家の方が望む声やトーンがありますので、作曲家の方とより多く話したと思います。

■どんなことを話されたんですか?

ウンジ 重くならないように歌おうと言われました。“Bye Bye”は明るい曲ではないので、私たちが暗く歌ってしまうと、重たくなってしまうんです。だからクールに歌おうと努力しました。

■作曲のS.Tigerさんは数々のヒット曲を手がけられている方ですけど、Apinkに提供した曲は切ないものが多いなと思うんです。S.Tigerさんが作った曲に共通点を感じることはありますか?

ボミ 明るい曲であれ、悲しい曲であれ、心の奥深いところを揺さぶるメロディーだと思います。歌っていても、どこか心のなかがジーンとするような感覚があります。

■“Bye Bye”で歌われている別れは、恋人と別れたのか、片想いが敗れたのか、どちらにも捉えられると思うんです。みなさんはどういうシチュエーションを想像しましたか?

ウンジ 私は最初に歌詞を見たときに、男性が浮気をしたのかなと思ったんです。「生まれ変わりたいから」という歌詞もあったので、男性が心変わりをした結果、女性も心変わりをする決心をしたのかなと。でも、ご質問の答えとしては、あまり深く考えずに歌いました。その印象のまま歌ってしまうと、重くなってしまうと思ったので。

チョロン 私も恋人によって傷を受けるシチュエーションを想像したんですけど、そう言われて改めて歌詞を見ると、片想いという感じもわかる気がします。片想いというのは成就しなくても、それ自体が美しいですよね。

■歌詞のなかでは「私を手離したこと/後悔させたい」という部分が印象的でした。

ナムジュ (日本語で)怖い、怖い。(笑)

ボミ 別れたら誰でも考えそうな歌詞だと思ったので、私は特段驚きませんでしたよ。

■みなさん恋愛に限らず、見返してやりたいと思ったことはありますか?

チョロン 悪い意味ではなくて、仕事をするうえで刺激になるとか、より一生懸命がんばろうとか、そういった気持ちにさせられることはあります。

■もう少し具体的に教えていただけますか?

チョロン 誰にでも「もっとこうしたいのに」と考えることはあると思うんですけど、いろいろな状況でできないことも多いじゃないですか。そういったときに、より努力しようと考える気持ちですね。これ以上は怒られてしまうので言えません。(笑)

■わかりました。(笑)ほかのみなさんはいかがですか?

ナウン ありそうな気はするんですけど、いざ考えてみると、あんまり思い出せないです。

ハヨン 私たちは歌手なので、多くの人が私たちを冷静に見ることがあるんです。そういうときには、もっと私たちを知ってもらわなければいけないなと思うことがあります。

ウンジ 私は後悔させてやると考えるよりは、もっと私ががんばらないといけないなと思うことはあります。そうすると、自ずとその人は後悔するのではないでしょうか。なんでそんなことしちゃったんだろうって。

ナムジュ 私も後悔させたいというよりも、もっといい女性になるとか、もっといい人になるということは考えたことがあります。

ボミ 私は正直に申し上げて、後悔させてやると思ったことはないんです。なぜかというと、私は早く諦めて、新しいものに挑戦していくほうが好きですし、何かひとつのことにこだわるのではなく、もっと自分に合うものは何かを常に探していくタイプだからです。ただ、ご飯を食べながら、自分に対して「あなた後悔しなさいよ」と思うことはあります。(笑)

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