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Apink WEB LIMITED INTERVIEW

韓国随一の清純派グループが、日本オリジナル曲をたっぷり収録した新作でエールを送る

数ある韓国ガールズグループのなかでも、ブレない清純派イメージと親しみやすいキャラクターで、女性からの人気も高いApinkが、日本では2枚目のアルバムとなる『PINK♡DOLL』をリリースした。明るく、ポップで、かわいらしく、まるで妖精たちから応援を受けるような気持ちにさせてくれる今作は、全12曲中8曲が日本オリジナル曲。アルバム発売の翌日、プロモーションで来日中だったApinkの6人に、本人たちが感じているという「日本ならではのスタイル」について解説してもらった。

■前作はすべて韓国でリリースした曲の日本語バージョンでしたけど、今作は12曲中8曲が日本オリジナル曲です。制作するうえで違いはありましたか?

チョロン 日本オリジナルの曲でも、Apinkのカラーは変わっていないと思うので、特に大きな違いはないと思います。ただ、歌ったものを聴いてみると、やっぱり日本ならではのスタイルがあるかなと感じるので、そういう部分は新鮮で楽しいですね。

■その日本ならではのスタイルというのは?

チョロン 歌詞が叙情的で、細やかな表現が多いかなという気がします。あと、メロディーもかわいかったり、楽しかったり。個人的には日本の曲も大好きです。

■アルバム収録曲で、実際に印象に残ったフレーズはありますか

ウンジ “My First Love”に「最後のページには 何を描くんだろう」というフレーズがあるのですが、童話みたいな表現だなと感じました。韓国語的に考えると、ちょっとくすぐったい表現なんですけど、日本の曲になると叙情的に歌と融け合うんです。あと、“If I….”は「もし◯◯だったら」と、そのときどきの状況を描いているフレーズがいくつかあるのですが、そういう部分も叙情的な表現だなと感じます。

■そういう歌詞は、韓国には少ないんですか?

ウンジ 韓国にもないわけではないのですが、Apinkの歌として捉えたときに、より大人っぽい感じになるかなという印象を受けました。

チョロン 最近の韓国は直接的に、ストレートに表現する傾向があるので、そういう意味で日本の歌詞はきれいな表現が多いなと感じます。

ウンジ あと、私は“Shining Star”も好きなんです。なぜなら、ファンのみなさんにとって“Shining Star”は私たちかもしれないですけど、私たちにとっての“Shining Star”はファンのみなさんだからです。そういう意味も含まれた曲だと思うので、歌詞もメロディーも、とても気に入っています。

■ありがとうございます。他のみなさんも、印象に残った歌詞を教えていただけますか?

チョロン 私は“ファンファーレ!”の「未来の わたしなら」というフレーズです。「未来だったらどうするんだろう?」と思いを馳せる、希望的な歌詞だなと思うので、聴くと力をもらえると思うんです。個人的に歌詞もメロディーも気に入っていて、私自身もよく聴いています。

ボミ 私は“甘い恋をしようよ”の「Yeah Yeah Yeah Yeah Say Yes」。簡単な歌詞ではあるんですけど(笑)、メロディーに乗った状態で聴くと、本当にポジティブなエネルギーをもらえるんです。ここの部分は全員の声が入っているので、歌っていても楽しいんですよ。

ナウン “If I….”の自分のパートなんですけど、「一年先も 十年後も 私のそばにいて 愛は永遠だから」というフレーズが印象的です。とてもきれいな表現だと思いますし、もともと私は「そばにいて」という言葉が好きなんです。

ナムジュ 私は“My First Love”の「春夏秋冬 君だけを見てた」という歌詞が好きです。いつか誰かに言われたらいいなという思いがあるので。(笑)

ハヨン 私も“My First Love”なんですけど、「天気予報は晴れでも/期待しちゃうよFalling snow」という部分です。やっぱりクリスマスには雪のイメージがあるので、雪が降るといいなと思う気持ち。そして、クリスマスに雪が降ると、恋が叶うと言われているじゃないですか。そういう気持ちもうまく表現されていて素敵だなと思います。

■そこは日本人からしても、おしゃれな表現の言葉だと思います。ちなみに僕は、韓国でリリースされた曲ですけど、日本語版になった“花占い”の歌詞が好きです。

ウンジ どんな部分が好きなんですか?

■難しい言葉を使ってないんですけど、それが逆に、本当にみなさんが話している言葉みたいで。ここまでシンプルな歌詞だと、日本人が歌うよりも、むしろみなさんが歌うほうがリアリティがあると思うんです。歌声にもすごく心がこもっていて素敵でした。

ウンジ ありがとうございます。韓国語でも好きな歌だから、日本語でも歌っていて楽しかったです。

チョロン さっき私が言ったのは、まさにその点で。やっぱり韓国語で歌うときと、日本語で歌うときで感覚が違うのは、いまおっしゃったようなことなのかなと思います。

■ちなみにナウンさんは、先ほど“If I….”の「一年先も 十年後も 私のそばにいて 愛は永遠だから」が好きだと言われてましたけど、ここはファンの人に向けて歌っているような意味もあるのかなと思いました。

ナウン そうですね。特にそのパートは、ファンの方に向けてのメッセージを伝えたい気持ちで歌っています。

チョロン “If I….”という曲のみならず、私たちの歌を耳にする人たちが、曲を聴いてどう思うかということは、常に私たちも思いながら歌っています。というのも、歌詞にせよ、メロディーにせよ、聴いてくれた人が共感できることが、いい歌の条件だと私は捉えているので、いままでもそこを意識して歌ってきたつもりだし、これからも歌っていきたい。そのために日々、努力をしています。

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