あの変態仮面がパワーアップして帰って来た!
ヒロイン役・清水富美加インタビュー
強烈なインパクトで話題を呼んだ『HK/変態仮面』(2013年)の続編『HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス』が5月14日に公開された。奇想天外なストーリーと衝撃のシーンの数々に驚愕するものの、おかしなこともまじめにやればそこには感動が生まれ、本気の想いは人の心を動かすことを教えられる。前作同様、ヒロイン・姫野愛子役で登場する清水富美加に、そんな本気の現場の本気の想いを訊いた。
■『HK/変態仮面』がパワーアップして帰ってきましたね。
清水 ストーリーの大きさ、戦闘シーン、狂介くんと愛子ちゃんの愛、変態度、すべてにおいてパワーアップして、世界中を巻き込んだか!って感じですよね。
■パンティで世界を巻き込むという。
清水 まさかの、ですよね。ウィルスで巻き込むとかはよくあるけど、まさかパンティで巻き込むとは思わなかったですね。(笑)
■現場の雰囲気はどうでした?
清水 監督もスタッフさんも前回と一緒で、狂介役の鈴木亮平さんともおひさしぶりで、前回けっこう自分のバカなところを見せてしまっていたので安心して臨めましたね。鈴木さんも「もう少し鼻息荒いほうがいいですかね?」とかまじめに聞いたりしてて、いつも通り監督が爆笑してたり、まじめに取り組んでいるとはいえ、笑いの要素がたくさんあるのですごく楽しかったですね。
■前作を経て今回役作りで気を遣った点はどんなところですか?
清水 前回は福田組のおもしろさというか、『HK/変態仮面』という作品は、おかしなことをまじめにやるのがおもしろいっていうことがまだよくわかっていなくて、それに気付いたのが前回の撮影が終わる頃だったんですね。だから正直言うと反省点ばかりだったんです。だから「今回は別の女優さんがやるのかな?」なんて思っていたんですけど、ありがたいことにまた呼んでいただけたので、「じゃあリベンジしよう、前回できなかったことをやろう!」と思って挑みました。
■具体的にはどんなことでしょうか。
清水 まずはまじめにやるということ。それから愛子ちゃんはお嬢様だからって、前回は身ぶりや手ぶり、そういう外側の部分ばかりを気にしていたんですけど、それはなんか違うなっていうことに気付いて。衣装もしゃべり方もいまっぽくないところで、愛子ちゃんがお嬢様っていうことは伝わるだろうから、無理やりかわいい声を出そうとかはせずに、いや、それはちょっと考えましたけど(笑)、そういうことよりもっと中身の面、気持ちでやっていこうって。『HK/変態仮面』っていう奇抜な作品を奇抜と思ってやっちゃうとつまんなくなっちゃうので、これは鈴木さんも言ってたんですけど、月9ばりの気合いでやりました!(笑)
■リベンジはできたと。
清水 そうですね。
■自分の中で成長も感じました?
清水 成長は自分ではまだわからないですけど、監督がすごく成長したって褒めてくださったのでうれしかったですね。この3年の間にいろんな作品をやらせていただいて、成長しているのかどうかもわかってなかったけど、前を知ってる人のところに戻ってそう言っていただけるっていうことは、比較できるわたしを知っているわけだから信じられるというか。だからすごくうれしかったです。