■女優としての演技、ライブでのパフォーマンス、表現に幅のあるそれぞれの楽曲……いろいろな上野優華さんの側面が見られますね。
上野 今回、今18歳の自分だからできることを表現しようと思ったんです。もともとは大人っぽい歌がすごく好きで、デビューしたばかりのころは、歌詞もアレンジも大人っぽくしてほしいって思ってたんです。でも3年間歌ってきて、<やっぱり今しか歌えない歌ってホントにたくさんあるな>って思うようになりました。私がたぶん25とかになったら、“恋日記”はもっと違った曲になっただろうし、“Summer Mission”みたいなこんなにわがままな女の子の歌をいただくこともなかったかも(苦笑)だから、18歳の上野優華の声で届けたい歌を、変に背伸びしないで歌おうと思いました。
■お話を聞いていると、結構、作品作りにも関わっていますね。それはいつぐらいから?
上野 6thシングル『ただ、あなたのそばで/あたたかい場所』のころから、少しずつです。それまでは与えられたことをなんとかやるだけで精一杯でした。本当に何もかもぜんぜんわからなかったので。でも、ファンの方と交流したり、ライブをやったりとかしていると、お客さんからはこういう反応が返ってくるんだっていうのがわかってきて。こんな歌を歌ったらもっといいんじゃないかなとか、セットリストにアップテンポな曲ももっとあるとこういうとき盛り上がるんじゃないかなとか。それは、ステージをやっている自分しかわからない空気感。そういうのを大事にしていきたいなって思うようになって。何より、「私はこう思うんですけど」って言うと、スタッフさんがちゃんと受け止めてくれるんです。もちろん、ぜんぶ採用するっていうことではなく、「一度やってみようか」みたいな。今回、初回限定盤Bと通常盤のジャケ写はボールプールで撮影しているんですけど、あれは私のアイデア。そのときも、「特典写真になるかもしれないけど、撮るだけ撮ってみよう」と言ってくれて。良ければ採用されるし、ダメだったらちゃんと教えてくれる。ホントに信頼できる、よいスタッフさんに恵まれているなって思います。
■歌手としても、少しずつ大人になっている?
上野 なりたい自分に少しずつなっていけているような気がします。自分はこういうふうに見られたい、こういうふうな歌を歌って、こういうシンガーとして認められたいっていう理想が、なんとなく出てきたので。それをスタッフさんと共有できて、作れているっていうのがすごく嬉しいですね。
■アーティストとして充実してきた上野優華さんの“今”を、そのまま感じられるマキシシングルと言えそうですね。生写真もついてますしね。
上野 各バージョン10種類ずつ、計30種類あります。浴衣とか水着とか、夏をイメージした普通にイイ感じの写真もあるんですけど、なかにはギャグっぽいものや、<これはいったい何の意図があったんだろう?>というものも。(笑) “ひまわり”のコスプレ写真もあります。
■“ひまわり”のコスプレ!?
上野 はい、“ひまわり”かぶってます。シュールを極めましたね。それを買った人は“当たり”です。ぜひ、“ひまわり”をゲットしていただけたら、<何これ?>と訴えかけるような、私の強い目元に注目してほしいと思います。(笑)
■それを聞いてしまうと、手に入れたくなっちゃいますね。(笑)さて、シングルでアーティストとしての“今”を知ることができるので、プライベートの“今”についても伺ってみたいと思います。最近、気になっているトレンドなどありますか?
上野 メイクが好きなので、よく新しいものを見てますね。夏の季節は、内側からにじみ出てくるみたいな、ジューシーなメイクが気になります。色は、これまでピンクっぽいのをすごく使っていたんですけど、今、赤リップとか、赤いチークとかがすごくほしい。18になったので、赤も似合うちょっと大人な女性になりたいなって。
■ハイティーンだと、赤はちょっと背伸びしている感じがありますものね。
上野 そう!間違ってるみたいになっちゃうかなと。ホントは私、自分では赤はあんまり似合わないと思ってるんですけど、少しずつ濃くしていったら、もしかしたらどこかでぴったりハマるのがあるかもしれない。なので、どこかで挑戦したいなって思ってます。
■あと、卵焼きづくりも、頑張っているというウワサが……。
上野 そうなんですよ!私、卵焼きが得意なんです。どれだけ黄色く美しく巻けるかっていう自分との戦いです。<これ、すごくうまくできたよね!>っていうのを、家族にLINEで送ったりとかしてます。あ、味は、ひとまず置いといて、見た目重視です。スタッフさんに、「味がない」って言われちゃったこともありますから。(苦笑)でも最近、「美味しい」って言わせましたよ。ほかにも今、いろんな料理に挑戦してます。
■料理は好きですか?
上野 好きになりたいなと思いまして。なんか女子っぽいことがしたい。料理とかはやっぱり、生きていく上でやっていかなきゃいけないと思うので、得意になりたいなっていう。だから、ちょっとずつレシピを覚えて、簡単なものからやってます。昨日はスープをつくりました。ホント簡単なものですよ。レタスとトマトと卵、そしてコンソメをポンっていれてできあがり。どんな料理でも、コンソメとオリーブオイルを入れるだけで美味しくなりますよね?この2つがあれば世界は救えるなって思いました。(笑)
■好きな男性のタイプも教えてもらえますか?
上野 自分に自信のある人がすごく好きです。すごい内側から輝いてる感じがあるじゃないですか。<オレ最高だな!>ぐらいの人のほうが、やっぱ人として尊敬できるなっていうのはありますね。かといって“オレ様”っていうのとは違いますけど。(苦笑)それから、あこがれの恋愛シチュエーションもあります!あるんですけど、語りだしたら止まんないので、ここらへんで!(笑)
Interview&Text:石川良一