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上野優華 WEB LIMITED INTERVIEW

大人と子どもの間で揺れ動く、18歳の“今”だから歌える歌を届けたい

sub本格派のシンガーとしてはもちろん、女優、グラビア、声優とマルチな活躍を展開する上野優華さん。デビュー丸3年を目前に控えた7月13日に、7thマキシシングル『恋日記/Summer Mission』をリリースする。アーティストとしての“今”を多面体で映し出し、その広がりを感じさせる作品となっている。

■タブルA面の7thシングルですが、一つ目のリード曲“恋日記”は、訴えかけるようなせつないラブソングですね。

上野 この曲は、楽曲が先にできたんです。それから歌詞をつけるときに恋愛を描いたものにするという話があって、私が「遠距離恋愛がいい」と言ったんですよ。もともと恋愛の曲を聞いたり歌ったりするのがすごい好きで。遠距離恋愛って、失恋とか片思いとはちょっと違った切なさがあったり、喜びや苦しさがあるなって思ってて。私自身、18歳になって初めてのシングル。高校を卒業して、ちょっと大人に近づいてるんだけど、でもまだ完全になりきれてない。そういうところで、年下彼女と年上彼氏が遠距離恋愛しているみたいな歌を歌えたらいいなって。

■特に聞いてほしいところは?

上野 感情の起伏がすごく激しい曲なので、全体的に聞きどころではあるんですけど、やっぱり“恋しくて、恋しくて”とか、繰り返されるサビのフレーズが印象に残るんじゃないかな。寂しさが全面に出てる部分なんですけど、でも最後は“待ってます”で終わるところが、大人に近づきたいけどなりきれない、18歳ぐらいの微妙な年齢の雰囲気を描けてるなと思います。

■レコーディングはスムーズに進みましたか?

上野 実はプリプロ(テスト段階のレコーディング)のときは、ぜんぜん違う歌詞だったんです。そのときはすんなり歌えたんですけど、この歌詞をいただいて、いざレコーディングってなったら、ぜんぜん自分のなかでしっくりこなくて……。寂しい、恋しいという気持ちと、恋して嬉しいって気持ちが頻繁に入れ変わってるんですよね。それが自分の中でなかなか整理ができなくて、その迷いが歌や声に出て、何度も録り直しました。

■歌詞の内容が全編クライマックスに感じました。サビも長いですね。

上野 どこにピークを持ってきたらいいかレコーディング中もなかなかつかめなくて。<サビのなかでも、ここの歌詞は大事に力強く歌いたい>など、こだわりたい部分もあったりして、結構迷いましたね。でも回数を重ねるごとにゆっくりですけど、噛み砕いて飲み込めるようになって。アレンジもどんどん豪華になりましたし、今はこの感じにまとまってスゴイ良かったなって思います!

■最後、ファルセットになる“好き”も印象的です。

上野 私もあの“好き”が好きです。なんか今までにない感じ。そのパートで後ろの音がなくなるところがあるんですけど、そこがせつなく感じる人もいれば、すごく愛しい女の子をイメージする人もいるかもしれない。結構いろんな受け取り方をしてもらえるんじゃないかなって。聞いてくださったみなさんの反応が楽しみです。

■もう一つのA面“Summer Mission”は、うってかわって弾けた楽曲。キャッチーなメロディーが、脳内リピートしてます。

上野 ありがとうございます!リリースが夏なので、アップテンポでノリノリな曲を歌いたいなっていうことで、今回収録させてもらいました。デビューしてもうすぐ丸3年なんですけど、ライブで盛り上がる曲ってすごく大事だなってずっと感じてて。今回も<夏の上野優華が歌う定番曲になればいいな!>っていう思いでつくりました。なので、ちょっとこう、ライブでのパフォーマンスを意識した曲になってます。「Yeah!Yeah!Yeah!」って一緒に歌うところがあったり、私が「バキューン」って歌うと、みんなが「ドキューン」って掛け合いできるところがあったり。

■振り付けも決まっているんですか?

上野 まだ決まっていないので(取材時)、結構ドキドキなんですよ。カワイイのがつけばいいなって。水鉄砲とか使えるとおもしろいですよね。(笑)そういうちょっと遊び心のあるステージもやってみたいなと思ってて。今まで結構バラードやミディアムのものを歌うことが多くて、個人的にもしっとりした曲を小さいころから聞いてきたので、アップテンポな曲を歌うのはあんまり得意じゃないかなと思ってたんです。でも、今は歌うのが楽しくって大好きですし、収録するときも<ライブでも、きっとみんな楽しんでくれる!>って考えると、すごくテンションが上りました。

■今回のマキシシングルは、初回限定盤がA、Bの2種類、さらに通常盤もあり、それぞれにいろいろな特典が付いていますよね。

上野 初回限定盤Aには、“恋日記”のMVがついてます。歌詞の中の心の裏表っていうか、大人と子どものちょうど間っていうのを、黒い衣装の私と、白い衣装の私が交互に出て表現してます。女優としての上野優華の一面を感じてもらえると思います。初回限定盤Bは、18 歳バースデーワンマンライブのセレクション映像がフルサイズで楽しめます。通常盤は、“虹色シャボン玉”という新曲がもう1曲入っています。これは、ファンシーというか、世界観がいつもと違う感じ。“うまくいくばかりじゃないんだ だから強くなるんだ”という力強いメッセージがありつつも、メロディーがすごく優しくてゆったり。誰の心にもじんわり入ってくる曲だと思ったので、歌い方にもあまりクセをつけず、まっすぐ歌いました。

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