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上野優華 WEB LIMITED INTERVIEW

■今回は18歳のバースデー・ワンマンライブのときに、来場者限定CDでプレゼントされた“やくそく”も収録されていますね。

上野 “やくそく”は曲も書きました。それまで作曲の勉強はしたことがなかったけれど、18歳のバースデーワンマンに合わせて書いたんですけど、いつも私を支えてくれているファンのみなさんのためにと思って、初めて挑戦したんです。歌詞も、自分が思ったことをそのまま書くのが一番いいと思いました。それまでは、<歌詞は、喋り言葉じゃないちょっとキレイな言葉にするものなんだ>という固定概念みたいなものがあったんです。“やくそく”では、そういうのを全部一回忘れて、「マイナス思考」とか、私が普段、歌詞では入れない表現を使いました。そのほうが、たぶん一番伝わるんじゃないかなと思ったので。あと、ライブで配った音源とは、ちょっとアレンジも変わっていたり、歌も曲も録り直しています。レベルアップした“やくそく”を今回聴いていただけるんじゃないかな。あと、そのとき以降にファンになってくださった方もいらっしゃいますし、昨年の10月から国内バレーボールリーグの「2016/17 Vリーグ」のオフィシャルソングに起用して頂いているので、ファンのみなさんへの私が感じている絆の歌ということはもちろん、それに限らず人と人とをつなぐ絆の歌としてこれからもこの曲をみなさんの前で大切に歌って、みなさんの力を頂いて、大きく育てていきたいです。

■みんなでつくっていく曲なんですね。

上野 そうです。ファンのみなさんとの思い出を書いていたり、<これからみんなと一緒に夢を叶えられるように、頑張っていきたい>みたいな思いも込めているので。きっとライブで感じる印象も、人それぞれ違うと思うんですよ。人によって巡るエピソード、そのときの映像や歌声などの受け取り方が同じじゃないから。私も会場によって思いが全然違ったりします。だからこそ、この曲はもっともっと大きくなれるんじゃないかなと思います。

■“翼をもって生まれた者たち”は、“創聖のアクエリオン”を作詞した岩里祐穂さんから詩の提供を受けたものだそうですね。

上野 歌詞がホントにストレートですよね。「君と見るこの空が好きだ 聞こえる風が好きだ」とあるんですが、この“好き”が恋愛的なものばかりじゃなくて、すごく爽やかでステキだなと感じました。あと、とてもポジティブ。私の曲って結構、明るい曲でもネガティブからポジティブへ、という内容のものが多くて。「なんとかなんとかで寂しい…だけど!」みたいなところがあったりするんですけど、この曲って全体的に明るさがメイン。ただひたすら夢に向かって走っているとか、そういう疾走感がある。そんな曲が今まで意外となかったなっていうのに気づかされて、そこがすごいおもしろいなって思いました。曲的にもライブで盛り上がるようなアップな曲です。<みんなと一緒に楽しめたらいいな>っていう思いで、レコーディングしました。

■じゃあ、レコーディングもスムーズに?

上野 それが、アップテンポな歌は大好きなんですけど、最初は口が回らなかったんです。疾走感を出すために、一つひとつの言葉を流したくない。ちゃんと一文字一文字ハッキリ歌おうっていうのを意識したので。それを技術的にクリアできてよかったなって思いました。あと、私は曲の雰囲気とか、そこに込められた思いで、声色を変えるんですけど、このときの明るい声が好きなので、みんなにも好きになってもらえたら嬉しいなって思ってます。

■先行でリリースされている“恋日記”も収録されていますね。この曲は、最後にファルセットで「好き」と歌うところが印象的でした。

上野 とびきり切なさのある曲で、遠距離恋愛がテーマになっているんですが、私も歌っててすごい切なくなるんですけど、ツアーやライブでもジーンとしてくださっている方もいて、遠距離恋愛の経験があって共感して頂いたのかなって、私もまたジーンとしました。こういう遠距離恋愛に憧れている女の子に、<歌詞の世界観がステキだな>って言ってもらえることもあって、それもすごい嬉しいなって思いました。

■これを歌っているとスゴイ大人っぽいです。

上野 ホントですか!?18ですから、もう、フフフ。あと、振り付けがない歌なので、かなりエモい感じに歌えています。“恋日記”は、歌うと会場の雰囲気も一気にガラッと変わるんです。オケも、ストリングスとか豪華ですし、ほかの曲にはないパワーをもっているなと感じます。

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