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YU-A WEB LIMITED INTERVIEW

良いことも悪いこともある。そんな折々に心に響く、今だから心から歌える歌たち

来年には、いよいよデビュー10周年を迎えるYU-A。3年ぶりとなるニューアルバム『OFF』は、現在31歳を迎え、その齢が故に伝えられる同世代の女性に向けた数々のメッセージが込もった歌集だ。まるで前作からのタームを真摯に綴った履歴書のように、様々なタイプの楽曲が詰まった今作は、明るいことも重いことも、出会いも別れも、希望も願望も、素直に実直に歌に乗せて伝えられたものばかり。ミディアムなテンポを中心に、それが故の歌の表情づけや表現、心の機微の描写力のアップや成長、ふくよかさも耳を惹く。今や母となった彼女の歌たちは、たまには人生をオフにすることの大切さも含め、その経験値を経ての信憑性や実感も共に、あなたのこれまでやこれからの生き方を肯定し応援してくれる。

■アルバムとしては3年ぶりなので、自身的にもようやく出せた感があるのでは?

YU-A 実は今おっしゃられたのを聞いて、「前作からもう3年も経っていたんだ…」って感じなんです。自分的には3年も空いた感覚がなくて。

■それはこの3年がアッと言う間だったということですか?

YU-A そうですね。それこそ激動の3年間でした。(笑)ツアーが終わった直後に妊娠したので、そこから出産して、今やもうその子も1歳ですからね。

■では、この期間は歌こそ人前で歌わなかったにせよ、実はかなり激動なオフだったと?

YU-A まさにそうですね。でも、おかげさまで一度オフにする必要性を今回改めて知りましたね。私は10代でデビューして以降、ずっと走り続けてきたんで、こんなに長い期間お休みをいただいたのも初で。それらも含め、今回のタイトルも『OFF』にしたんです。

■なるほど。

YU-A これまで自分をガチガチに固めていたものから解き放たれた期間でもありましたからね、この3年間は。それらを経て、ようやくナチュラルな自分になれてきたかなって。

■では自身的には今作を出せたことで軽くなったり?

YU-A なりましたね。それこそ20代は同世代の代弁やいろいろな方の想いを背負う気概で歌っていましたから。まぁそれも自分が勝手に背負っていただけなんですけど。(笑)

■それに対して今は?

YU-A いろいろなものを自然に受け入れられるようになりました。それまではどうしても全て自分の考え通りじゃないと気がすまなかったんですが、今はいろいろな方の意見を取り入れたり、解釈することで更に良いものや前に進めようとの意識に変わってきて。今回のジャケットは雑誌の『NYLON』さんとのコラボなんですが、今まではアートワークや内容も全て私の思い通りにやらせてもらってたんです。でも、今回はせっかくの機会なので、私のインスピレーションだけじゃなく、先方のアイデア等も先に聞いてみたくなったんです。

■それを経て完成したのが、今回のジャケットやアーティスト写真ですね。

YU-A これらは私のイメージしていたものとは全然違うものでした。でも、こっちの方がいいと感じたんですよね。以前だったら「私の思ったのと違う!!」と、突っ返していたでしょうが、提案して下さったものの方が良く今回の作風を表していて。結果、先方のアイデアを採用させていただいたんです。その時に、私のこれまでの世界って狭かったなと改めて気づいて。自分の考えや行動が全てじゃないんだって。合わせて人それぞれの良さが受け入れられるようになり、尊重するようになったんです。DVD付きの方のジャケットにしても、当初は違った写真が候補でしたからね。だけど、撮影が終わってメイクを取っているシーンの方が良かったらしく。結果このジャケットになったり。

■そんな今回の『OFF』ですが、8曲入りながらすごくボリューミーですね?

YU-A 30歳前後の私の想いがギュッと詰まった作品になりました。あと今回は全くコンセプトもテーマも決めずに作ったんです。特にアルバムを出すと決めずに曲を作っていった結果というか。この3年間で曲を録り溜めて、良い曲が揃ったので、「じゃ、そろそろアルバムとして出そうか?」という感じで。それが故のバラエティさや、いろいろなタイプの作品内容なのかも。

■今回はアップテンポに頼らない作品印象を持ちました。

YU-A これまではアップテンポかバラードのどちらかって印象だったでしょうから。(笑)逆に今回はミディアムテンポの曲を多くしました。そこも自分的には新しいかなって。

■“その日までさよなら”“Always”なんてそうですね。

YU-A 以前まではどちらかというと入り込んで聴く作品でしたからね。対して今作はさらっと聴けたり、いい意味で流し聴き出来る1枚かなと。楽に聴けるアルバムなんじゃないかな。

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