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WHITE JAM WEB LIMITED INTERVIEW

この時期にピッタリ!あの時のあの教室での光景や気持ちを思い起こさせる美しいミディアム卒業ナンバー

この時期になると数多現れる桜ソング、卒業ソング。その多くが別れと新しい出会い、そして距離は離れていても心のどこかではいつまでも結びついていたり、同じ空の下に繋がっていることが謳われている。そんな中、WHITE JAMの歌う“咲かないで”は、自分たちが中学から高校の頃の<この時期>に、〈今日以降もう二度と会えないかもしれない〉、〈これが今生の別れかも……〉、〈だからこそ、“次”を約束するんだ!!〉と真剣に思っていた、あの時のあの教室での光景や気持ちを思い起こさせるナンバー。程よい懐かしさを交えたソフトフォーカス感溢れる美しいミディアムソングだ。

■まずは、『“咲かないで”10000人の大合唱キャンペーン』、10000人達成おめでとうございます!

NIKKI ありがとうございます!今年卒業の人も含めて、〈この曲が想い出になってくれればいいな……〉と思って始めたんですが、「あの時、みんなでこの曲を一緒に歌った」とか、「あの子たちと一緒に歌ったのは、この曲だった」等、この“咲かないで”を通して、その人それぞれの想い出のワンシーンになってくれると嬉しいですね。

■そもそも、この“咲かないで”の本来の着地点を教えて下さい。

SHIROSE 青春の中で最も辛いことってやっぱり別れじゃないですか。なので、それに寄り沿える歌を作りたくて。

■確かに、この時期特有の卒業式のあの切ない光景が思い起こされました。

SHIROSE この曲に関しては、それこそ自分の中学の頃の卒業式を想い返して書いたんですが。中学生の頃って、別れてもその先もまだ続いていくなんて理解できなかったし、信じられなかったじゃないですか。僕にとって中学時代の卒業式って、それこそ、「明日世界が終わる!だから今のうちにいろいろとみんなと話しておかなくちゃ!!」ぐらいの大事件で。ホント当時は、〈この桜さえ咲かなきゃ……〉と真剣に思ってましたから。

■歌われてはいませんが、実際はその先に、また再び出会える、離れていても心は繋がっていられる。そんなことも感じました。

SHIROSE そこはあえて書きませんでした。今だからそう思えるけど、当時は決してそんなこと思えなかったし。だけど、約束をすれば、何年後かには、再び会うことも実現するんじゃないだろうか?とは、当時から思っていて。なので、この“咲かないで”は、卒業ソングでありながら約束ソングでもあるんです。

■約束というキーワードも、各人のリリックの端々に出てきますもんね。ちなみに当時は友達とどんなことを約束されたんですか?

SHIROSE 当時は真剣に陸上競技をやっていたんで、「これからもずっと一緒に走ろうな」とか。

■で、その約束は?

SHIROSE  残念ながら僕は途中でスポーツの夢は諦めて、で、音楽を始めたんですけど。でも、その際に約束した友達が後にスタッフになってくれたりしましたね。これもある意味、あの時の約束を守って今を一緒に走ってくれていることだと思っていて。

■GASHIMAさんやNIKKIさんは、何かこのような約束をしたことありましたか?

GASHIMA  僕は小学校の卒業の頃の約束ですね。その当時はラップこそしていませんでしたが、ギターを弾いて友達と二人で歌を歌っていたんです。で、卒業の直後、僕がアメリカに引っ越すことが決まっていたんで、「お互い音楽は続けていこう!」と約束しましたね。タイムカプセルを一緒に埋めて、そこにギターピックも入れて、未来の自分への手紙を書いたり。

■その友達は今?

GASHIMA 今でも社会人をやりながらも音楽は続けていますよ。その繋がりや、あの時の約束が今もお互いの中で生き続けているのが嬉しいですね。

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