■ドキュメントにはレッスン中の映像もありましたけど、かなり大変そうでしたよね。
堀 あんなに1曲をやり続けたのは初めてでしたね。
清井 1週間ぶっ通しで、毎日朝から晩までやってたよな。
彩木 最初の1日が終わって、次の日がめちゃくちゃ全身筋肉痛で。全身に湿布貼って、おばあちゃんみたいに歩いてました。
春名 人生でいちばん筋肉痛やったかも。
■いままでもダンスはしてるわけじゃないですか。全然違うんですか?
彩木 もう全然違いました。
春名 すべての筋肉を放り出されたみたいな感じです。
彩木 今回はみっちり角度を揃えて、この筋肉を使ってっていう振り付けの仕方だったので、なおさら筋肉を使った感じがします。過酷な1週間やったなって。
■1週間がかりでレッスンをして、いちばんこだわった部分は?
彩木 やっぱり振りを揃えることかな。休みの日まで練習したし。
清井 最後に休みを1日もらってたんですけど、クオリティを落とさへんためにみんなで練習したんですよ。やっぱり作品として残っていくものやし、1週間合宿しましたとも言ってるし、それで「その程度なの?」と思われたくなかったので。おかげで撮影当日まで筋肉痛が治らなかったんですけど。(笑)
堀 でも、これのおかげで体力ついたよな。
清井 いままでしんどかった曲が、全然しんどく感じなくなったんですよ。それは今回の合宿で体力がついたからなのかなって。
堀 こんなにシビアに揃えようと思ったのも初めてだったよな。
■どうやって振りは揃えるんですか?
彩木 動画を撮って、スローモーションでチェックして、ここ腕の角度揃ってないでとか、そんなことを何回も何回も繰り返して。えんどぅ先生からも、このクオリティで本番にいったらあかんみたいなことも言われたし。
■厳しい!
彩木 厳しいことを言ってもらえたおかげで、ウチらもこのままじゃあかんと思って日々努力できたんじゃないかなと思います。クオリティは絶対に下げたくなかったので。
■踊っているときの表情も、いままでと違ってかっこいい系ですよね。
堀 つい笑っちゃうんですよ、いつものクセで。
清井 かっこつけてる自分に逆に笑っちゃって。(笑)
春名 ライブで初披露したときも、すごいドヤ顔でやってたんですけど、虹家族(たこ虹ファンの愛称)のみんなの顔がぽかーんとしてるのを見たら堪えきれずニマニマしちゃって。ちょっとあかんと思って、後ろ向いたタイミングでめっちゃ笑いました。(笑)おもしろいというよりニヤニヤしてしまうんですよ。
彩木 でも、かっこつけて踊ってるときに、「いやいや、ウチらの名前、たこやきレインボーやで」って思い出して。(笑)
根岸 そう!思っちゃうねん!
堀 根本的な問題や。(笑)
■えんどぅさんから表情についての指導もあったんですか?
彩木 あんまり笑わず、アイドルの顔はしないでみたいな。
堀 強い女性のイメージというか。笑うときもニコッとじゃなくて、余裕の笑みがテーマでしたね。
清井 えんどぅ先生がお手本を見せてくれたんですよ。すごい目力やった!
堀 ほんまにすごいよな。やられるんちゃうかみたいな。
清井 何メートルか先にいるのに、目の前まで来たんちゃうかくらい、ほんまにすごかった。それに私、もともとえんどぅ先生のファンで、すごい見てたんですよ。
彩木 遠藤時代(プロダンサーで構成された少女時代のダンスをカバーするグループ)とか見てたよな。
堀 ウチらの世代、みんな見てた。
清井 めちゃくちゃすごい方じゃないですか。だからはじめは全然踊れへん自分が申し訳なくて。振りもすぐ覚えられへんくて、何回も「これ、なんでしたっけ?すいません!」みたいな感じやったんです。でも、「不安になったら何回でもいいから訊きに来て」って、毎回やさしく教えてくださって。えんどぅ先生も真剣に私たちと向き合ってくださったので、ほんとにうれしかったし、それに応えたかったんです。
■自分たちにもプレッシャーをかけて。
春名 いいプレッシャーやったな。
清井 Jeffさんもそうやし、えんどぅ先生もそうやし、いままでやったことなかった人たちと、こうやって新しいものを作るっていうことで、はじめは応えられるか不安もあったんです。でも、ライブで披露して、お客さんの反応を見て、「あ、大丈夫やったかな」って、ちょっと自信を持てたというか。ここだけで終わりじゃなくて、これからも進化していきたいなと思ってます。
■すごくいい経験ができたみたいですね。それがドキュメントを見ると、より伝わるというか。
春名 そうなんですよ!
■もうみなさん見たんですか?
春名 まだ途中までしか見れてないんですよー。
堀 さっきやっと私たちのもとにも届いたばかりで。
彩木 でも、関わってくださったスタッフさんが、一人ひとりのことをちゃんと見てくださって、話してくださって。それこそJeffさんとか、会ったばかりやのに、ほんまにいろんなところを見てくださってて、すごい感動しました。たこやきレインボーは、こういう人たちに支えてもらってますっていうのを見てもらいたいです。
■関係者の人たちが、どれだけたこ虹のことを考えているのかが伝わってきました。
堀 ちょっと泣きそうやったよな。
春名 ほんと「みんな好き!」ってなりました。
■堀さんはリーダーとしてがんばっている的なことを言われてましたよね。
堀 そうですね。(照)自分ではリーダーだからどうとか、あんまり思わないんですけど、ああいうふうに言ってもらえると自信になりますよね。これから自信が必要な場面はたくさんあると思うので、たぶん何回も見るんじゃないかと。(笑)
彩木 自信なくしたときに。(笑)
■一方でまわりのことを考えすぎて、疲れないか心配とも言われてました。
彩木 (堀は)ほんとにウチらのことをよく見てくれてるんですよ。一人ひとりのよさをちゃんと理解して、バトンを渡してくれるというか。
春名 一歩前で引っ張っていくんじゃなくて、一緒に隣で進んでくれるような人やから、自分らとしても頼れるし、リーダーってこういう人のことを言うんやなって思う……いや、恥ずかしい!
堀 (照れを隠しながら)へ〜。
■なんか聞いているこっちまで照れますね。(笑)
春名 こんな話、普段は絶対しないし。