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DEEP WEB LIMITED INTERVIEW

「ここから」「これから」の気概を込めたDEEPのニューアルバム

今年2月発売の久々のシングル“SING”を通し、改めてシンガー/ボーカルグループとして歌い続けていく決意や覚悟、多くの人に「これからもよろしく」との誓いを伝えたDEEP。そんな彼らから、それらをより強固&明確にさせた待望のニューアルバムが届けられた。自身のアイデンティティを今一度誇示するかのように『THE SINGER』と題された今作は、まさに現在、そしてこれからの彼らが詰まった1枚。「ボーカルグループDEEP」を今一度確認出来るのと共に、今後の更なるポテンシャルをも確信させてくれる。これまで培ってきたものの上、より歌とハーモニーを武器とした幅やバランス、そして今後へのポテンシャルに満ちた今作。まさに「ここから」、そして「これから」との気概の込もった今作を4人が語る。

■いやー、待ちましたよ、このニューアルバムを。まずは今作を完成させた今の感想からお聞かせ下さい。

YUICHIRO かっこ良くて男臭いアルバムになったかなって。男としても聴いて惚れちゃう作品とでも言うか…。デビューして11年経った今の僕らだからこそ出せた作品だなと実感しています。

■分かります。今作はかなり男性のいろいろな心情の機微を歌で上手く伝えていますもんね。

TAKA これまで以上に洗練された感じが出せましたからね。クオリティやスキルもかなりアップした反面、やはり変わらない面にも改めて気づけたし。

■それは?

TAKA バランス感覚ですね。今作も収録各曲で、そのジャンルのバランス感覚が絶妙にあって。その辺りがDEEPらしいなって。例えばバラードとミディアムとアップの入れ方や、片やブラックやR&Bな雰囲気の曲があれば、片や「ザ・歌謡曲」的なJ-POPの分かりやすさも取り入れられている。それらはどれも自分たちの中から自然に出てきたものばかりでしたから。

■今作もより様々なタイプの楽曲が収まっていますね。

KEISEI おかげさまでここから更に10年先を目指すべく作品になりました。各曲カロリー高く、これまで以上に自分たちの人生を重ねたり、賭けたりした曲ばかりなんで。もう、今回はタイトルからして全てを物語ってる。なんたって「僕らは歌手です!」ですから。

■今回、タイトルを『SINGERS』にせず、あえて『SINGER』に留めているところもいいですよね。

KEISEI それぞれ各人の個性も出ているし、四位一体性、それから一人ひとりの人生があるし、各人の歌手としての乗り越えられた課題が故も含め、これにしました。この先もこれまでを越えていける確信となったアルバムになりましたからね。

RYO いちリスナーとしてみても、自分でも欲しくなる作品が出来ました。まさしく僕らの11年間が凝縮された1枚とも言えます。

■今回、改めてみなさんの武器はその歌とハーモニーだったことに気づかされた1枚でもありました。

TAKA この辺りも、今冬にリリースした“SING”でも表した通り、「歌いたい!!」との強い気持ち、「俺たちは、この歌を歌うことでこれからもやっていく!!」との強い決意が各楽曲を通し表れたからだと思っていて。「歌でエンタテインメントを追求していく」「歌で様々なものを表現して行こう」が改めて提示できた1枚になりましたからね。あとはよりライブを意識しての作品作りでもあったし。となると、おのずと感覚的にこうなっていました。

■あと、原点回帰やバックトゥ―ベーシックさも感じられました。

TAKA “MAY DAY”なんて2年前の曲だったりしますからね。でも、それらが同居しても違和感なく幅として表せている部分には、自分たちでも驚いています。

YUICHORO いつまでも色褪せないことが出来ている証でしょう。この曲以外にもこの2年で作った曲も多いんですが、それぞれがそれぞれでいい具合だし。今作用に作った新曲たちと比べてもそんなに遜色なく、今の自分たち、これからの自分たちが表せましたからね。その辺りは面白かったです。

TAKA あとは、久々のアルバムということもあり、T.Kuraさんやmichikoさん、春川(仁志)さん等々、これまで自分たちに携わってくれた方々と、またガッチリと改めてスクラムを組んで作れたことも大きいですね。それぞれDEEPを熟知している方々ばかりなので、僕たちが何を歌いたい/伝えたいのかもみなさんさっと察知してくれて。それを体現して下さいましたから。

KEISEI 逆にこちら側も、「どうせやるならこの方々しかいない!!」との想いも多分にあったし。

TAKA 「このようなテイストの楽曲が欲しい」となった時に、曲毎にみなさんの顔がパッと浮かびましたから。その「作家さんの得意としてそうな曲がパッと思い浮かぶようになった」のも、ここまでやってきた経験値や肌感覚ならではでしょうから。で、実際にお願いしたら、まさに、「こういった曲が欲しかったし、歌いたかったんです!!」って曲ばかりだったんです。

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