豪華MV＆ドキュメントも必見！たこ虹が“虹色進化論”で魅せた新境地
2月にリリースされた2ndアルバム『ダブルレインボー』では、幅広いジャンルの楽曲を関西流に表現してグループの個性を見せつけたたこやきレインボー（通称：たこ虹）が、その収録曲である渾身のダンストラック“虹色進化論”のミュージックカードと、同曲のMVとドキュメント映像を収録したDVD/Blu-rayを同時リリース。プロデューサーにJeff Miyahara、振付師にえんどぅを迎え、彼女たちを大きく“進化”させた作品を改めてリリースすることには、どんな意味があるのか。今作に対するメンバーの並々ならぬ想いを知ってほしい。
■なぜ“虹色進化論”を改めてリリースすることになったんですか？
春名 もともと『ダブルレインボー』の最後に収録されていた曲なんですけど、これからのたこ虹のテーマになっていく曲だと思うし、もっと私たちの決意を知ってもらいたかったんです。言霊じゃないけど、これを改めて届けることによって、こうなっていかなきゃいけないという自分たちへのメッセージでもあるというか。
■「決意」というのは、進化していくことに対してですか？
春名 はい。ここまで本当にいろんな経験をしてきて。生バンドでライブさせてもらったり、フェスに出たり、子供向けのイベントをやったり、新喜劇に出たり。だからこそ、以前の自分らとは違う伝え方ができるんじゃないかと思うんです。あとは2人（堀と清井）も高校を卒業しましたし、このタイミングでみんなに伝えたい想いもいっぱいあるので、それを乗せられるかなと思います。
■“虹色進化論”は上の世代に向けて痛烈なメッセージをぶつけるというか、悪しき習慣は終わりにして、ここからはウチらにまかせてと、世代交代がテーマになっていますよね。
堀 そうですね。どの世代でも経験していることだとは思うんですけど。
春名 どの世代にも上の世代がおるからね。
彩木 思春期というか、反抗期というか、先生や親に何か言われて、ちょっとイラッとするときもあるじゃないですか。そういうときに聴きたいなって思う歌詞で。
堀 咲良（彩木）は現役の反抗期なの？
彩木 ちょっと前まで現役やった。（笑）部活の顧問の先生にワーッて言われたり、先輩にワーッて言われたりするじゃないですか。そういうときって、ちゃんと自分の考えもあるのに、なんで聞いてくれへんのって。
根岸 私も「お母さんの時代は、このくらいできてたんやから、これくらいやりなよ」みたいなことはよく言われるんですよ。でも、私はこの時代に染まっていきたいんやし、お母さんの時代なんて見たこともないんだから、できるわけないやろって言いたくなるんですよ。
春名 根岸爆発。（笑）
彩木 現役反抗期や。（笑）
堀 「昔は大変だったと言われても／今のことしかわからない」の歌詞そのままやね。
根岸 だって、生まれてないもん。言っても言ってもわかってくれないので、この曲を聴いてほしいです。
■まさかの親に聴いてほしい。（笑）
根岸 「私、こういうこと思ってんだよ！」って。
■でも、10年くらいしたら、今度は自分たちが反省する曲になるかもしれないと思ったんです。僕、仕事の連絡がLINEで送られてくるのが嫌で、メールで送ってほしいんですよ。でも、下の世代はLINEのほうがやりやすいと思っているんだろうし、僕がメールで送れよと思うのは、この曲で歌われている「進化させて」と思っている人の邪魔をしてるなと思って反省したんです。
堀 どの世代にも、上の世代に対して思うことはあるんでしょうね。
春名 10年したら（歌詞にある）スマホとかパソコンとか言ってへんかもしれんしな。
堀 「あんたら、スマホ使ってへんかったん？」とか、下の世代に向けて言ってるかもしれへん。
■その頃には下の世代は「スマホ、なにそれ？」と思っているかもしれないですよね。そういう意味では、自分の進化を止めないためにも必要な曲なのかなって。
堀 そうですね。時代も進化していくし、ウチらも進化していくと思うし、みなさんも進化していくと思うし。「スマホもパソコンもこなせなきゃ／マジ置いてかれる」という歌詞も、いろんなことに置き換えて聴けるかなって思います。
■“虹色進化論”はJeff Miyaharaさんのプロデュースですが、一緒に制作してみていかがでした？
堀 いままでとはまったく違いましたね。その場で作っていくというか。パート分けとかも、最初にひとりずつワンコーラス歌って、じゃあこの子はここでって感じでJeffさんが割ってくれて、そのままレコーディングしたんです。
■そんなすぐ判断できちゃうんですね！
彩木 すごいですよね。しかもちゃんとメンバーの個性が活きるようになってて。あと、ひと通り全員録ったあとに、ここが足りひんから、ここにハモを入れようとか、その場でパパパッと。
堀 ウチらにも「何が入れたい？」って訊いてくださって。
彩木 ビックリして「え、そうですねぇ……」みたいな。（笑）
堀 そんなこと言われたことないからな。
彩木 それで「オイ！ オイ！」っていうコールを入れることになったんです。みんなで一緒にJeffさんと作り上げたレコーディングやったなって思います。
清井 その場でハモりを入れるのとか、前やったら自分たちもすぐ応えられなかったと思うんです。そこもちょっと進化したなと思います。
彩木 「自分、ハモれてるわ！」みたいな。（笑）
清井 今回、全員ハモったよな。
■1年前だったらJeffさんにプロデュースしてもらっても、対応できなかったかもしれない。
清井 そうやと思います。そういう意味でも、いまの自分たちに合ってる曲なのかなって。
■MVとドキュメント映像が収録されたDVD/Blu-rayも同時リリースということで、まずMVについて話してもらおうと思うんですけど、めちゃくちゃスケールが大きいですよね。見どころ満載ですけど、特に注目してほしいポイントは？
堀 最後のサビ前で「進化させて」っていうところがあるんですけど、そこのれんれん（根岸）を見てほしいですね。私の足の間から出てくるっていう。（笑）
根岸 最初「くぐって」と言われたときに、一瞬何を言ってるのか理解できなかったんですけど、かっこよく決められてよかったです。練習のときに毎回膝ぶつけて大変でしたけど。
堀 あざだらけになったもんな。
春名 なかなかダンスで膝をついたり、バッと倒れたり、地面に這いつくばるみたいなことはなかったので、全然慣れてなくて。
清井 加減の仕方がわからなくて、勢いがついたまま膝をぶつけちゃって。膝ゴンゴンいわしてたよな。
彩木 えんどぅ先生に「それ以上やったら膝壊れるで」って言われたからな。
