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塩ノ谷 早耶香 WEB LIMITED INTERVIEW

切ない片想いから次の希望の光へ・・・・・・
ひとりの女性のビフォーアフターを冬の2編で描いたニューシングル

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塩ノ谷 早耶香のニューシングルは“魔法”“YOU”の2曲入り。双曲とも、この冬にぴったりのミディアムナンバーだ。一編は切ない片想いの真っ只中、〈どうして私じゃないの?彼に思いを伝えられる、この想いを叶えられる魔法を教えて〉とのエモーショナルな気持ちが、聴く者に想いを重ねさせる“魔法”。もう一編は、そのツラい時期を乗り越えたが故にやってきた次の光を信じ、一緒に進んでいこうとの強い意志と気持ちが込められた“YOU”。対照的な内容ながら、どこか物語的にはつながっている感のある、この2曲。さっそく彼女にその辺りの真意を訊いてみた。

■既にインストアライブ等で“魔法”を披露されていますが、その反応や反響はいかがですか?

塩ノ谷  かなり好感触です。中には「共感して(胸に)刺さりまくりです!!」や、「まさに今そんな心境なんです!!」と言って下さる方もいらっしゃったり・・・・・・。

■特に同世代の女子の多くが気持ちを重ねそうな歌内容ですもんね。前作シングルが極めて明るいポップナンバーだったのに対して、今回は2曲とも、この冬にピッタリのミディアムナンバーですね。

塩ノ谷  今回、改めてバラードを歌って、どちらの良さもあるなと実感したんです。前作のようなアップテンポで一つになれる曲もライブでは盛り上がったり、フックになったりするので大切だと感じましたし・・・・・・。だけど、自分の中では、やはりバラードの方が落ち着くんですよね。より曲に対して素直で居られるというか・・・・・・。

■塩ノ谷さんは今までに幾つかの冬ソングを歌ってきていますが、今回はまた、それらともタイプが違いますね。

塩ノ谷  今回は同じ冬ソングでもバラードですからね。特に曲に冬の季語を入れているわけでもないんですが、冬らしい空気感や人恋しさが出せたかなって。また新しい一面を表せたと自分では思っています。

■今回の2曲は対照的なテーマながらも双曲が繋がっている印象を持ちました。

塩ノ谷  対局なんですけどアンサー的なところがありますよね。“魔法”の方は今年に入って制作を始めた曲です。切なさを前面に出したいとタイトル曲にしました。その“魔法”を通して、泣いて泣いて空っぽになった心には、やはり温かいものが必要だと思ったのでカップリングは“YOU”にしました。

■私も、ある一人の女性のビフォー&アフターを今回の2曲からは感じていました。

塩ノ谷  実はこの“YOU”は19歳の時にプリプロをしていたんです。その時から、いつか合うタイミングがきたら出そうと、ずっと温めていて。“魔法”で一時の失恋や片想いの状況を歌い、そこからもっと大人になっていく過程が欲しくて。「よし、ここだ!!」と、“YOU”を改めて録り直して入れたんです。

■“魔法”の方は、しっとりと始まりつつ、後半は抑えていた気持ちが溢れ出てくるようなドラマ性も特徴的ですね。

塩ノ谷  切ないなりのドラマ性やドラマティックさを意識して歌いました。とは言え、自然に物語が描かれる歌い方が出来たかなと。愛しい人への気持ちを何とか自分の心に押し込めて鍵をかけていたはずなんだけど、結局はその気持ちは抑えられるものじゃない、そんな溢れ出るかのような想いを感じてもらえると嬉しいです。

■「魔法」というキーワードをダブルミーニングで起用しており面白かったです。いわゆる、<魔法をかけられてしまった>と<この魔法から解いて>の2極が同居している歌内容も新鮮でした。

塩ノ谷  この曲の歌詞に関しては、サビの「この想い叶える魔法を教えてよ」のフレーズがパッと最初に浮かんだんです。みなさんに最も聴いてもらいたいところであって、自分でもキラーフレーズだと思っています。(笑)魔法ってどこかハッピーな印象があるじゃないですか。その反面、それにすがるようなところもある。そんな、あるかないかも分からないものを信じたり、すがりたくさせるほどの恋を上手く描きたいなって。

■ちなみに塩ノ谷さんが、いま魔法を使えるとしたら、何に使いますか?

塩ノ谷  そうですね・・・・・・。空を飛んで移動したいな。それもパッと瞬間移動するのではなく、上空から地上の景色を眺めながら優雅に移動する。そんなことが出来たらいいですね。

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