子供から大人まで幅広い人が一緒に歌い、愉しめる、
オリジナリティ溢れるMay J.のクリスマスアルバム
かねてより、いつかはクリスマスアルバムを発表したいと望んでいたMay J.。ついにその願いが実現し、大人から子供まで幅広い人が愉しめるクリスマスミニアルバム『Christmas Songs』が、ここに届けられた。ミニアルバムながらメドレーも含んだ、かなりボリューミーな今作。クリスマスのスタンダード曲を中心に、そこに自身の歌唱や、あっと驚く展開、意外なベストマッチと聴きどころも多い。これまで発表してきた彼女のどのカバー集よりも、オリジナリティが味わえるのも特徴だ。しかもこの時期にピッタリな、人恋しくも心温かくなれる新曲ミディアムバラード“Wish Forever”も収録している。「クリスマスは家族や親族、親しい人たちとホームパーティーをして過ごすのが理想」と語る彼女に、今作についてやクリスマスにまつわる想い出を語ってもらった。
■今作はミニアルバムながらメドレーも入っていて、かなりボリューミーですね。
May J. ずっとクリスマスアルバムを作りたかったんで、そのぶんフルボリュームで詰め込んじゃいました。(笑)これでもまだ入り足りないぐらい歌いたいクリスマスの曲が他にも沢山あって。それこそ家族みんなが一緒に愉しめる、そんな作品にしたかったんです。
■かなりスタンダード曲が中心の内容ですね。
May J. みなさんに聴き馴染みのある曲をあえて選びました。子供たちには一緒に楽しく歌いながら、明るくポップな曲を。逆に大人にはジャズやスウィングに挑戦したり、英語でカッコよく歌ったりと、アダルトさを出してみました。
■今回も生バンドをバックに一緒に歌ったりしたんですか?
May J. そうなんです。バンドをバックにしている曲は、どれも一発録りでした。とは言え、曲によって演奏していただく方々も様々で。“サンタが街にやってくる”は、前作アルバムで参加していただいたビッグバンドの方々と。“サンタクロースメドレー”は、いつもツアーを一緒に回ってくれている気心の知れたバンドメンバーと一緒に歌いました。ライブと同様の雰囲気で歌えたし、“サンタクロースメドレー”に関しては、それこそクリスマスパーティーでみんなでワイワイ一緒に歌える、そんな光景を想い浮かべながら歌いました。
■先ほど「今回はスウィングにも挑戦した」とおっしゃっていましたが。こちらは“Christmas Medley”のことですね。
May J. そうです。こちらは先ほどの“サンタクロースメドレー”とは対照的に、大人向けに歌ってみました。実はこのアイデアは、バンドからの提案だったんです。
■ビッグバンドをバックに歌ってみてはいかがでした?
May J. こちらも一発録りだったんですが、大人数だしすごい音圧なので、今回もかなりの緊張感の中で歌いました。でも、おかげさまでワンテイクでキメることが出来たんです。
■これまでのMay J.さんの発表してきたカバー作品の、オリジナルの主メロを大事にし、あえて歌い崩さずにきたのに対して、今作はアレンジにしろ、歌い方にしろ、かなりオリジナリティを感じます。
May J. ベースがなかったので、あえて自分が思うように歌わせてもらいました。(笑)どの曲もほとんど、小さい頃から歌ってきた通りに歌ってみただけで。それを今のリズムやテンポ感で各々歌った感じです。アレンジも各曲違うので、その辺りでも聴き馴染みはあるんだけど新鮮に響いてもらえると嬉しいです。
■“Let It Go~ありのままで~ [Christmas Gospel Ver.]”の展開には驚きました。
May J. おごそかな雰囲気が途中から豹変して、黒人のクリスマスのミサのような盛り上がりを見せますからね。この曲は後ろにゴスペルのクワイアが大勢いるのを想像しながら歌いました。