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三浦大知 VANITYMIX 2016 WINTER PICK UP INTERVIEW

三浦大知×世界的ダンサー14名の最強コラボで表現する、新曲“(RE)PLAY”

前作『Cry & Fight』から約8カ月ぶりとなるシングル『(RE)PLAY』をリリースした三浦大知。今作は世界最大のブレイクダンス・バトルトーナメントの世界大会「Red Bull BC One World Final 2016」テーマソングとして制作された、ダンスのためのナンバーだ。抜群の歌唱力と世界水準レベルをもつ三浦の新曲は、どんなダンスチューンを聴かせるのか。

■前作のアルバム『FEVER』では制作を通じて新しい出会いがあったとのことでしたが、『(RE)PLAY』ではどうでしたか?

三浦   今回は世界的に有名なダンサーとの出会いがありました。“(RE)PLAY”のMVでは、普段の三浦大知がやっているスタイルだけでなく、ブレイクダンスやポッピン、ロッキンなど伝統的なダンス「オールドスクール」を組み合わせたパフォーマンスになっています。各ダンスのスペシャリストが集結し、一緒に表現することで、今までにないMVが完成したと思います。世界的に有名なダンサーと共演できたのは初めてだったので、ダンスファンとしてもかなり刺激をもらいましたね。

■三浦さんはもちろん、ダンサーさんそれぞれのソロパートもあり、かなり見ごたえのあるMVになっていますよね。今回の制作を通じて新たに吸収したことは何かありますか?

三浦   自分たちがやっているダンスは自由度が高いものですが、昔からのダンスは歴史から生れているものが多く、ステップのひとつひとつに名前がついていたり、背景があることが多いんです。今回でいうと、ハンドスタイルをやっているダンサーから格闘技にまつわる振りを作ってもらいました。格闘技の技をダンスに発展させた振りなので、パンチをよける動作をするんです。顎より下に手を下げないとか、動作にも意味があるんですよね。そういった意味では、改めて勉強になることが多かったと思います。

■伝統的なダンスは奥が深いんですね。

三浦   たとえば、カポエイラは、囚われた人たちが牢屋のなかで格闘技の練習を誤魔化す動作から生まれたもので、踊っている風にして身体を鍛えるというところからカポエイラというダンスになり、そこから派生して格闘技になっていったという説もあるようです。ダンスの歴史的な背景を知るのは面白いなと思いますね。

■そういった背景を知っていると、ダンスを見る目が変わる気がします。今作はブレイクダンスの世界大会のテーマソングとして制作された楽曲ですが、リリックの部分でもダンスをかなり意識されているとか。

三浦   タイトルの意味通り、ダンスって何回も練習しないとできないものなんです。特にブレイクダンスは、壁にぶつかっても何度も何度もリプレイ(練習)してステージでぶつけ合うジャンル。そのパフォーマンスをみた観客が、「あの技をリプレイしたい」って繋がっていければいいなという意味も込められています。自分自身もそうですが、何度壁にぶつかってもリプレイし続けることが、自分の生きざまになっていくんだろうし、そういったことが歌えると、ダンサーにはもちろん、社会にも響くと思うんですよね。うまくいかない状況で挑戦し続けた積み重ねが、自分のシナリオになっていくということを歌えたらいいなというのは意識しました。

■三浦さんは今までの壁はどう乗り越えてきたんですか?

三浦   基本的には次の作品を作ることですね。僕は自分の歌やダンスがあまり好きじゃない時期が定期的にくるんです。そういったときの克服法は、新しい振りやMVが完成したときに、いいものができると「乗り越えた!」と思えますね。難しいですけど、その物事を楽しんでいると自然とスランプを抜け出せていることが多いと思います。

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