■そして最後の5曲目“七色の未来”でコラボした三澤紗千香さんは、『アクセル・ワールド』の黒雪姫の声を担当されていて、なおかつ同じ事務所の所属ですよね。友達がテーマの歌になっていますけど、普段から仲がいいんですか?
春奈 三澤さんは『ソードアート・オンライン』のゲーム版に出てくるストレアの声も担当されていて、ゲームのイベントなどで何度かお会いしたことはあったんです。先日LINEを交換して、いつか猫カフェに行きましょうっていう約束をしたので、これから仲良くなっていけたらいいなと思っています。曲は三澤さんらしいさわやかなナンバーにしたくて。お互い別々の道に進んでいく、旅立ちを歌った曲になってますね。
■三澤さんとは、この曲についてどんな話をしたんですか?
春奈 レコーディングが終わって後日お会いした時に、この曲に出てくる二人の関係性って、生涯に一人とか二人とか、そういう希少な関係性だよねっていう話をしました。三澤さんは私の仮歌を聴き込んでからレコーディングに来てくれたんですよ。ここは何拍伸ばすとか、歌詞カードにたくさん書き込みがされていて。この曲のためにすごく時間を割いてくださったんだなって、感動しました。
■ちなみに春奈さんは、この曲みたいな関係の友達はいるんですか?
春奈 小学校の頃から仲よしの親友はいますね。趣味も全然違って、正反対なんですけど、笑いのツボは一緒で、家族同士も仲がよくて、いまも連絡を取り合っているんです。フォトグラファーをやっているので、いつか一緒に仕事ができたらいいねと話しているんですよ。
■それが実現したら感動的ですね。全5曲を振り返っていただきましたが、作り上げてみて感じたことは?
春奈 本当に俺得なコラボアルバムになりましたね。(笑)もう贅沢すぎて、個人的に何回も聴いちゃってます。
■聴きながらニヤニヤしてる姿が想像できます。(笑)
春奈 そうですね。自分の歌が入る前の段階からずっと聴いてて、私が入る必要ないんじゃないかって思ってましたから。(笑)
■やっぱり自分だけの曲を聴くのとは違いますか?
春奈 全然違います!2人になるから迫力も違いますし、刺激を受けることもたくさんあって。このパワーを今後また1人でも出していけるように、がんばりたいなという気持ちになりました。
■デビュー5周年となる5月2日には、Zepp DiverCityでのライブも予定されていますけど、意気込みを聞かせてください。
春奈 5月2日は私のデビュー日なので、5年間を振り返る内容にできたらなと思ってます。バンド編成で、ゲストにも来ていただいて、お祭りのようなライブにしたいと思っているので、ぜひ一緒に楽しんでいただきたいです。
■5年前と変わったなと感じるところはありますか?
春奈 性格とか、趣味とか、生活スタイルとかは何も変わってないですけど、やっぱり歌に対する想いは変わりましたね。デビュー前は自分がどう見られるかとか、そういうことばっかり気にしていたと思うんです。でも、5年間活動して、ちゃんと届けないとダメだなという意識が強くなりました。自分をどう見せたいかよりも、相手にどう届けたいかが大事なんだなって。
■それを経て、10周年はどんな感じで迎えたいですか?
春奈 やっぱり大きい会場でやりたいですね。武道館、アリーナとステップアップしていきたいなと思っているので、そこは絶対に実現させたいです。ただ、その前に今年は北へ行きたいと思っているんです。昨年は福岡でのワンマンライブや、熊本でのイベントに出演させていただいたので、今年は北の方へ行けたらいいなと。まだ会いに行けてない国や地域のみなさんに会いに行けるように、10周年に向けて頑張っていきたいです。
Interview & Text:タナカヒロシ
PROFILE
第4回「アニソングランプリ」のファイナリストとして注目を浴び、2012年5月に『空は高く風は歌う』でメジャーデビュー。その後、立て続けに人気アニメのタイアップ曲をリリース。2013年8月、ファーストアルバムをリリースし、2015年3月にはセカンドアルバムをリリース。アジアや欧米諸国でのライブイベントにも出演し、その人気は国内に留まらない。
RELEASE
『S×W EP』
初回生産限定盤 (CD+DVD)
SECL-2113~14
¥2,200(tax in)
通常盤 (CD)
SECL-2115
¥1,800(tax in)
SMEレコーズ
2月22日ON SALE
LIVE
春奈るな LIVE 2017 “5th Anniversary Fes.”
5月2日(火)Zeep Diver City Tokyo