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春奈るな VANITYMIX 2017 SPRING PICK UP INTERVIEW

■3曲目の“PURPLE LOVE”は、私立恵比寿中学の真山りかさんと共通の趣味をテーマにコラボしたそうですが、もともとお付き合いがあったんですか?

春奈 同じレーベルで、同じ二次元好きで、さらに同じアニメや同じキャラクター推しということで、この2人がコラボをしたら、どんなものが生まれるんだろうっていうことで決まったんです。真山さんとは事前に1時間くらい、ひたすら好きなことをしゃべるっていう対談をしたんですけど、そのときの会話をもとに作詞家さんに歌詞を書いていただいたんです。

■そんな作り方をしてたんですね!

春奈 はい。なので、だいぶリアルな歌詞になってますね。

■歌詞を見ていくと、2人の二次元に対するガチ感が伝わってきます。

春奈 そうですよね。歌い出しから、だいぶ深い感じなんですけど……。

■「聖なる夢コレクション」を集めすぎて「床が抜けそう」という部分ですね。(笑)

春奈 実際にあった話なんですよ。雑誌やマンガを詰め込みすぎて、うちの床がちょっと陥没してしまって。(笑)

■「リアルより尊いトキメキ」という歌詞も、実際に対談中で発言していた言葉なんですか?

春奈 「尊い」はずっと言ってましたね。キャラクターの存在が愛おしくて、その存在があるだけで尊いんですよ。もうかわいすぎて語彙力が欠落してしまい、その究極系として「尊い」という言葉を選ぶんです。

■お話を聞いていると、対談はすごく盛り上がったみたいですね。

春奈 本当に初対面とは思えないくらい盛り上がりました。1時間くらいでしたけど、一回も話が途切れることなく、ずっと話してましたね。

■真山さんのレコーディングはいかがでした?

春奈 「Nya Nya Nya Nyan」のところとか、2人で一緒に録る部分もあって、すごく楽しかったです。あと、真山さんのパートで、好きなところがあるんですよ。2番のサビの「フツーの恋ってありそうで」の「あり」の部分で、ちょっと声がかすれるんですけど、ここは推しポイントです。いつもそこを重点的に聴いちゃいます。

■細かいですね。(笑)

春奈 曲調はポップですけど、ここは本当にかっこいい声をしてて。ぜひ「ありそうで」に注目して聴いてください!

■4曲目の“禁忌の暁星”は、AKIRAさんとのコラボでもあり、初期の頃に「魔法の城」シリーズ三部作を作ったマチゲリータさんとのコラボでもありますね。

春奈 「魔法の城」シリーズの続編なんですけど、アルバムとしてはここで雰囲気がガラッと変わって、幻想的な世界に連れていけるかなと思います。

■「――かの話から千年」というセリフから曲が始まりますけど、前の三部作から千年後の世界を描いた曲なんですか?

春奈 そうですね。時間軸的には“煌めく星の病”(シングル『君がくれた世界』収録)がいちばん最初で、そのあとに“魔法の城、真実の書物。”(シングル『Overfly』収録)、最後が“終焉の魔法、終天の真意。”(アルバム『OVERSKY』収録)なんです。その三部作が悲しい話で終わって、生まれ変わっても連鎖して、千年後まで続いていて。

■このストーリーは、春奈さん的にはどう解釈されているんですか?

春奈 これは女の子と男の子が、お互いを助けるために、命を犠牲にしあいながら、何度も同じ時を繰り返していくお話なんです。なんというか、時の残酷さみたいなものも感じますし、その少年少女の純粋な愛も感じられる楽曲ですね。

■この“禁忌の暁星”では、男装モデルとしても活躍するAKIRAさんが少年役を、春奈さんが少女役を務めているわけですよね?

春奈 はい。2人で演じ分けました。AKIRAちゃんは『KERA』のモデルとしてのつながりなんですけど、舞台やミュージカルもやっているので、本当に力強い歌声で迫力がありましたね。レコーディングの現場でも圧倒されました。

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