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GARNiDELiA WEB LIMITED INTERVIEW

■それはよかったですね。続いてカップリングの“ワスレナグサ”、これは表題くらいの力がある曲だなと。

メイリア 表題にするつもりで作ってきた曲なんです、実は。

■そうだったんですね。

メイリア これはデビュー前にできていた曲で、デビュー前のライブではもう歌っていた曲なんですよ。

■そうなんですか!

メイリア これはわたしも作曲に参加しているんですけど、インディーズ時代にライブでどういう曲をやっていきたいかっていうことで、当時よく2人でスタジオに入って、わたしが鼻歌で歌ったメロディみたいな「ふんふんふんっ」ていうくらいのものに、tokuさんにアレンジをつけてもらうっていう作り方をしていたんですね。それもtokuさんが急に「マイク立てるから、ちょっと曲作って歌ってみたらいいじゃん」って言ってきて。(笑)

■あはははは!なんですか、それ!

メイリア 「自分の好きなようにやってみたらいいじゃん」って言われて、サビの入口あたりを鼻歌で歌って、そこから「じゃあこうやってつないでいこう」とか、いろいろ手を加えてできたのがこの“ワスレナグサ”なんです。なので、4、5年前くらいの曲なんですよ、これは。

■へー!そうだったんですか。

toku 忘れてた頃にね。

メイリア “ワスレナグサ”なのにね。(笑)でもわたしは好きな曲だったので、いつか出せたらいいなとずっと思ってて。

toku この曲は最初から90秒尺では作っていない曲なんですよね。だから、Aメロ、Bメロからサビにいくまでの流れが、うちらの中ではもうこのカタチだよねっていうのがあって、そうなるともう絶対に90秒を超えてしまう。

メイリア そうそう。タイアップ用に作っていたわけではなく、ライブのために作っていたものだからね。

toku だから、前にこの曲を90秒に凝縮させたこともあったんですけど、やっぱりしっくりこなくて。

メイリア 歌詞も全然違う意味になっちゃうじゃん!って。

toku だからこれはシングルには絶対ならない曲だなと。

メイリア そう。でもいつか出そうと思ってて、今回は「願い」がテーマだから、そういえば“ワスレナグサ”って「願った」って言ってない?ぴったりだねってね。(笑)

■「願い」でつながったんですね!

toku 基本的にストックはしないというか、常に新曲を書き続けてるんだけど、その中でも記憶に残ってた、大切にしてた曲だったということもあるし。

メイリア 歌詞の内容もいまのわたしが歌っても全然おかしくないし、いまのわたしの気持ちとして歌うこともできるし。けっこうストーリー仕立ての曲なので、いろいろ思い浮かべてもらえるような曲になるんじゃないかと。ガルニダーのみんなには好きになってもらえそうな曲だと思います。

■昔の曲がCDで聴けるって、ファンにとってはたまらないことですしね。

メイリア 感慨深いですよね。ずっと応援してくださってる方たちにはもしかしたらわたしたち以上に喜んでもらえるかもしれないし。感謝の気持ちも込めて、いまのわたしたちが歌うとこうなります、みたいなものが表現できたんじゃないかと思います。

■なるほど。そして3曲目の“Special Girl”。

メイリア これ最高なんですよ!もう激推しで!(笑)

■激推しで。(笑)かっこいいですよね、これ!

メイリア もともとこういう曲やブラックミュージックが大好きで、ルーツ的にはこっちのほうが自分の中にずっとあったものなんですよね。ロックサウンドというよりはこういう曲で育ってきたから、すごく自然に歌えるというか。レコーディングのときもロックはどうやって歌おうかって自分で作戦を立てたり、考えながら歌うことが多いんですけど、こういう曲はもう自然に歌えちゃうので、得意ジャンルではあるんです。

■この曲も作曲のクレジットはtokuさんとメイリアさんのお2人になっていますけど、どうやって作られたんですか。

メイリア まずはわたしがこういう曲やりたいんだけどってtokuさんに言ったら、「えー、どうやって作るんだろう?」って言われて。(笑)

■tokuさんのバックグラウンドにはあまりなかった感じの曲なんですかね。

toku 僕、4つ打ちとかそんなに根っこにないので。

メイリア なのにこんなにかっこいい曲が作れちゃうんですね!(笑)

■あはははは!そうですよね!

メイリア さすがですよね。それはほんとにすごいと思って。しかもお願いしたのもけっこうギリギリだったんですよ。

toku 先週だよね?

■先週ですか?!(笑)

メイリア もう3曲目どうしよう!って話していて、わたしが「こういう曲がいいんだよね」って言ったら「マジで?」って。(笑)

toku そう。それが10日くらい前。

メイリア そこから「こういう感じ?」とか言いながらポチポチ作っていきました。こういう曲ってフェイクが命で、同じメロディや繰り返しがないのが主流かなと思うので、最初は1番、2番って構成でできていたんですけど、「2番を繰り返すのはちょっとな…」って言ったら「じゃ、作ってみる?」ってことになり。(笑)「じゃ、ちょっと頑張って作ります」って、先に歌詞をバーッと書いて、それにメロディつけるカタチで2番を作ったんです。(笑)

■それが先週の出来事とは…。(笑)

toku もっとはやく作れよって話なんですけどね。なかなかそうはいかなかった…。

メイリア でもこれはもうわたし好みの曲なので、とにかくはやく聴いてほしいし、どういう反応かっていうのが楽しみなところですね。

■今後もこういう曲の作り方が増えていくんですかね?

メイリア 曲を作るとまではいかないかもしれないけど、「このメロディもうちょっとこういう感じでさ、ふんふんふん」とか、そういう感じにはなるかもしれないですね。(笑)ダンス曲もガルニデの軸になってきて、ダンスに関してはわたしがずっとやってきたことなので、一緒に作るっていうバランスになっていってるのかなって。

■また可能性も広がっていくだろうし、楽しみですね!では、最後に読者にメッセージをお願いします。

toku いままでとは毛色の違うものができて、僕ら的にも世界観を広げていくという意味でいい1枚ができたと思うので、ぜひ聴いてみてください。

メイリア 今回も毎度のことながらカップリングも力を入れて作っています。“Désir”で知ってくれた方にもこういう世界観の人たちなんだっていうことを感じ取ってもらえる3曲になっているので、ぜひその世界観を堪能してもらえたらうれしいです。

Interview & Text:藤坂綾

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