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GARNiDELiA WEB LIMITED INTERVIEW

ガルニデの世界観、そして存在感が凝縮された7thシングル
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ニューシングル『Désir』をリリースするGARNiDELiA。TVアニメ『Fate/Apocrypha』のエンディング・テーマとなる表題曲含む全3曲を収録。シングルリリースのたび1枚の作品を意識して作るため、1曲1曲のクオリティが高くなるのは必然なことだが、今作のそれはすさまじく、さらには密度の高さにも驚かされる。ガルニデの世界観と存在感が凝縮されたこの作品について、制作エピソードも含めたっぷり話してもらった。

■ニューシングル“Désir”、ドラマティックな曲になりましたね。

メイリア ガルニデ史上1位というくらいのドラマティックな展開かもしれないですね。

toku 今回はガルニデの雰囲気というより『Fate』の世界観に寄せた部分がすごく大きくて。サウンド的にはデジタル推し推しっていうよりもうちょっと毛色の違うもののほうがいいのかなと、そのほうがハッとさせられるかな、という意識で作りましたね。ダークな中にも希望を持って生きるっていう、それは歌詞の内容になるんですけど。

メイリア はい。『Fate』は何かを失ってでも手に入れたい願いがある人たちが主人公の物語なので、「願い」をキーワードに書いていこうと思って。それも綺麗なだけじゃない、何かを手に入れるためには何かを失ったり、もしかしたら誰かを傷つけてしまうこともあるかもしれない。でも突き進んで絶対手に入れるっていうことを表現したいなと。

■そうなんですね。

メイリア 台本と原作を読ませていただいてから書いていったんですけど、アニメの制作のスタッフの方々から、主人公はひとりじゃなく、みんなが主人公という設定なので、みんなにあてはまるものを書いてほしいって言われて、「難しいっ!」ってなりました。(笑)

■そうですよね!(笑)

メイリア ひとりにフォーカスすると、その人の生き方だったりを書けるから書きやすいというのはあるんですけど、みんなにあてはまるってむずかしい。どうしようって、けっこう悩みましたね。そこで歌詞を見ていただくとわかるんですけど、「願い(ねがい)」という読み方をするけどいろんな「願い」があるという意味で、漢字を当て字にしてみたりして。

■あ、なるほど。そういうことだったんですね。

メイリア そうなんです。あとはあまり具体的に書き過ぎないようにしようって。アニメを離れても、何かしらに向かって歩んでいっている人たちに寄り添う曲になればいいなというところから、あまりリアルな言葉を入れないようにしましたね。

■その普遍的なところがいろんな人を勇気づけるんじゃないかなと思いました。英詞の部分も好きです、力強くて。

メイリア アニメのタイトルを歌詞に入れることはいままでなかったんですけど、今回は「Fate」って言葉を入れてみました。今回、台本と原作の中に出てくるいろんな人のいろんな言葉をピックアップして自分なりに書き変えてみたり、パズルのような作り方をしていったので、原作ファンの方からすると、これはあのキャラが言ってたなってことも入っていたりするんですよ。そういう新たな試みが散りばめられた作品になりましたね。

■サウンドにしても歌詞にしてもすごく人間味というか、温度みたいなものを感じました。

メイリア 人間ドラマのような感じではあり、けっこうそこにフォーカスしたかなと思います。ガルニデを知ってくれている人からすると新しい感じだろうし、ある意味ガルニデっぽくない感じではあるかもしれない。

■たしかにそうですね。

メイリア ガルニデのことを知らない方々からの反応は、こういうアーティストもいたんだ!いいじゃん!って言っていただけているようなので、ホッとしています。「アニメの世界観に合った曲を書いてくれた」という意見をたくさんいただいたので、すごくうれしいですね。

■そこはやっぱり気になるところなんですね。

メイリア 作品のファンの人たちにどう受け入れられるかっていうのはやっぱり気になりますね。その人の持つ世界は絶対壊したくないし、みんなの期待にも応えたいし。

toku タイアップのものは特にね、コラボだから。

メイリア コラボだもんね。だから歌詞は特に世界観を寄せて、めっちゃ入り込んで景色が思い浮かぶくらいの感じで書いてますね。だから今回すっごい難しかったんですけど、がんばってよかったって思いました!

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