main

GARNiDELiA VANITYMIX 2016 AUTUMN PICK UP INTERVIEW

“和”にこだわった1枚、ガルニデのこれまでとこれからがここにある

5枚目のシングル『約束 -Promise code-』をリリースするGARNiDELiA。和ロック、和ダンス、和バラードと楽曲はもちろんのこと、衣装、MV、すべてにおいて“和”にこだわったという今作には、2人のこれまでの軌跡とこれからの未来が広がっている。音楽、互いの存在、そして自分自身に常に真摯であり続けるガルニデならではの作品だ。メイリアとtokuにそんな今作についてたっぷりと話してもらった。

■“和”のテイストたっぷりの1枚になりましたね。

メイリア   ずっと和がやりたいって、このシングルの前からそういう気持ちがあったんです。和装もしたいし和のテイストの楽曲もやりたいって。“極楽浄土”を作るちょっと前に「クオリディア・コード」のエンディング(テーマ)の話があって、わたしたちが担当するのはセカンドイニングで、刀を使う女の子2人がメインなんですね。で、「刀だし、念願の和いけるじゃん!」ってことで、和の1枚にしようって。そこから“極楽浄土”を書いて先に出しちゃおうってことで、和装でダンスもやっちゃいました。

■和にこだわることになったきっかけというのは何かあったんですか?

メイリア   最近海外でライブをやらせていただくことが多くて、着物の生地の衣装とかだと「オー!キモーノー!」って(笑)、反応がいいんですよね。外国の方は和のものが好きだし引きがいいなというのと、やっぱり和の衣装にチャレンジしたいという想いがずっとあったんです。

■じゃあ衣装から入ってという感じで。

メイリア   見た目から入ったというのはあるかも。(笑)でも、ダンスの楽曲って衣装も大事になってくるんですよ。衣装を使うパフォーマンスもかなりあるし、見た目からどういう音が欲しいかって、目でも耳でも楽しめる、そういう曲の作り方をしているガルニデとしては、これもわたしたちならではの作り方かなと。

toku   いままでの楽曲もそうですけど、最初に前景というか、衣装やMVのイメージを音にしていくことが多かったので、そういういままでやってきたガルニデの作り方の集大成ができたんじゃないかなと思いますね。

■たしかに、そういう制作の仕方はガルニデならではだし、今回はその集大成といった感じでもありますよね。

toku   いきなり和を3曲って、けっこうハードル高かったですけどね。(笑)でもほんと3曲ともうまくいったなと。“約束 -Promise code-”はアニメとのタイアップもあって、戦闘シーンみたいな感じにできたらいいなと思ってたんですけど、BPMがガルニデ史上最速になって、演奏大変だなーって。(笑)

メイリア   歌うのも大変です。(笑)

toku   でもそういうのに流されない強いメロディが書けたんでよかったですね。

■歌詞はどうですか。

メイリア   登場人物の女の子2人がよく交わす言葉として「約束」って言葉が出てくるんですね。それがストーリーのキーワードになってるというか。そこでそのキーワードをメインに書こうと。アニメでは女の子2人の約束だけど、「ガルニデにとっての約束ってなんだろう、誰との約束なんだろう」って考えたとき、それはもうファンとの約束だろうなと。これからもみんなといろんな景色を見に行きたいし、もっとガルニデの音楽を広めていきたい。そのためにはやっぱりみんなの力が必要でっていうところから、「1人では届かない世界を見に行こう」っていうフレーズが出てきたんです。だからこれはアニメを観てくださってる方にとっては女の子2人の約束でもあるけど、ガルニデからみんなへのかなり熱いラブレターでもあるんです。

■ファンにとってはうれしい1曲だと思います。

メイリア ファンのみんなにとっても感慨深い曲ではあると思うんですけどね、歌詞は泣けるけど曲アップテンポだし、イベントとかでも泣きながら拳振り上げてたりして、「どうしたらいいんだ」みたいな状態になってたりします。(笑)でもこの歌詞の内容からもいままでのアップテンポの曲とはまた全然違う位置の曲になったんじゃないかと思いますね。

■“極楽浄土”は楽曲、歌詞、ダンス、衣装、そしてタイトルまで、すべてカッコいいです。

メイリア 着物ではんなり踊る感じ、そういう世界観の曲を作りたいんだけどってtokuさんに相談したら、「困ったなー」みたいな感じだったんで(笑)、先にテーマや世界観をはっきり決めてから作ろうと。

■というと?

メイリア 極楽浄土=ライブにしたいと。

■あー、なるほど。

メイリア わたしたちのライブが極楽浄土っていうことにしたい。そこでみんなで楽しみたい。それでいて、いままでのダンス曲のテーマとなっている強い女性像、ちょっとセクシーな女性目線で歌詞を書いて、こういう世界観を大事にしたいからってまたtokuさんに説明して。

1 / 3123