■そのポイントをもう少し詳しく教えて下さい。
メイリア マイノリティなものを「私はこれが好きだ!」って、なかなか大きな声で伝えづらい風潮じゃないですか。みんなが知らないものや、あまり知られていないものを、みんなの前で「好き」って公言することって、今の世の中、勇気が要ることでもあって。そこで、アニメしかり、音楽しかり、ファッションしかり、自分が好きなものは自信を持って堂々と「好きだ!!」って伝えようよと。もしかしたらそこから新しい仲間が増えたり、嬉しい発見や輪が広がっていくかもしれない…。そんな想いを汲み取り歌詞にしたんです。
■歌では可愛らしさが全開になっていますね。
メイリア これまでクールで強くてカッコイイ、でやってきましたからね。(笑)対して今回は、ずっと口角を上げて(嬉しそうに)、テンション高く歌ってました。かなりハッピーなタッチだったので、歌はそれに負けないぐらいテンション高く歌いました。聴いて一緒に笑顔になったり、ウキウキワクワクしてもらえたら嬉しいですね。
toku サビでの音数の多さはザ・アニソンを意識しました。これぐらいの音数があった方がよりポップに聴こえるだろうと。
■対してカップリングの“Hysteric Bullet”と“Lonely Girl”は打って変わり、従来のGARNIDELiA路線でありつつ、各々その発展的な楽曲の印象を持ちました。
メイリア こちらはこれまで同様、強い女子を描いています。“Hysteric Bullet”は中国のテンセントという総合エンタメサイト制作のオリジナルアニメ『銃娘』の主題歌用に作りました。中国は“極楽浄土”の踊っちゃってみた経由で私たちを知って下さった方々も多かったので、「だったら踊れるアニソンを作ろう!!」と。結果かなりBPM(テンポ)が高目になり、踊るのがかなりしんどくなっちゃって。(笑)「(この曲で踊れるものなら)踊っちゃってみろ!!」になってます。(笑)
toku あとは、「厨二感(ナルシスティックさ)を出してみよう」と話し合ったよね。
メイリア それがめっちゃ楽しくて。厨二病の楽しさや人気の秘密も改めて知ることが出来ました。
■“Lonely Girl”は、強くてタフな女子が主人公ですね。この曲はかなり人恋しさを擁しているのも特徴かなと。
メイリア こちらは都会の女子がテーマでした。女子会や女友だち同士で話しているネタを抜粋して詰め込んだ感じで。(笑)都会の女子ってキビキビバリバリ働いているけど、実は本音は1人で寂しがってる。ビール呑みながら「彼氏欲しい~!!」「このまま1人で老後を迎えるのやだ~!!」ってなってるわけですよ!(笑)私も含め。(笑)その両極をあえて女々しくなく、クールにタフに都会の女性目線で歌ってみました。この曲は自分の気持ちのリアルさや切実さもけっこう強く入ってるかも。(笑)
■ちなみにお二人だけが分かる「合言葉」ってありますか?
toku 「いい感じで(よろしく)」かな。
メイリア これ、レコーディングの時tokuさんからよく出ますね。「ここ、どう歌ったらいい?」とか「ここ、どうしようか?」って尋ねると、けっこう「いい感じで」で済まされます。(笑)
toku でも、それは「好きな風にやってみたら」と、任せる意味合いで使ってるんですが、それでちゃんと伝わるんですよね。その後、自分が思っていた、<いい感じ>のものがあがってくることも多いし。ホント不思議な合言葉です。(笑)
Interview&Text:池田スカオ和宏(LUCK’A Inc)
PROFILE
女性ボーカリスト・メイリアとコンポーザーtokuの2人によるユニット。2014年3月に『ambiguous』でメジャーデビュー。デビュー以来76枚のシングル、1作の配信シングル、3枚のアルバムをリリース。2017年10月1日のZepp Tokyoでのワンマンライブを皮切りにアジアツアーを開催中。多岐に渡るGARNiDELiAの音楽性と圧倒的なパフォーマンスが話題となっている。
RELEASE
『アイコトバ』
初回生産限定盤(CD+DVD)
VVCL-1113~4
¥1,620(tax in)
通常盤(CD)
VVCL-1115
¥1,296(tax in)
SACRA MUSIC
11月1日ON SALE