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EXILE THE SECOND WEB LIMITED INTERVIEW

■撮影はLAで行われたそうですが、アクロバティックなシーンも多い今作のMVは、どのような仕上がりになりましたか?

AKIRA 監督のDAVE MAYERSは、KENDRICK LAMARの“HUMBLE.”、MISSY ELLIOTTの“I’m Better ft. Lamb”、ARIANA GRANDE&JOHN LEGEND“Beauty and the Beast”などのMVを手がけてきた方で、全米でも数々の映像賞を受賞されている本当にすごい方なんです。もう、撮影中からびっくりすることばかりでしたね。手法も日本とは違いますし、DAVEならではの進め方で、いいところを切り取ってヴァイブスを出していく。普通だったらサビでダンス・シーンが入るところを、サビ頭でいきなりアクションのカットが入ってきたり。かっこいいエナジーが出ているものを優先してハメていく手法は、今まで僕たちが経験したことのないスタイルだったので、今回のMVで新しい一面を楽しんでいただけると思います。“Route 66”と僕らの良さを存分に引き出してくださったので、ものすごく貴重な出会いと経験と発見ができたMV撮影でした。

NESMITH ぶっつけ本番なところも多かったですね。夕陽が落ちかけてきたら、「よし、今だ!」って監督自らカメラを持って走り出したり。

 撮影自体が完全にライブでした。だからすごく楽しかったです。きっちり時間を決めて、しっかりスケジュールを決めて臨むMV撮影に慣れていた時期でもあったので、いい意味ですべてをDAVEにぶっ壊された感じですね。監督に“Route 66”を聴いた印象を尋ねたら、車がドリフトしていたり跳ねたりというイメージだったそうなので、その通りアクションが多い撮影でした。撮影のスケール感にしても、エンタテインメントの捉え方にしても、LAに行ったから撮れたMVだと思います。もともとアメリカの音楽に影響を受けて歌やダンスを始めた僕らなので、今回の曲は特にアメリカで撮影することに意味があると思ってLA撮影を実現させたんですけど、結果ばっちりなケミストリーが起こりました。

黒木 センスとグルーヴ、その場の空気感を読み取ってすべてを画にしてくれるという、監督自体がアーティストなんですよね。アクションのスタッフさんも映画『WILD SPEED』の制作に携わっている方々だったり、アメリカでも脂が乗っているクリエイティヴ・スタッフと一緒に制作できたのは本当にいい経験でした。DAVEから見たEXILE THE SECOND、DAVEから見た6人が描かれているMVなので、そこは自分たちの今後の表現にも跳ね返ってくると思います。いい勉強になりました。

■LAでのMV撮影における裏話や印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

NESMITH MVの撮影自体は2日間で、その前にリハーサルが2日間ありました。

 だから、時間的なゆとりは結構ありましたね。

AKIRA 暑かったなぁ!(笑)

NESMITH ドライレイクと呼ばれる砂漠でしたからね!

 でも、湿気がないから気温36度近くあったわりには過ごしやすかったかも。

黒木 撮影場所が旧「Route 66」だったのもアツかったですね。

SHOKICHI 1日目と2日目で泊まった場所が、旧「Route 66」沿いのモーテルだったのも嬉しかったです。

■そんなMV撮影でも本場「Route 66」を感じてきた今作ですが、リスナーにどんな風に届いて欲しいと考えていますか?

NESMITH 自分たちにとっても新しいアプローチの曲が生まれたので、次のツアーで披露されるであろうEXILE THE SECONDの新たなエンタテインメントをぜひ楽しみにしていただきたいですね。

TETSUYA 10月からスタートする全国ツアー「EXILE THE SECOND LIVE TOUR 2017-2018 “ROUTE 6・6”」のキックオフ的な見え方のシングルなので、ツアー自体をまったく新しいものを観たり聴いたりできるような内容にしたいです。“ROUTE 6・6”という、それぞれの道を表現していきたいと思うので、このシングルを聴き込んでツアーに足を運んでいただければと思います。

■カップリング曲“Last Goodbye”はバラード曲ですが、どのように制作していった楽曲なのでしょうか?

SHOKICHI この曲もLAで制作してきた曲なんですけど、そろそろバラードの新曲が欲しいなという想いで作りました。EXILE THE SECONDらしいバラードって何だろうと想像して、頭の中に鳴った音楽を表現した曲。夕陽をイメージするというか、前回のライブを経て成長して、それぞれが夕陽に向かって歩いていく、そんな男の背中をイメージしながら作りました。この“Last Goodbye”もなかなかハイブリッドな曲になっていて、切なさも滲み出たいい曲になったと思います。

NESMITH いわゆる、どバラードとは違った、壮大で余韻に浸れるバラードになったと思います。パフォーマンスの演出もイメージできる、楽曲自体のエネルギーが強い曲ですね。

SHOKICHI 歌詞の世界観としては、ツアーだけではなく曲単体としても楽しんでいただきたかったので、男女の別れの切なさを、夕陽が沈む黄昏の瞬間に訪れる切なさとかけて表現しました。それぞれの道があって、希望があって、そこに向かって進んでいくから別れてしまうという切なさを、「黄昏が泣いている」という歌詞で表現しています。

■EXILE THE SECONDにとって、どんな位置づけの楽曲になると感じていますか?

SHOKICHI まもなく始まる全国ツアーを思い出してもらえるような曲になってくれたらと思います。このツアーが終わって、少し時間が経った後に“Last Goodbye”を聴いたら、夕陽とともに僕らのパフォーマンスがスローモーションで見えてくるような曲になったら嬉しいですね。

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