■5曲目の“Vanilla”は、どんな想いで制作したのでしょうか?
KUBO-C バニラを女性に例えて歌っているように聴こえるかもしれないですけど、実は「キミ」という歌詞はファンのみなさんをイメージしています。僕らを導いてくれる「甘いその香り」というのもファンのみなさんを指していて、ラブソング的に聴こえるけど実は違うぞっていう曲ですね。
SWAY バニラって言うとバニラアイスを連想するので、溶けるイメージもあるじゃないですか。ライブでみなさんを溶かしたいですねぇ。(笑)
■今作のタイトル曲になった6曲目“#PLAY”からは、どんなメッセージを感じ取って欲しいですか?
SWAY 今回のミニアルバムの中で一番最後にでき上がった曲で、〈PLAY〉とは何ぞやってところを追求した曲です。大人になって考える、遊びのありがたみっていうんでしょうか。僕らだったらアルバムを作り終えたタイミングやツアーの打ち上げで祝杯を上げる瞬間だったりするんですけど、学生さんだったら平日は勉強をがんばって土日が〈PLAY〉なのかもしれませんし、会社員の方だったら自分が関わったプロジェクトの達成感が〈PLAY〉だとも言えると思うんです。だから、〈PLAY〉って言葉に対しては、〈WORK〉って言葉も絶対に欠かせない。自分がやるべき仕事や勉強をがんばって、そしてより良い〈PLAY〉をしようってメッセージを感じ取って欲しいです。
KAZUKI それぞれの生き方でいいし、本気で働いて本気で遊べば、そこから生まれるものが必ずあると思うんです。こういうメッセージ性のある曲を今っぽいサウンドで届けられたのも、この曲のポイントだと思います。最後は少し切なさも感じられるトラックで、青春が見え隠れするサウンドになったと思います。
■7曲目には“DO PARTY (TJO REMIX)”を収録。オリジナルとの聴き比べも楽しい作品になりましたね?
P-CHO もともとパーティ・ソングではあったんですけど、リミックスでまた違った角度のパーティ・ソングになるんじゃないかって可能性に賭けてみました。そうして、TJOさんにお願いしたら、自分たちの想像を超えるサウンドを提示していただけました。また新たな武器ができたと思いましたし、この楽曲がいろんな場所でプレイしてもらえたら嬉しいです。
GS オリジナルの“DO PARTY”は純粋に楽しめる楽曲、このリミックスは踊らす“DO PARTY”ですね。また新たなところで曲を認知してもらえるきっかけになると思いますし、フェスで聴ける日も来るかなと思うと個人的にも楽しみですね。今回はDOBERMAN INFINITYとして初のリミックスなので、どのように届くか、どのように受け入れてもらえるかも楽しみです。
■付属するDVD“#PLAY”(DOCUMENT MUSIC VIDEO –Limited Edition-)はどんな内容になるのでしょうか?
SWAY 僕らが3年前にデビューした当時から今までずっと同じスタッフさんに動画を撮影してもらってきたんです。今まで撮り貯めてきた膨大な映像があるので、それを編集してもらってこの“#PLAY”という曲でドキュメンタリーにしてもらいました。後半部分は楽曲的に少し切なさがあるの で、僕もちょっとウルッときちゃいましたね。ぜひこのDVD で僕たちの3年間を振り返ってもらえたら嬉しいです。
■今作では、どんなDOBERMAN INFINITY像を提示できたと思いますか?
GS 先行シングルの“DO PARTY”からパーティというコンセプトで曲を作っていく中で、『#PLAY』というタイトルで作品をくくることになって、自分たちも今までにない視点が持てたり挑戦も多い作品になったと思います。いつもと変わらず「より良い作品を届けたい」という一心で制作したので、そう感じてもらえたら嬉しいです。次の作品の制作に向けてレベルアップできた1枚だと思います。
■最後に、今作をどのように聴いて欲しいですか?
SWAY 今までのDOBERMAN INFINITYの楽曲とはまた違った楽曲が多い中、全曲シングル級の曲が揃いました。一昨年の『SAY YEAH!!』、昨年の『GA GA SUMMER』に続く、僕らが得意とする夏の作品です。真夏の部屋の中、車の中、カラオケ、BBQなどアウトドア・フィールドでもプレイしてくれたら嬉しいです。今年の夏も僕らはフェスを廻るので、このミニアルバムを聴き込んでライブへ遊びに来ていただきたいです。
GS 2017年夏の〈PLAY〉というものを聴く人なりに感じてもらいたいです。全体としては今回メッセージ性だけを強く押し出した作品ではないので、それぞれの聴き方で自由に楽しんで欲しいです。
Interview & Text馬渕信彦
PROFILE
DOBERMAN INCとして活動してきたKUBO-C(クボシー)、GS(ジーエス)、P-CHO(ピーチョウ)の3人に、野替愁平名義で劇団EXILEに所属しラッパーとしても活動していたSWAY(スウェイ)、シンガーのKAZUKI(カズキ)を加え、2014年6月より活動を開始。2015年7月にリリースされたファーストシングルは、オリコンウィークリーチャートで3位を記録し、一躍注目を浴びる。12月にはファーストアルバムをリリース。2017年には初となる全国ホールツアーと3周年特別記念公演「iii -three-」@幕張メッセを開催。経歴も世代も異なる1シンガー、4ラッパーの異色のグループ。
RELEASE
『♯PLAY』
初回限定盤(CD+DVD)
XNLD-10001/B
¥2,500 (tax in)
通常盤(CD)
XNLD-10002
¥1,890 (tax in)
LDH MUSIC
6月14日ON SALE