crystalkay

Crystal Kay VANITYMIX 2018 SUMMER PICK UP INTERVIEW

■リード曲でもあった“幸せって。”はいかがですか?

Crystal Kay  この曲は坂詰(美紗子)さんが作って下さったんですが、まさに私が伝えたい事を書き表して下さいました。それこそ共感できるポイントばかりで。もう、うん、うん頷きながら自分にも言い聞かせるよう歌いました。サビの「幸せは競うもんじゃない」なんてフレーズ、ホントすごい。この歌はとにかく自分自身や親友に向けて歌うようにうたったんです。

■“I Just Wanna Fly”は自身で作詞を担当されていますね。

Crystal Kay  もう、これは「飛び出したい!!」って気持ちを歌にしています。その飛び出した向こう側にきっと素晴らしい世界が待っている。その辺りを表したくて。これもサウンドからインスパイアされて書きました。私は基本、サウンドを聴いて、そこからイメージを湧かせて歌詞を書くタイプなんで。

■でも、今作で最も伝えたかったのは、“Waiting For You”のような内容のように映ります。

Crystal Kay  それはあるかもしれません。みなさん、私のような年齢って必ず通るものだし、その際、感じることばかりの歌でしょうから。ある種、その人たちがぶつかったその壁を一緒に乗り越えられるような歌でもあるんです。

■すごく未来を信じさせてくれる希望に溢れた楽曲で。

Crystal Kay  これも根底には、「大丈夫だから」「安心して」があります。私ぐらいの年齢の女性って、人生に於いてもキャリアに於いてもターニングポイントに立っている方が多いと思うんです。この方々の背中を押してあげられる曲を常々歌いたくて。同世代の女性としてすごく分かるんですよね、その気持ちが。そんな中、私の場合はやはり歌でそのような力を与えたい想いが強くあって。それこそ最近はこのようなタイプのテーマや曲、そういった気分になれる雰囲気とかを作りたいモードなんです。

■その辺りの芽生えはいつ頃から?

Crystal Kay  20代後半頃からです。前作『Shine』を作る前辺りの、ちょうどNYに居た頃。その時は私も、「これからどうなるんだろう…?」と思い悩んでいた時期で。向こうで職業もタイプも違う同世代の女性たちと一緒に居て感じたんです。「ああ、みんなこんな今の私と同じような気持ちなんだな…」って。だったら私が音楽を通して安心感やパワーを与えなくちゃ、と思い立ったんです。

■なるほど。その想いは今作の至る所から溢れ出ています。では最後に読者にメッセージをお願いします。

Crystal Kay  基本はどれも「前向きに自分を信じて」と歌っているので、多少気分が上がらない時や、「あれっ、自分、今ヤバイ」って感じた時はこの作品を聴いて、是非前向きな気持ちになって欲しいです。あと、曲中でも歌っているんですが、他と自分を比べないで欲しい。比べるのってホント負のスパイラルですから。タイミングや度合、幸せの大きさや形は人それぞれなので。そこをあえて比べず、自分は自分のことを全うして欲しい。そうすれば、必ず幸せはやって来ると思います。

Interview&Text:池田スカオ和宏(LUCK’A Inc)

PROFILE
1999年『Eternal Memories』でデビュー。2000年代初頭“Boyfriend-partⅡ-”“恋におちたら”などのヒット曲で、日本中を〈恋に落とした〉日本屈指のR&Bディーヴァ。2013年からはニューヨークにも拠点を置き、アーティストとして更なる進化を遂げ、2019年のアーティスト活動20周年にむけ、さらなる注目が集まる。

www.universal-music.co.jp/crystal-kay

RELEASE
『For You』
crystalkay
初回限定盤(CD+DVD)
UICV-9284
¥3,780(tax in)
crystalkay
通常盤(CD)
UICV-1097
¥2,700(tax in)
Virgin Music
6月13日ON SALE

2 / 212