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タラジ・P・ヘンソン VANITYMIX 2017 AUTUMN SPECIAL INTERVIEW

dream_sub2■小道具が与える影響について何か良い例がありますか?

タラジ 小道具はとても演技の助けになるわ。役のために、彼らは十字架とか本、バッグを提供してくれて、それがとても大きな違いを生むからよ。私は小道具をそのシーンによって利用しているの。本作には私と娘が話をする素敵なシーンがあるわ。娘は自分が描いた絵を私にくれるの。その絵を見ると、宇宙ロケットが描かれていて、小さな窓から小さな茶色の顔がのぞいていて、それが私ということなの。あの子は、「お母さんはロケットにいる」と言うの。だから、あのシーンでは、映画を見てもらえばわかるけれど、私は、「これは私なの?」と言う。この台詞は一言も脚本にはなかったけれど、小道具が、ああいうディテールのおかげで、シーンがもっとすばらしいものになったし、もっとリアルになったわ。でも、もちろん、ここは映画の国だから、子供たちは絵を描いていない。小道具部の誰かが絵を描いている。いつでも驚くんだけど、彼らは本当にすばらしい仕事をするわ。とても腕のいい人たちで、そういうことのために多くの時間をかけてくれる。それが彼らの仕事で、彼らは仕事に誇りを持っているわ。だから、私はいつも(スクリーンで)小道具を披露することを誇りに思っているわ。そうすることで、私が小道具の人たちの仕事を軽く見ていないことを分かってもらえるでしょう。

■本作の女性たちは、タラジさんと同じように、立派なロールモデルです。子供の時にタラジさんがロールモデルにしていたのはどういう人ですか?

タラジ うわー、大変!子供の時だったら、最初は祖母だったと言わなければね。(笑)祖母はすばらしかったから、私にとってのロールモデルだったの!夏には祖母と一緒に過ごすことが多かったし、祖母が祖父や家族と、どんなふうに過ごしているのかを見ているだけで、私は感激したものだわ。私は崩壊した家庭で育っていたから、祖父母のような家族関係を毎日見ることがなかったので、新鮮な人間関係を見た気がしたのよ。

■彼女は、きっとタラジさんのことを自慢に思っているでしょうね!

タラジ 祖母は人種差別があった南部で育ったし、子供たちをそこで育てたから、祖母はとても自慢に思っていると思うわ!8人の子供をトタン屋根の、寝室が2つしかない家で育てたし、祖父は小作人だったから、祖父母の生活はとても厳しかったの。祖母はテレビとか映画で私を見ると、目に涙を浮かべるの。祖母にとって彼女の一部である私をテレビとか映画で見るなんて信じられない気持ちなのよ。祖母は家族の一員が女優業をやっているところを、生きて見ることになるなんて、思いもしなかったと言っていたわ!(笑)

■『ドリーム』はとても楽しめる映画ですが、重要な仕事で傑出した頭脳を使う強い女性を描いたことで、衝撃を与えることができるとも思いますか?

タラジ この映画は美しくて、大切なストーリーだと思うわ。黒人女性だけでなく、白人の女性も歴史から消し去られていたというのは私も驚きだったわ。映画では女性が政治家や弁護士、医者を演じている。でも、黒人の女性の科学者とか数学者を見たことはないと思うから、少女たちにも別の憧れの対象を与えるチャンスだと思ったの。彼女たちは、優秀な頭脳を持った考える人たちだった。今は、ソーシャルメディアの普及で、若者の選択肢はとても薄っぺらで限られているけど、特定の物事は自然に起こるものだと思うわ。時期が来て、必要とされた時にはね。今の時代、本作は黒人女性だけでなく、すべての女性たちの共感を呼ぶと思うわ。すべての人にね!

PROFILE
タラジ・P・ヘンソン:1970年、ワシントンD.C.生まれ。1990年代後半に女優のキャリアをスタートさせ、2008年には『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』においてアカデミー賞助演女優賞にノミネート。ヒット・シリーズ『EMPIRE 成功の代償』では、2016年ゴールデン・グローブ賞ドラマ・シリーズ部門主演女優賞を受賞するなど多様な分野で絶賛を博している。

INTRODUCTION
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人類による宇宙への大きな第一歩を踏み出した勇敢な男性宇宙飛行士たちーー。しかしその裏でほとんどの人に知られてさえいない、アメリカの宇宙開発史に実在した黒人女性数学者たちがいた。1960年代に色濃く残っていた人種差別のハードルを乗り越え、NASAの歴史的偉業を支えた”知られざるヒロインたち“が新たな時代を切り開いた爽快なる感動作。 アカデミー賞3部門ノミネート、全米興収チャート11週連続トップテン入りを果たすなど、全米で大ヒットを飛ばし、全世代を魅了した感動のサクセスストーリーが日本でまもなく公開される!

映画『ドリーム』
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9月29日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
監督・制作・脚本:セオドア・メルフィ
脚本:アリソン・シュローダー 音楽:ファレル・ウィリアムスほか
公式サイト:dreammovie.jp
© 2016 Twentieth Century Fox Film

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