■男性を演じてみて、＜こういうところが男性はいいよね＞とかありました？
知英 男の人はセリフが長くないんですよ。単刀直入っていうか、言いたいことがあったら、それをまっすぐ言うっていう。そういうところが男の人らしいなって思いました。もちろん、朝比奈という役柄でもあるんですけど、でも、「なんとかだぞ！」って短いですね。男の人ってシンプルでいいなって思いました。
■逆に、女性でよかったことは？
知英 いろいろな服を楽しめること？アクセサリーも付けられて、メイクで別人になるぐらい変われるし、女性の変身できるところはいいんじゃないかなって思います。
■ところで、作品にはいろいろなタイプの男性が出てきますが、知英さんは、肉食男子と草食男子ではどっちがタイプですか？
知英 どちらもあまり…。“肉食”というと遊んでいるイメージがあるので、あまり好きじゃないんです。草食男子も、言いたいことぜんぶ言ってくれなそうだからイヤです。だから、その真ん中がいいです。（苦笑）
■入れ替わる前、本来の小鳥遊（たかなし）玲音は、自信のない内気な性格ですが、普段の知英さんはどうですか？
知英 小鳥遊のモジモジした感じは、私にはないです、ゼロです。どっちかというと、朝比奈みたいに、はっきり言うし、すぐ決める。あまり嘘つくのもイヤです。正直な人が好きなので、自分もそうしなきゃなと思っています。
■小鳥遊のように、自分にコンプレックスはありますか？
知英 自分的には、歯が小さいところがあまり好きじゃないんです。性格だと、すぐ飽きちゃうタイプなので、一つのことをやり続けられないこと。でも、あえて克服しようとは、思っていません。だって、それも自分だからしょうがないなって思うんです。
■映画でも、竹中さんが演じる心は小鳥遊の朝比奈が、今と過去の自分を認めることでお話が動いたように思いました。それも見どころの一つかもしれませんね。今日はありがとうございました！
Interview＆Text：石川良一
PROFILE
1994年1月18日生まれ。韓国出身。2008年K-POPユニット・KARAとしてデビュー。2014年4月に卒業し、8月より日本を中心に女優活動をスタート。『地獄先生ぬ～べ～』、をはじめ、『オーファン・ブラック～七つの遺伝子～』など人気ドラマや映画『暗殺教室』などへ続々と出演。2018年2月24日公開の映画『レオン』では主演を務める。また、2015年3月にアーティスト名「JY」名義でシングル『最後のサヨナラ』で日本ソロデビューし、女優・アーティストと精力的に活動中。
公開情報
『レオン』
2月24日（土）新宿バルト9ほか、全国ロードショー
出演：知英、竹中直人、山崎育三郎ほか
監督：塚本連平
配給：ファントム・フィルム
reon-movie.com
©清智英・大倉かおり/講談社・2018映画「レオン」製作委員会
STORY
原作は、スマホマガジン「Hot-Dog PRESS」で連載され、絶大な人気を誇ったオリジナル漫画の実写映画。ある日突然、車の事故をきっかけに心と身体が入れ替わってしまった地味な派遣ＯＬと女大好きワンマン社長。性別も地位も性格も何もかもが正反対の二人が入れ替わってしまったからさあ大変！大混乱の中勃発した会社乗っ取りのピンチ、社長と社員の“複雑すぎる”恋、スクリーンいっぱいに繰り広げられるハチャメチャで破天荒な展開。果たして、2人が巻き起こす騒動の結末は？主演には本作が劇場長編映画初主演となる知英。一方、女好きのワンマンオヤジ社長を演じるのは、名優・竹中直人。その他にも豪華すぎるメンバーによる濃すぎるキャラクター達がスクリーンでハチャメチャに大暴れ。痛快で抱腹絶倒のスイッチング・エンタテインメント！
