新曲は松井珠理奈主演ドラマ主題歌、個性派揃いの初選抜メンバーがセールスポイントをアピール
SKE48の20枚目となるシングル『金の愛、銀の愛』がリリースされる。センターを務める松井珠理奈が主演のTBSドラマ『死幣ーDEATH CASHー』主題歌ともなっている表題曲は、アイドルにしては難解な歌詞を持ち、芸術的なダンスも印象に残るミディアムテンポのバラードだ。今作を歌うのは、現在62人が在籍するグループのなかから選抜された18人。この春からSKE48のキャプテンを務めている斉藤真木子、大の野球好きでファンの間では“最強の同級生”と呼ばれる日高優月、6月に行なわれた選抜総選挙で一躍シンデレラガールとなった竹内彩姫、今作で初の選抜入りを果たした3人に、新曲と自身のセールスポイントをアピールしてもらった。
■今日は初選抜の3人ということで、特に斉藤さんはおもしろいと聞いているので期待してます。
斉藤 いやいや、そうなんですよ。よく言われるんです。
日高 今日も絶好調ですよ。
■自分でハードル上げましたね。(笑)まずは新曲の話を聞きたいんですけど、今回の“金の愛、銀の愛”は、いままでのSKE48にはないタイプの曲になっていますよね。
斉藤 今回はドラマのタイアップということもあって、ミディアムバラードというジャンルの曲になっているんです。歌詞の意味を理解するのが難しかったんですけど、私的に感じているのは、世の中には曲がった愛だったり、よごれた愛だったり、きたない愛だったり、いろいろな愛があって。
■悪い感じの愛ばかり出てきますね。(笑)
斉藤 もちろん、きれいな愛もありますよ。(笑)いまの自分たちも、ファンの方から、家族から、友人から、いろんな方からの愛で成り立っていると思うんです。この歌詞の意味としては、主人公は金の愛とか銀の愛とかではなく、いま自分がほしい愛が手に入らないと嘆いているんです。でも、この主人公になりきることが難しくて、それはこの曲を歌うにあたって課題だなと感じています。だから、表情やダンスも研究して披露できたらなと思っていて。
■失礼ですけど、めっちゃ考えているんですね。
斉藤 ちょっと!定型文じゃないですよ!
■いつも曲をもらったときは、そのくらい噛み砕いているんですか?
斉藤 いままではわかりやすかったんですよ。学校生活の話だったりとか。
日高 切ない恋心を描いたりとか。
斉藤 そういう曲はわりとすぐ理解できるんですけど、今回はちょっと難しいので、逆に考えられると言いますか。
日高 曲のなかで問いかけがあって、問いかけだけで終わらず、「まだ輝いてる愛こそ金の真実」という締めの言葉みたいな歌詞があって。
■「まだ輝いてる愛」って、なんなんでしょうね?
日高 本当に難しいんですよね。人それぞれだと思うし、説明しても「?」しか出てこないと思う。
斉藤 愛って、人間の永遠のテーマなんですよ。いや、地球に生物が存在する限り、永遠のテーマだと思うんです。金とか銀とかって、高価なものだという印象があるとは思うんですけど、そこに愛をかけるというのが、またすごいですよね。……すいません、20代ってこういう考えなんですよ。(笑)
■ごく一部の20代だけだと思いますけど……。
竹内 誰か思い浮かぶ人がいたら、もっと曲に入りやすいのかなと思ったんですけど、好きな人もいないし、なかなか難しくて。
斉藤 かけ離れてるよね、自分と歌詞が。
竹内 わかってきたと思っても、言葉にできなくて、「うぉぉぉぉ」ってなります。
■竹内さんは、まだ16才ですもんね。
竹内 でも、選抜されたからには、ちゃんと理解したいと思うんですよ。
斉藤 マジメな子なんです。
■ちなみに3人は、それぞれどこを歌っているんですか?
斉藤 1番は、ふたりはどこだっけ?
日高・竹内 「思い出の水面を」。
斉藤 私、その後の「ただ眺めるしかない」です。2番は?
日高・竹内 「どうせ叶わぬ夢なのでしょう/一瞬で消える誤解でいい」。
斉藤 その次が私で、「正直になったら誰かを傷つけてしまうわ」です。
■レコーディングでは、歌い方の指示とかもあったんですか?
日高 サビのところで、言葉の頭にアクセントをつけるように言われましたね。
竹内 一字一字、ちゃんと伝えられるように歌っているんです。
斉藤 伝えたいものがサビに集まっているというか、サビでは全員の声が集まることで、バラードだけど力強く感じてもらえるかなと思います。
竹内 2番のサビでドーンとなっていくので、ちゃんとフルサイズで聴いてほしいですね。
斉藤 今回は声の出し方や雰囲気作りも難しくて。きっと何ヶ月かしたら、歌うときの感情も変化していると思うので、そういう成長も感じてもらえる曲になるかなと思います。
■振り付けはどんな感じですか?
日高 揃ったらハイパーかっこいいダンスになるはずです。
斉藤 曲調がゆっくりなので、激しさやダイナミックさではごまかせないんですよ。そこはダンスやパフォーマンスを得意としているSKE48としては、ひとつの勝負になるなと思いますね。
■3人は初選抜として、インパクトを残してやろうと考えていることはありますか?
日高 歌番組に呼ばれることもあるじゃないですか。そこでの表情は大事だなと思うんです。なんとか見つけてもらえるようにしたいなと思います。
斉藤 顔芸?
日高 確かに顔芸は特技なんですけど(笑)、そこではかわいい顔をしたいです。あと、個人的に野球が好きなので、あわよくば始球式に出て、ノーバンのストライクを取りたいですね。
斉藤 野球のことは、優月しかできないことなんです。プロ野球も、高校野球も見てるし。
日高 大学野球も見ます。
斉藤 夏には甲子園に行ったり。
日高 県予選にも行きます。
■県予選まで行く人は、なかなかいないですよね。竹内さんは?
竹内 選抜メンバーだけが書けるSKE48のアメブロがあるんですけど、私は文章を書くのが好きなので、そこでファンの方にアピールできたらいいなって思ってます。全メンバーが書いている公式ブログは、写真を1枚しかつけられないけど、アメブロはたくさんつけられるんですよ。そういう更新ツール(他にもGoogle+、755、SKE48 Mailが日々更新されている)は絶対おろそかにしたくないので、一日も休まずに更新したいですね。
■斉藤さんは?
斉藤 いままで自分のキャラがあったとはしても、身内だけの認識だったり、コアなファンだけのものだったりしたと思うんです。やっぱり選抜メンバーとして、全国ネットや全国で発売される雑誌とかで、めっちゃ気合い入れて臨むわけじゃないですか。そこで「私、おもしろいです」なんて言った矢先には、たぶん大事故ですよ。
■最初に思いっきり言ってましたけどね。(笑)
斉藤 あれは話を振っていただけたから言えたんですよ。それが伝わる人と伝わらない人がいるので、もっと私のキャラを知ってもらえるようにしたいなと思います。