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上野優華 WEB LIMITED INTERVIEW

自分が歌う意味、演じる意味を、いつも考えている。

tvkほか全国8局で4月から放映中のドラマ「トモダチゲーム」。このエンディングテーマである上野優華さんの“友達ごっこ”が、4月26日にNew Singleとしてリリースされる。今回は“友達ごっこ”を始め、収録されているカップリング曲、MV、ドラマの制作秘話に迫る。そこから見えてきたのは、自分の表現と常に向き合う19歳の姿だった。

■今回の“友達ごっこ”は、ドラマ・映画「トモダチゲーム」のための書き下ろしですか?

上野 歌詞はそうです。先にドラマがあって、エンディングテーマ曲のお話をいただきまして書いていただきました。<友だち>がテーマになっているのも、そういう理由です。「トモダチゲーム」はマンガが原作で、結構ドロっとというか、シリアスな内容になっておりまして……。仲のいい友だちグループが、「トモダチゲーム」というゲームにムリやり参加させられて、一人ずつ借金を背負わされるんです。そのとき、お金か?友だちか?という究極の選択に迫られて、どんどん友情が壊れていったりします。

■歌うときも「トモダチゲーム」の世界観を意識して?

上野 私はあんまり意識せずに歌わせていただきました。作詞の内容が作品に合わせているものなので。それよりも、私が自分なりに込めたメッセージをドラマを見た方にも、そうでない方にも伝えられたらいいなと思って。

■歌詞のなかの友だち同士は、同性にも、異性にも受け取れますね。

上野 私は自分が女性で、女友だちが多かったので、女の子同士の話だと思っていました。ただ、今までライブで何度か歌わせていただいて分かったんですが、聞いてくださる方によって、男女の話と思う方もいれば、男性同士だと思う方もいました。みなさんの過去の経験だったり、思い出とリンクして聞いていただけているのかなと思っています。それは、私が普段歌手として常に思っている、<みなさんの気持ちに寄り添って歌いたい>っていうことが、実現できているのかなと感じるので、とても嬉しいです。

■エンドロールで、こんな気持ちで聞いてもらえたらいいな、というのはありますか?

上野 この“友達ごっこ”の歌詞は、1番は悲しくなるような物語になっていて、「壊してしまえば いっそ楽なのにな」など悲しい言葉があるんです。でも、この曲全体が一つの物語みたいになっています。1曲のなかで気持ちがすごく揺れ動いて、最後は、友だちが大事で、<あなたのところへ 今 走っていくよ>という感じに。だから、この曲が「トモダチゲーム」というシリアスなドラマの後に流れたときに、少し希望感を持ってもらえて、<やっぱり友だちって大事だよな>って、みんなの気持ちに光が射すような曲になればいいなって。「トモダチゲーム」もシリアスな展開ですが、“友情”がテーマ。この歌も、聞いて頂いた方に友情の大切さを改めて感じてもらえるんじゃないかと思います。

■今回は楽曲提供だけでなく、「トモダチゲーム」の監視員役・水瀬マリアとしても出演していますね。

上野 一番楽しい役だと思います。このドラマってゲームが始まってしまうと、笑ったりするシーンがないんですよ。シリアスな駆け引きと、心理戦なので。でも、マリアはそれを見て楽しんでいる、ちょっと小悪魔な役をやっておりまして。(苦笑)私は、原作のマリアがすごく好きなんです。憎めないキャラクターなんですよね。すごくかわいくて。同じように、原作のマリアが好きな方って多いと思うんですよ。そのイメージを壊さないよう、撮影期間は髪の毛も原作のマリアに合わせて金髪に染めました。ただ、私が演じる意味も持たせたいなと思って、けっこう愉快なキャラにしたんです。喋り方も一人だけおもしろおかしい感じに。いい意味で浮いてるんじゃないかなと思います、作品のなかで。

■物語では、実は秘密を握っているキャラでは?

上野 物語のキーになる部分も多いかもしれないです。ドラマだけでなく、これから劇場版も2作公開される予定です。けっこう大事なシーンで出てきたり……するかもしれませんね!

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