「むすめん。が外に開けていく可能性を信じて」
強い気持ちを胸にトラフィックライト。メジャーデビュー
10人組のアイドルグループ、むすめん。から誕生した3人組ユニット、トラフィックライト。が『Dance Dance!! / Traffic Jam』でメジャーデビューする。動画共有サイトをきっかけに結成されたむすめん。の活動から、いまこの3人が向かうところとは――結成のいきさつからクールなデビューシングルの話までたっぷりと訊いた。
■結成の経緯を教えてください。
水貴 もともと僕らむすめん。というグループで活動してるんですけど、この3人でVocaloidの“虎視眈々”を歌って踊った動画があって、その動画がきっかけで今回メジャーデビューのお話をいただいたんです。僕らとしてはこれをきっかけにむすめん。を知ってもらえる機会も増えるだろうから3人でがんばってみようと。とにかく母体であるむすめん。をもっと大きくしたいっていう想いが根底にあって、むすめん。はセルフプロデュースでやってるんですけど、今回メジャーデビューということで自分たちではできないこともやらせてもらえるのかなという期待やいろんなものを背負って、このお話を受けました。
■あくまでもむすめん。があっての活動だと。
白瀬 むすめん。の道を切り開くための挑戦ですね。
■不安や心配はなかったです?
白瀬 ほかのメンバーやファンの反応はすごく心配でしたね。実際にファンの方から「最初は正直不安でした」とか「素直に応援できませんでした」ってことも言われましたし。でもむすめん。のためっていう僕らの気持ちを理解してくれて、ほかのメンバーも応援してくれてるのを知ったりして、「応援できるようになりました」って言ってくれる人が増えてきて、よかったなって今は思ってます。
■ほかのメンバーも応援してくれてるんですね。
水貴 リリースイベントに遊びに来てくれますよ。並んでCD買ってくれるんです。(笑)
■すごいですね。普段から仲いいんですか。
水貴 なんでもないことでいつも笑ってるくらい仲いいです。
今川 しょうもなさ過ぎて、何で笑ってるのかわからなくなるくらい。
水貴 むすめん。は、個々でダンスの動画を投稿していて、そこからイベントを通じて仲良くなった子たちでやってるグループなので、バチバチ感みたいなのはないんですよね。
■むすめん。をもっと大きくしたいっていう想いはずっとお持ちだったんですか。
水貴 それはずっとありましたね。セルフプロデュースという点やネットでの活動というところでどうしても限界があるなとは思ってて。もともと学生や社会人のグループで、週末のみの活動だったんです。
白瀬 2013年の『出れんの!?サマソニ!?』のオーディションで、『2013年枠』っていうのがその年に初めてできて、むすめん。のために挑戦したんだよね。
水貴 そうそう。
白瀬 サマソニってやっぱりバンドのイメージがあったし、むすめん。の規模もまだ小さかったから不安もあったけど、やっぱり大きくしたい気持ちが強くて挑戦したんです。『2013年枠』は選考員へ何らかの影響を与えたり、時代を感じさせるアーティストの賞で、それに僕たちを選んでいただけて。やっぱり批判とかありましたけどね、アイドル気取ったヤツらがサマソニに参加して、みたいな。でもそのサマソニを機に少しずつ活動の幅が広がって、2014年にはZepp DiverCityで初めてワンマンライブをやらせていただいたし、2015年には夢だった中野サンプラザでワンマンライブをやらせていただけたしね。
水貴 それまではネットでの活動だったけど、『出れんの!?サマソニ!?』をきっかけに外にも出ていけるんじゃないのかって、ライブとかもやれるかもって可能性を感じたんですよね。そんな中であおいくんはジュノン・スーパーボーイ・コンテストに挑戦して審査員特別賞をもらったり、ネットじゃないところでいろいろ功績をあげていって。今回のメジャーデビューも、むすめん。が外に開けていく可能性がすごくあるので、いまはそれを信じてやっている感じです。
■むすめん。のためにとは言え、なかなかそこまでやるのってむずかしいと思うんですよ。おっしゃったように批判もあっただろうし。でもメンバーのみんながそういう気持ちで活動できてるのってすごいことですよね。
水貴 みんな家族以上に一緒に過ごしてるグループだし、むすめん。だからこそ、このメンバーだからこそ身を削れたというか、試練や批判に耐えられたんだと思いますね。素人のくせにとか、アイドル気取っちゃってとか、ほんとよく言われましたから。でもその反面僕たちの活動を応援してくれる人たちもいるので、そういう人たちにもメンバーにも、もう感謝しかないです。