■みなさん、壁に当たったなと感じることは多いんですか?
坂井 しょっちゅうありますね。うまくいかないことがあると、ここは壁だなと感じます。
永坂 でも、メジャーデビューが決まってから、こうやって取材を受けることも多くなって、どっちかと言うと壁というよりは、充実してきているなと思います。
辻野 とき宣としていられる時間が増えて、毎日が楽しいです。
坂井 前は週に2〜3回だったけど、最近はほぼ毎日会っているので、会えば会うほど充実しているなと感じますね。
■ずっと一緒にいて、ケンカとかしないんですか?
坂井 あ〜。ケンカっていうか、みんなちゃんと意見を言うようにしているので、それで変な空気になっちゃうことはあります。
小泉 けっこうなんでも言っちゃうから。
坂井 でも、そういうのがあるから、どんどん仲も深まっていくし、前にも進んでいけると思うんです。
■どんなことを言うんですか?
坂井 最近だと泊りがけでイベントがあったときに、ひとつの部屋に集まって、みんなで一緒に寝ながら、「あそこのトークは、そこまでしゃべらなくてもよかったんじゃない」とか、「今日は誰々がフリを間違えてたんじゃない」とか。あとは今後のとき宣について。
辻野 最近よく話すよね、未来について。
小泉 いつの間にかその話になってない?
辻野 未来の話をするのが好きみたいで。いつか武道館を満員にしてとか、全部いい方向の未来しか考えてないんですけど。(笑)
■他の曲についても聞きたいんですけど、2曲目の“青春アンセム”は、タイトル通り青春がテーマの歌ですよね。
小泉 私たちの青春を全部とき宣に捧げてるとか、ステージ上では見せない私たちの素顔が歌詞になっているんです。5人それぞれ、この子はどういう子で、何が得意で、何がダメでとか書いて、作詞の方に渡してくれたらしいんですよ。
坂井 だから歌詞にも、ひとりひとりに当てはまるフレーズがあるんです。
■歌詞の「君だけに捧げよう」の「君」は、誰のことなんですか?
吉川 「君」はとき宣のことなんです。
■「もし君がいなければ 逃げ出してたよ」の「君」は?
坂井 宣伝部員さんですね。
永坂 あと、とき宣メンバーとかね。
■ということは、「手を握って/“大丈夫だよ”と/励ましてくれて」は握手会のこと?
辻野 はい。そこも大好きなフレーズです。
坂井 全部がとき宣に当てはまるから、歌っていると泣きそうになるんですよ。
小泉 私、最初に聴いたときは電車に乗っていたんですけど、そのときの心情に当てはまりすぎて、ダラダラ涙をこぼしてました。
■電車のなかで。(笑)みなさんだけじゃなくて、何かに打ち込んでいる人なら、当てはまりそうですよね。
坂井 そうですね。共感していただけると思います。
■3曲目の“せきがえのうた”は、学校の席替えというテーマで、こんなドラマチックな歌ができるなんて感動しました。
一同 ありがとうございます!
辻野 これは女の子らしさが出た曲ですね。
坂井 普段の私たちは、かわいらしさというより、おもしろい感じなんですけど、この曲ではかわいい私たちが見られると思います。
辻野 急に盆栽の話が出てきたり、おもしろい部分もあるけど。(笑)
坂井 この曲を聴いて、席替えのドキドキ感を思い出してほしいです。
小泉 卒業アルバムを見ながら聴いてほしいですね。
■4曲目の“いざ、大和撫子”は、確実にライブで盛り上がりそうですよね。
坂井 はい、お祭りみたいな曲です。
小泉 みんなで一緒に「わっしょい!」って言ったり。
坂井 あと、一回サビが終わって、私が「終わりたくないから もう一回」って歌うところがあるんですけど、その「もう一回」をみんなで一緒に言って、またサビが始まるんですよ。
辻野 ライブでやっていくうちに、宣伝部員さんが一緒に言ってくれるようになったんだよね。
坂井 「ソイヤソイヤ」のところも、みんな言ってくれるよね。
辻野 サビの「くるくるくる」って歌うところは、宣伝部員さんも一緒に手をくるくる回してくれるんです。
■楽しめるポイントがたくさんある曲ですね。
坂井 はい! ぜひライブでも楽しんでいただきたいです!
■みなさん、歌詞の意味をよく考えているなと思ったんですけど、話し合ったりしているんですか?
辻野 最初は歌って踊るだけで必死だったんですけど、だんだん考えられるようになりました。
坂井 ここはどういうふうに歌って、どういう表情でやろうとか、ここは軽やかに踊ろうとか、みんなで話して決めてます。
■それはスタッフさんから言われてというよりは、みんなで話し合って?
小泉 最初はボイトレの先生がやり方を教えてくれて、それから自分たちでやるようになったんです。
■とき宣が所属するスターダストには、ももいろクローバーZをはじめ、個性的なアイドルが多いですけど、とき宣はどういう部分をアピールしていきたいですか?
坂井 ひとりひとり個性豊かなところは、他のグループにも負けないと思うので、アピールしていきたいなと思います。