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たこやきレインボー WEB LIMITED INTERVIEW

世界各国のダンスミュージックを関西風にアレンジした、たこ虹の初アルバムが完成!

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関西色を全面に打ち出した楽曲で、抜群のインパクトを届けているたこやきレインボー(通称:たこ虹)が、初のアルバムとなる『まいど!おおきに!』をリリースする。ヒャダインこと前山田健一の全面監修により制作された本作は、テクノやディスコをはじめ、ファンコット(インドネシア)、ポンチャック(韓国)、ボリウッド(インド)といった世界各国のダンスミュージックを収録。関西をテーマにしつつ、随所にグッとくる歌詞も盛り込まれ、笑いながら泣けるアルバムに仕上がった。インディーズ時代の名曲群も収録した2枚組全17曲、さらに過去のライブやドキュメント映像も収録したバージョンまでリリースされる大ボリュームの本作について、メンバー5人がノンストップで語り尽くしてくれた。

■結成4年にして初アルバムになりましたが、全体的にはノリのいい楽曲が多いなかで、ところどころにグッと来る歌詞が出てきますよね。みなさん的には、どんなアルバムになりました?

 確かに表題曲の“ちちんぷいぷいぷい”とかは、そういう感じやなって思いますね。2番のAメロで「自分らは負けへんで」みたいな意志を言っていたり。

春名 初めて聴いたときは、「めっちゃおもろい曲やな」って感じるんですけど、歌詞をよくよく見たら、「いい歌詞やん!」みたいな。

清井 そういうの多いよな。

■アルバムはヒャダインさんが監修されてるんですよね。アルバムのコンセプトについて説明はあったんですか?

春名 「全部違うジャンルでいきます」とは聞いたんですけど、かわいい曲とか、かっこいい曲とか、そういう意味でのバラバラなのかなと思っていたんです。まさかダンスナンバーのくくりのなかでバラバラという意味やとは思わんくて、まずそこでビックリしましたね。

清井 全部ダンスナンバーで、ディスコとか、ファンコットとか、ポンチャックとか、いろんな曲を歌わせてもらって。

春名 いろんなジャンルのダンスミュージックが関西風にアレンジされているんです。

彩木 こんな曲は、たこ虹にしか歌えへんと思う。

根岸 めっちゃ濃いアルバムです。

清井 歌って踊れるアルバムって、こういうことなんやなと思いました。コール&レスポンスも多くて、たとえばタイトル曲の“ちちんぷいぷいぷい”は、ほぼ全部の歌詞に掛け声が入っているんですよ。初めて披露したときから、みんなめっちゃ一緒に歌ってくれて。

■“ちちんぷいぷいぷい”は、もう早口言葉みたいですよね。

春名 レコーディングのときも、ほんまに噛みそうでした。歌詞の3分の1くらいが「ぷいぷい」なんですよ。

清井 3人と2人に分かれて「ぷいぷい」を歌っていて、歌詞で括弧になっている部分はくるみと真依が担当で、括弧じゃないところは可蓮と咲良と咲希で。咲希たちのほうは、めっちゃしんどいんですよ。

根岸 踊りながらやからなぁ。長いから息継ぎもできへんし。

彩木 しかも「ぷいぷい」言ってると、口の形も変になるんですよ。ライブ映像を見たら、この3人だけ不細工になってると思う。(笑)

 私ら括弧でよかったな。

彩木 うらやましいわ。

■この曲は「ぷいぷい」ばっかり言ってるかと思いきや、2番で「先輩 後輩 関係あらへん 追いつかれんな 追い越せ」って、急に熱い歌詞が出てきますよね。

 そこ、好きなんですよね。

清井 こういう感じ、ヒャダインさんっぽいよな。

 このノリで書いてくれるから、すごい自然に入ってくるんです。ほんまに私たちのことをよくわかってくださって。ふざけてると思わせといて、グッとくることを言ってくるのがヒャダインさんっていうか。

清井 それで言ったら、“恋するビリケンさん”も。

■ビリケンさんは、通天閣とかにいる神様のことですよね?

 そうです。足を撫でてあげると願いが叶うって言われてて。

春名 この曲ではビリケンさんが女の子に恋をして、願いを叶えたいけど、ビリケンさんは手が短いので、自分の足に届かないんですよ。だから、願いを叶えられないっていう、めっちゃ切ないストーリーで。初めて聴いたときは、メンバー全員泣きましたね。

清井 ビリケンさんはいろんな人の夢を叶えるけど、自分の夢は叶えられないんです。

彩木 で、「誰か願いを叶えてくれませんか」って歌ってるんです。もう悲しすぎて、ビリケンさん見るたびに泣いちゃいそう。

 はじめにこのタイトルを聞かされたときは、「また変な曲書いて〜」と思ったんですけど、聴いてみたら「いい曲やん!」って。これもヒャダインさんにしか書けへん歌やと思います。

彩木 歌詞を見ながら音楽を聴いてほしいです。もう歌詞カードが水浸しになるくらい泣くので。

春名 でも、いつもサビのあとに「ビリケンさん ビリケンさん/うんだばだばだば」って歌わなきゃいけないから、そこでリセットされちゃうんですよ。(笑)

彩木 確かに、あそこで現実に戻されるよな。(笑)

■実はいいこと言ってるという意味では、僕は“怒るでしかし!”も好きです。

 「世界の怒りが全部消えたなら」っていうところですよね。

彩木 確かに、それ好き!

■しかもただ怒ってるだけじゃなくて、怒りを溜め込んじゃいけないよっていう意味で「怒るでしかし!」って歌っているのがいいですよね。

 これも実はいい歌詞なんです。

彩木 この曲は芝居っぽいところもあるし、レコーディングしててめちゃ楽しかったです。

清井 振り付けも芝居っぽいんですよ。

春名 メガネをクイッてして、「怒るで!」みたいな。

 これはみんなでやってほしいな。

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