■NAKATAさんはいろいろ分析されるタイプだと思うんですけど、しゃちほこメンバーをどう見ていますか?
NAKATA それぞれ違う魅力があるところがいいですよね。(伊藤)千由李ちゃんはとても伸びる歌声を持っていて、はるちゃん(坂本遥奈)はものすごいバイブスのあるダンスをして、ほーちゃんは声とかかわいさとかの魅力があって。(大黒)柚姫ちゃんはうちのメンバーとむちゃくちゃ打ち解けてて、ムードを引っ張ってくれる。(咲良)菜緒ちゃんはそれを冷静に見つつ、うまくコメントで笑いを作ってくれて。
秋本 すごい分析!
NAKATA MV撮影のときは一日中、砂漠のようなところで踊り続けて、すごいハードな現場だったんですよ。もうただの肉体労働だったんですけど、和気あいあいと励まし合いながらできたのは、やっぱり相性のよさと、人柄のよさがあったからだと思うんです。みんなすごいやさしいんですよ。しゃちほこちゃんは5人で、うちらは6人で、それぞれペアになるようなところがあるんですけど、僕は特殊なポジションだから「俺は仲間はずれだなー」みたいなことを言ったら、すかさずはるちゃんが「いや、NAKATAさんは全員と対応してますから」と言ったんです。普通はそこで「そうですね」とか笑いにするんですけど、さらっと「全員と」って言えるなんて、むっちゃ性格いい子たちだなぁ…って。それがパフォーマンスの真っ直ぐさにつながっているのかなと思いました。
■秋本さんはRADIO FISHと共演して、勉強になったことはありますか?
秋本 NAKATAさんが意見をどんどん出していて、もう向上心の塊みたいなんですよ。私たちも最近はライブのセットリストを自分たちで考えるようになったり、なるべく自分たちでお仕事をちゃんと見るようにしているつもりだったんですけど、私たちとは比べ物にならないくらいすごくて、本当に勉強になりました。
NAKATA 僕らは事務所に疎まれながら、あり続けている存在で。音楽活動なんてしなくてもいい、でも儲かったら金をよこせみたいな、わけのわからない状態でやってるんです。そんな感じで僕はインディーズバンドだと思ってがんばっているので、しゃちほこちゃんたちからすると、僕らの作り方は特殊に見えたのかなと思いますね。僕がひたすらわがまま言うんですよ。曲に対しても、MVに対しても。だから、ちょっと引いてるんじゃないかと心配でしたけど。
秋本 いや、もうすごかったんです。「いいものを作ろう!」っていう想いの強さが。
■NAKATAさんは御神体であり、プロデューサーでもあり、プレイヤーでもあるわけですよね。
NAKATA 歌も踊りもちょっとしかしないけど、常に真ん中にいて、僕が作ったグループで。これがどういう状態かというと、乃木坂46のセンターに秋元康さんがいるみたいなもので。
秋本 わかりやすい!(笑)
NAKATA 基本的に僕は選手兼監督で、ほぼ監督に徹している。だからライブが始まる前は、「みんな、あとは頼んだ」って言うんですよ。それで終わったら物販をやる。
■物販までやってるんですか!?
秋本 ご一緒させていただいたときは、しゃちほこのファンもNAKATAさんのところにいっぱい行ってましたね。ファンの方から「NAKATAさんに写真撮ってもらったんだー」って、自慢されましたから。(笑)
NAKATA そうそう。僕がやってるのは物販とか、公式サイトの運営とか。
■むしろステージ以外の活動がメインに。
NAKATA そっちが楽しいんですよ。ライブになったら、みんなが輝けばいい。本当に楽しくやらせてもらってます。ただ、こういうコラボとかも、ひとりでやっていたらできなかっただろうし、単純によしもとでやっててよかったなとは思いますね。
■リスナーには今回のコラボをどう楽しんでもらいたいですか?
秋本 チームしゃちほこをまだ知らない方も、RADIO FISHさんの楽しさは知っていると思うので、この機会にチームしゃちほこのことを知ってくださったらいいなと思います。“BURNING FESTIVAL”はもちろん、NAKATA崇め系の“太陽神”もとってもクセになるので、ぜひ聴いていただけたらうれしいです。
NAKATA 僕としては渾身の1曲ができたと思っているので、これで下半期を獲りにいきます。これだけは載せてほしいんですけど、とにかくDA PUMPに勝ちたい。“U.S.A.”に勝つには、この“BURNING FESTIVAL”しかないと思っているので。フリでも、ダサかっこよさでも負けませんから!
秋本 本当にフリもすごいので、ぜひチェックしてください!よろしくお願いします!
Interview&Text:タナカヒロシ
PROFILE
2018年3月22日にイベントにてライブ共演を果たしてから、より近い立場でひとつの作品を作り上げたいという、チームしゃちほこからの熱望を受け、このコラボレーションが実現。RADIO FISHは、2014年に結成し、“PERFECT HUMAN”で大ブレイク。2016年の有線大賞、日本レコード大賞の企画賞などを受賞。そして念願のNHK紅白歌合戦への出場を果たした。時を同じくしてチームしゃちほこは、幕張メッセ、日本武道館、横浜アリーナ公演を行い、2017年3月にはデビュー当初からの夢であった、日本ガイシホールでのライブを成功させた。そして、この2組のアーティストの奇跡の出逢いによって、2018年夏、日本中が“BURNING FESTIVAL”で燃え上がり、踊る。
https://sp.wmg.jp/syachihoko-radiofish/
RELEASE
『BURNING FESTIVAL』
初回限定盤(CD+BD)
WPZL-31502/03
¥1,800(tax in)
通常盤(CD)
WPZL-12926
¥1,000(tax in)
unBORDE
8月29日ON SALE