syachiradio_a

チームしゃちほこ×RADIO FISH VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

切なさや悲しみは1ミリもいらない、最初から最後までアゲっ放しのアツいコラボが実現!

オリエンタルラジオの2人を中心に結成されたRADIO FISHと、名古屋発のアイドルグループ、チームしゃちほこが、コラボシングル『BURNING FESTIVAL』をリリースする。そのタイトルからも感じられる通り、表題曲は「切なさや悲しみは1ミリもいらない」という盛り上がりっ放しのぶち上げソング。7月にお披露目されて以来、各所で夏をバーニングさせている本作について、チームしゃちほこの秋本帆華、RADIO FISHの“御神体”で実質的プロデューサーのNAKATAにインタビュー。楽曲展開、歌割り、一語一句の響きまで、その徹底したこだわりに驚かされるはずだ!

■まずは今回のコラボの経緯を教えてください。

秋本 今年3月に「#卒おめ!2018」というイベントで、RADIO FISHさんの“黄金時代”をコラボさせていただいたんです。そのときに「なんだこれは!とても楽しい!」と思って、ファンのみなさんもノリノリだったので、改めてご一緒させていただきたいと思い、チームしゃちほこ側からオファーしました。

NAKATA 本当にありがたいお話をいただいて。僕、アイドルってすごい好きなんですよ。盛り上がりとかノリとかが多岐に渡ってて。それでアイドルのファンの人たちも好きで、盛り上がり上手じゃないですか。笑いもわかるし、おもしろいことも好きだし。その3月のイベントで、しゃちほこさんのファンの人たちを見て、ノリも合いそうだし、一緒にライブをやりたいなと思っていたんですよね。

■ファンにまで興味を持たれたんですか?

NAKATA 僕らのお客さんは女性のほうが多いんですけど、しゃちほこファンの「オイ!オイ!」みたいな温度の高い盛り上がりが、めちゃくちゃおもしろくて。ウェルカムっぽい雰囲気もあったし、これは絶対いいコラボができるだろうなって。

秋本 アイドルのファンって、自分から楽しみに行く姿勢がすごくて、なんでも対応してくれるんですよ。そのなかでもRADIO FISHさんとご一緒させていただいたときは、特に熱がすごくて。それを見てくださったNAKATAさんには感謝しかないですね。

NAKATA いやいや、そんな。うれしいですね。

■曲はどうやって作っていったんですか?

NAKATA 僕から作曲家に発注したんですけど、とにかく盛り上がれる曲にしたい、切なさや悲しみは1ミリもいらないと伝えて、最初から最後までぶち上がる、落ちる瞬間がまったくない曲の構成にしてもらいました。それでサビが先にできたんですけど、「砂漠のど真ん中で 夏に抱かれて/裸のまま踊れば/バーニングフェスティバル」という歌詞が浮かんだんですよ。

■改めて言葉にすると、すごいインパクトですね。(笑)

NAKATA そこからメロディー部分は自分で作って、ラップ部分はFISHBOYに作ってもらいました。あーだこーだダメ出ししながら。

■どんなところにダメ出しを?

NAKATA RADIO FISHは普通にかっこいい曲と、「NAKATA!NAKATA!」と言ってる「NAKATA崇め系」の曲と、2ジャンルあるんですけど、FISHBOYは崇め系で作ってきたんですよ。でも、これは全員でバカになって歌うべきだと。だから歌割りも、RADIO FISHはいつも藤森君(SHINGO)がメインで歌うことが多いんですけど、今回は全員で歌おうということで、しゃちほこさんの5人も入れて11人均等割にしたんです。

■そうだったんですね。どうやって歌割りを決めたのか気になってたんです。

NAKATA 実は僕も、みんな均等にすることが正解なのか、ずっとわからなかったんですよ。これでミスったら、しゃちほこさんにも申し訳ないし、無理させてたらどうしようとか思ってたんですけど、できあがったものを聴いてみたら、いい感じにわちゃわちゃして、楽しくなってて、「間違ってなかった!」と。

■各メンバーの声の違いが活かされていて、絶妙な歌割りだなと思いましたよ。

NAKATA ありがとうございます。次から次にいろんなヤツが出てきて、そこらへんもバカっぽくていいなと。あと、サビ前はしゃちほこちゃんの歌に対して、僕らが「叫べ」とか「飛ばせ」とか合いの手を入れて、サビは藤森君の歌に対して、しゃちほこちゃんのみんなが「我慢できないね」とか合いの手を入れるんですよ。そのノリがORANGE RANGEの“ロコローション”とかで、女の子の「イェイ!イェイ!」みたいな声が入ってくる感じっぽくて。あのリア充感、男女で楽しそうにしてる感が、当時学生だった僕はすっげぇうらやましいなと思ってたんですけど、その原風景がついに叶いましたね。

■秋本さんは曲をもらって、どんな印象でした?

秋本 最初にいただいたときは、もうRADIO FISHさん側の声が入った状態だったんですけど、このかっこいい曲に私たちの声が入ったら、どんな仕上がりになるのか想像できなかったんです。だけどレコーディングのときに、NAKATAさんがいろいろ指示をしてくださって。

NAKATA 僕がディレクションするんですよ、いっちょ前に。(笑)

秋本 すごいわかりやすく「ほーちゃん(秋本)はこんな感じで」とかディレクションしてくださって。そのおかげで自信を持って歌えました。それでできあがったものを聴いてみたら、おっしゃっていた通りリア充感が出るというか。(笑)でも、そこに御神体であるNAKATAさんの「Wake up, beast.」っていう一言が入ることで、「これはリア充なのか!?」っていう不思議な感覚になって。唯一無二の曲になったなと思います。

NAKATA これ、他のみんなはラップしてるんですけど、ほーちゃんだけラップしてないんですよ。藤森君と対になる感じで、メロディーのところを歌ってもらってて。「煩悩をぶちまけろ!」とか「本能をさらけ出せ!」とか、荒々しい歌詞をほーちゃんのふわふわした声で歌う。これがやりたかったんです。

■ここ、めちゃくちゃ破壊力ありますよね。

NAKATA この直後に僕が男々しい声で「Wake up, beast.」と言うことで、むちゃくちゃ落差が出るんです。レコーディングでは普通に歌うか、かっこよく歌うか、よりほーちゃんっぽさを出して歌うのか、いろいろ試してもらったんですけど、僕は最初からほーちゃん節100%でやるべきだと思っていたので、狙い通りにハマってよかったなと。

秋本 私は曲を壊してるんじゃないかと不安だったんですけど、そう言ってもらえてよかったです。

NAKATA ここは寿司でいう大トロの部分ですからね。いろいろな握りがバーッと出て、喰らえ!っていうタイミングで大トロが出てくる。

■素材の活かし方が完璧だなと思いました。「煩悩をぶちまけろ!」も「本能をさらけ出せ!」も、けっこう強めな言葉ですけど、秋本さんはどんな気持ちで歌ったんですか?

秋本 どんな気持ち!?

NAKATA 言えって言われたから言ってるんだよね。内から出てきた言葉ではない。(笑)

秋本 そうですね。(苦笑)でも、その言葉からサビにつながって、曲の流れ的にも絶頂が来るので、いいスタートダッシュを切ろうと思って歌いました。

■自分がぶちまけるというよりは、聴いている人たちに向けて「盛り上がれ!」っていう気持ちで?

秋本 はい。「ここから始まるよ!」っていう感じです。

NAKATA 普段はシャイな人たちも、内側に秘めているものを全部出しきってサビを迎えてほしいです。

1 / 3123