main

SUPER☆GiRLS WEB LIMITED INTERVIEW

■いままでのスパガって、汗や涙の部分は見せないイメージだったんですけど、自分たちの見せ方について、どう考えているんですか?

志村 もともと正統派で、かわいい部分をアピールしたいと思っていたので、こういう汗をかいてる感とか、裏の感じはあまり出したくないなっていうのは正直あったんです。でも、年齢を重ねてきて、特に私なんですけど(笑)、いろんな経験をするなかで自分たちが感じたことや、私たちだからこそ伝えられるメッセージを最近は歌うようになっていて。そういう意味では、いままでも今回も等身大の曲を歌っているのかなと思います。

■阿部さんは今回みたいに汗や涙の部分を見せることに対しては、どう感じていますか?

阿部 私もアイドルを小学校5年生からやっているので、こういうことあったなぁと思い出したり、読めば読むほど胸に来る歌詞だったので、歌っていても楽しいし、よかったなと思っています。

■キャリアとしては、幸愛さんも紆余曲折あるアイドル人生を歩んでいますよね。

渡邉 そうですね。でも、アイドルはステージ上でキラキラして、きれいなところしか見せちゃいけないと思っていたんですよ。第2章(2期加入後から3期加入前)までは。その理想を崩したくなくて、どこまでもアイドルを貫こうと思ってやっていたんですけど、やっぱりどこかで限界が来て。このままでは辛くなっちゃうから、もう私らしくやろうと思って。いまは握手会も自然体でお話しをするようになりました。こういう取材のときも、以前は台本通りのセリフみたいなことしか言えなかったんですよ。

志村 いいことを言わなきゃ、みたいなね。

渡邉 そういうのがあったんですけど、いまは真っ直ぐ自分の想いを言おうという気持ちに変わって。だから今回の曲は、歌っていて心も込めやすいし、振り付けもいままでにない暴れようで、これをやることで新しいスパガを見てもらえるのかなと思うので、挑戦の1曲になったなと感じています。

■その考え方が変わったのは、3期が入ってから?

渡邉 そのくらいからですね。3期には夢梨みたいにザ・アイドルっていう真っ直ぐな子がたくさんいたので、もう大丈夫だろうという安心感があって、自分がずっとアイドルで居続ける必要はないのかなと思うようになったんです。それと、あみたさん(3月までリーダーを務めていた前島亜美)の卒業も大きかったです。

志村 その時期って、みんなあるんですよ。私も最初の頃は「アイドルにならなきゃ」みたいなのがあって。こうやってあごに手を当てて、かわいいポーズをしたり、こういうキャラでいなきゃみたいなのがあったんですけど、やっぱり限界が。(笑)18〜19歳の頃、まさにいまの幸愛と同じくらいのときに気がついて。そこからは自由に、自分らしくいようと思っていまに至っているので、そういう時期がみんな来るんですよね。

阿部 あと5年後くらいですかね。

渡邉 そっか、まだ15歳か!

志村 いい息抜きというか、力の抜き方を覚えれば、たぶん大丈夫だと思うんですけど。私のときは、それを教えてくれる人もいなかったから。

■阿部さんはマジメすぎて心配になりますね。

阿部 よく親からも言われるんです。いいこと言わなきゃみたいな必死さが出ているから、もうちょっと崩してもいいんじゃないかと。それがいまの課題ですね。

■息苦しく感じることはないですか?

阿部 あんまりないですけど、もともと私、笑顔がぎこちなくて。

渡邉 うそー!

志村 アイドルなのに!

阿部 かわいくいたい気持ちが出過ぎて、ワンパターンの表情になっちゃうんですよ。完全に顔を作ってしまうので。いまそれはすごく悩んでいます。

渡邉 そんなこと考えたこともなかった。そこに気づけるところもマジメさが出てる。

阿部 自分がいちばんかわいいと思う角度があって。いつもその角度で写真を撮るから、同じ表情ばかりになっちゃうんです。

■アイドルあるあるですね。

阿部 それは浅川梨奈さんにも同じことを言われて。「あ、わかってくださってる」と思いました。

■この子、左側の顔しか見せないとか、よくありますよね。

阿部 そうなんですよ。私は右側ですけど。(笑)

志村 15歳でここまで自分をわかっているのもすごいですね。

■辛いときもあると思うんですけど、そういうときは、どう息抜きするんですか?

阿部 私の場合は、とにかくシナモンのグッズを買います。

■それ、シナモングッズが好きなアイドルを演じてないですか?

阿部 さすがにそこまでプロデュースしてないです!(笑)

志村 でも、夢梨ならやりかねない。前にカバンの中身をチェックする企画があって、いちおう前日にマネージャーさんから連絡があったんですよ。そのときに夢梨は赤いカバンに、ピンクのポーチ、ピンクのハンカチとかを出してきて、「普段見たことないぞ!」みたいな。(笑)「そんなバッグ、持ってたっけ?」と言ったら、「買いました」って。それを正直に言っちゃうところがかわいい。

阿部 なんでも作り込んでしまうんですよね…。

■そこまでいくと、キャラとして確立されていますよね。もはや正統派なのかどうかもわからなくなってきましたけど。

阿部 そこは正統派ということにしておいてください!

2 / 3123