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Silent Siren VANITYMIX 2016 SPRING PICK UP INTERVIEW

■怖っ。(笑) “レイラ”はひなんちゅが作詞ですね。

ひなんちゅ これは矢沢あいさんの『NA NA』に出てくるレイラがモデルで。私、あのマンガが大好きで、それがキッカケでバンドを始めたところもあるんです。そのレイラになった気持ちで歌詞を書きました。私たち元々読モ出身なところもあるんで、外見だけでいろいろと判断されることも多くて。いわゆる見た目でナンボ、みたいな。なんか人間味がなくて、それに嫌気がさした時もあったんです。そこから、外見を褒められても中身を褒められても、結局、「私のことを分かってくれる人なんているの?」との悩みと、レイラ自身が持っていたジレンマや葛藤をかけ合わせて書いてみました。

■“C.A.F.E.”は打って変わって明るい曲ですが、こちらはゆかるんが作詞を。

ゆかるん この曲は、もう前向きポジティブな歌です。男の子が好きな女の子に近づくために頑張る、みたいな。ものごとって考え方によってポジティブにもネガティブにも捉えられるじゃないですか。なので、何でもポジティブに捉えていこうよって。

■アレンジ面でも、外に飛び出していく感じが上手く出てますね。

ゆかるん 途中でみんなでハミング出来るように、その箇所を大目に入れてみました。ライブでは、この箇所を是非みんなで大合唱したいです。みんなで一緒に歌って、ポジティブにハッピーにいきたいな。

■“吉田さん”も歌内容が気になります。これはすぅの歌詞ですね。

すぅ これはモロに実話です。(笑) この出来る女の子は実は私じゃなくて、実際の同級生だった吉田さんのことで。同じ名前でもこうも違うものかって……。

■この曲だけ、ちょっとコミカルな感じがして、それが妙に安心させてくれます。(笑)

すぅ サブカルやニコ動っぽいですからね。アルバムのフックになればいいなと。この曲ではあえて人間の残念な部分を出してみました。言葉に出来ない自分のイヤな部分を、あえてまとめてみたというか……。とは言え、別にネガティブな曲ではなくて。その完璧な吉田さんに対して、ちょっとみじめな気持ちを抱くんですけど、そんな部分も愛してくれる人が私たちのライブには集まってくれますからね。それを受け入れてくれる場所があるだけでも私はすごく幸せだし、バンドをやっていて良かったと思います。1曲目の“チェリボム”か、この“吉田さん”の残念な方の吉田さん、どちらが自分に近いかというと、断然、私は“吉田さん”ですから。私は全“吉田さん”的な女子を支持します!!(笑)

■最後に今作を引っ提げてのライブツアーへの意気込みを聞かせて下さい。

すぅ 昨年末からサポートギター無しの4人だけでライブをしているんですが、この4人だけで回るツアーも久々なんで、今はドキドキもですがすごくワクワクしています。

ゆかるん 今回はこれまで行けなかった土地にも行けるので、近くまで来たら是非遊びに来て欲しいな。

あいにゃん 今回は前半はライブハウス、後半はホールの2ウェイで回ります。それぞれ違ったサイサイが楽しめるので、是非どちらかでお会いしましょう。

ひなんちゅ 今作の曲たちもライブを通して良い意味で成長していくと思うんです。なので、その楽曲の成長や、各地でもお客さんとこの作品を一緒に作り上げていくのが今からとても楽しみですね。

すぅ そのツアーのファイナルが自分たちの単独では最大規模の横浜アリーナなので、今からドキドキしています。会場は大きいですが、私たちはよく動くので、どこで観てもそんなに遠くには感じないんじゃないかな。各箇所、みなさんに会えることを楽しみにしています。

Interview & Text:池田スカオ和宏(LUCK’A Inc)

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