Sam Smith ①

Sam Smith『The Thrill Of It All World Tour』ライブレポート@さいたまスーパーアリーナ 10月12日(金)

18,000人の心を震わせた、サム・スミス東京公演!

“天使の歌声”と賞賛され、2015年の第57回グラミー賞で「最優秀新人賞」など主要3部門を含む最多4部門を受賞し、デビュー・アルバム『イン・ザ・ロンリー・アワー』は世界総売上げ枚数1,200万枚を誇る“声力No.1シンガー”サム・スミス。昨年11月に発売したセカンド・アルバム『スリル・オブ・イット・オール』は自身初となる全米&全英のダブル1位を獲得、また世界94の国と地域のiTunesアルバム・チャートで1位に輝いている。

その傑作アルバムを引っ提げた『The Thrill Of It All World Tour』の待望の来日公演初日が先週12日(金)にさいたまスーパーアリーナで行われた。会場には、平日の夜にも関わらず18,000人のファンが集結。ノリの良い“ワン・ラスト・ソング”から始まると、「東京のみんな!気分はどう?元気?元気?みんな元気かな?」とファンを気遣い、デビュー・アルバムから“アイム・ノット・ジ・オンリー・ワン”と“レイ・ミー・ダウン”を続けて歌い、その後も、サム・スミス名義の楽曲のみならず、自身が本国イギリスでブレイクするきっかけとなったディスクロージャーとの楽曲も2曲披露。
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合間にサムは、「みんな知ってたら、是非一緒に歌ってね!」と観客に伝え、とても暖かく、幸福な時間が流れる。MCでは「今回5回目の来日なんだけど、僕は日本が本当に好きなんだ。食べ物も大好きで、今回はラーメンをちょっと食べすぎちゃったよ。(笑)」とお茶目な一面も。その後、「僕はいつも世界を飛び回ってライブをしているけど、それって、僕だけの力じゃ絶対に成し得ないことで。僕をいつもサポートしてくれる、バンドとコーラスのみんなを紹介します!」と言い、一人ひとりを丁寧に紹介するあたりも、サムの人柄の良さが見えた。

アンコールは、3曲。今年1月にプロモーション来日をした際に、日本のテレビなどでも披露したヒット・シングル“パレス”。ギター、ベース、ピアノ、女性シンガー、そして彼女と対面式で向き合って歌うサムの、そぎ落とされたミニマムなサウンドだが、それはそれは壮大で、心が洗われるパフォーマンスだった。この後に続いたのが、日本デビュー・シングル“ステイ・ウィズ・ミー ~そばにいてほしい”。この曲のイントロが流れた瞬間、観客からは「おおっ!」と大きなどよめきが。歌い始める前に、「この曲は、今から4、5年前に初めて日本に来た時に、小さな小さなライブハウスで歌った曲なんだ。その時も、そして今も、この曲をみんなの前で歌うのが好きなんだよ。この曲はみんな歌えるよね?一緒に歌ってね!」とサム。この曲が最後と思いきや、最後は“プレイ”。「今は状況が良くないし、怖いけど、僕は祈る。状況が好転するように、神は今まで信じてなかったけど、神に祈ってみるよ」という荘厳な歌で終了。約2時間のライブは、大きな、大きな拍手で幕を閉じた。

Photo:Masanori Naruse

http://samsmith.jp

The Thrill Of It All World Tour 10月12日(金)東京公演セットリスト
1.ワン・ラスト・ソング / One Last Song
2.アイム・ノット・ジ・オンリー・ワン / I’m Not The Only One
3.レイ・ミー・ダウン / Lay Me Down
4.アイ・シング・ビコーズ・アイム・ハッピー / I Sing Because I’m Happy
5.オーメン(ディスクロージャー feat. サム・スミス) / Omen (Disclosure feat. Sam Smith)
6.ニルヴァーナ / Nirvna
7.アイ・トールド・ユー・ナウ / I Told You Now
8.ライティングズ・オン・ザ・ウォール / Writing’s On The Wall
9.ラッチ(ディスクロージャー feat. サム・スミス) / Latch (Disclosure feat. Sam Smith)
10.マネー・オン・マイ・マインド / Money On My Mind
11.ライク・アイ・キャン / Like I Can
12.リスタート / Restart
13.ベイビー・ユー・メイク・ミー・クレイジー / Baby You Make Me Crazy
14.セイ・イット・ファースト / Say It First
15.ミッドナイト・トレイン / Midnight Train
16.ヒム / Him
17.プロミセズ(カルヴィン・ハリス feat. サム・スミス) / Promises (Calvin Harris feat. Sam Smith)
18.トゥー・グッド・アット・グッバイズ ~さよならに慣れすぎて / Too Good At Goodbyes

<アンコール>
1.パレス / Palace
2.ステイ・ウィズ・ミー ~そばにいてほしい / Stay With Me
3.プレイ / Pray