ファンと共に、ライブを通し、育て、完成させていったQ’ulleのニューアルバム
「ライブを通して育て上げた楽曲たち」「ファンからのメッセージを基に作られた楽曲」「所々見え隠れする、これからもみんなと一緒に駆け抜けていこう! 歩いて行こう!! 的な楽曲」等々……。Q’ulleのニューアルバム『コネクトライト』は、いろいろな意味で、ファンも交え、ライブを通し、みんなで作り上げた作品と言える。まさに彼女たちの今の勢いや目指すところが、グループはもとより、各人それぞれの個性としても収まった今作。新しい幾つもの試みを始め、各曲違った歌表情や歌表現にも注目だ。これまで以上躍動感や生命力を擁している同アルバム。このアルバムはきっと、我々と彼女たちを一緒に、次の高みや更に眺めの良い景色へと誘ってくれることだろう。
■今作からは全体的に、これまで以上に、かなり攻めている作品印象を受けました。
いとくとら その感想はとても嬉しいですね。今年は、「攻める!!」がテーマの一つだったりもするので。今作は、去年の全国23公演のツアー中に出来た曲も多くて。その時に感じた想いも詰め込めたし。去年のテーマでもあった、「繋ぐ」といった部分も入れ込めたので、自分たち的にはパーフェクトなアルバムが出来たかなと思ってます。
■その攻め切れた感じがヒシヒシと伝わってくる作品内容ですが。今作はライブで映えそうな曲がより増えましたね。
ゆずき そうですね。その辺りは、ツアー中に出来た曲を、作品よりも先にライブで披露していったことも大きくて。先に一度ライブで演って、そこからのレコーディングだったので、改良点や改善点、“もう少しここをこうしてみよう!!”的な工夫もいろいろと出来たんです。
やっこ 23公演という、これまでで最も長かったこともあり、その間にメンバー各人も自分の個性や、自分がQ’ulleで魅せれるものはこれだというのを把握したり、見つけたり、再確認が出来たツアーでしたからね。それをこのアルバムの中にギュッと詰められたなって。
■ホント、各人の個性が新しく開花した部分も含め、各所に、それらがより散りばめられた感があります。
やっこ そうなんです。例えば私のラップのパートとか。キング（ゆずき）に関してはめっちゃデスボなシャウトを入れたり。（笑）まぁむも英語が得意なので英語のパートが増えたりとか。
まなこ Q’ulleとしての着地点は変わりなく、突き進んでいるのと同時に、それぞれが各々やりたいことを見つけている感が私にはすごくあって。Q’ulleとしてはもちろん、個々のパワーもこれから、このアルバムをキッカケに放出されたらいいなとすごく思ってます。今後は、各人の役割やパートを強みにして、ソロでもやっていけたらいいな、との気持ちもあるし。そこから再びQ’ulleとして集結した時に、各々が培ってきたパワーを合わせ、よりすごいことが出来る、その貪欲さも見据えての発展だったりもするんです。
ゆずき あとは、いろいろと自分たちからのアイデアや意見、リクエストを出して、それが作品に反映されたのも大きかったですね。
いとくとら それが故に、より「自分たちの作品なんだ!!」って自覚も強まったし。あとは、これまでは歌うだけで必死だったものが、ちょっと余裕も出てきて。その分、よりいろいろと出来るようになったというか。曲のタイプに合わせて歌い分けも出来るようになったし。より感情移入や感情的に歌えるようになりました。
■確かに、これまで以上にいろいろなタイプの楽曲が収まっています。歌の表情も様々だし。
やっこ レコーディングの時も曲毎にライブ中のお客さんの光景が浮かんできましたからね。プロデューサーさんからも、「もっと1曲づつの色を変えて歌ってみたら？」とのアドバイスを受け、反映してみたり。その、私たちの個性を客観的に見て下さっている方の意見も取り入れられたことが、各人のカラーにもつながったし。いろいろなタイプの歌になった大きな要因でしょう。
まぁむ 私も曲ごとにキャラクターの設定をして歌いました。しかもかなり細かく。（笑）みんなは割と、「カッコイイ系」とか「優しい系」とかザックリしていたのに対して私は、「男をもて遊んでいるちょっとヤバい女」だったり。（笑）で、それぞれ成り切りながら歌いました。
■今作は個々の個性が、より出た分、逆に5人が合わさった時の一丸性や一緒感の力強さや分厚さも更に感じられました。
ゆずき 今回は以前に比べユニゾン部分（全員が合わせて歌う部分）が減ったんですが、逆にその一丸となった際の力強さやすごさはより出せたと自分でも感じていて。更にメリハリやコントラストがつきましたからね。
■あとは、「一緒に行くわよ!!」感もすごく伝わってきます。
いとくとら 頭から“Don’t Stop”（2曲目収録）ですからね。（笑）この曲にしても、レーベルを移籍して再スタートの意味も込めた曲でもあったので。<もう、ここからは止まらずに飛ばしていくから! 一緒についてきて!!>感が溢れてるかなって。
