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宮田悟志 WEB LIMITED INTERVIEW

■それは?

宮田 いわゆる歌いこなしてきたが故に、改めて新鮮な気持ちになって歌う部分ですね。今回、アルバム全体のテイストに合わせてアレンジを変えたものもあったので、逆に新鮮に歌えた曲もあって。それらはまさに新曲感覚で歌えました。

■そうそう。オリジナルとアレンジも変わっている曲も多数見受けられますもんね。

宮田 よりライブっぽさを出したかったところもあり、全体的に生楽器を多く入れました。“かげろう”とかも、元は打ち込みだったんですが、今回は生のピアノでリレコーディングして。この曲に関しては、おかげさまでより躍動感や美しさを表すことに繋げられました。

■BREATHE時代の“待ってて”も、今回お一人で歌われていますね。

宮田 この曲に関しては、それこそ6年ぶりのレコーディングでした。その分、新しい心持ちで歌えましたね。ソロで歌う“待ってて”もファンの方からしたら「どんなになるんだろう?」との思いもあったでしょうが、僕的には非常に自信のある“待ってて”に仕上がりました。表現力もあの頃よりは格段についているんで、大人の“待ってて”を楽しんでもらえそうです。

■先の“RISE”に話を戻すと、この曲はすごく宮田さん自身のこれまでとこれからとがカブりました。

宮田 自分のリアルな想いを書かせてもらいましたからね。ちょっと体育会系な曲なんですが、昔、野球をやっていた頃の同級生に、東京ヤクルトスワローズの雄平選手が居て。ちょうどこのアルバムの制作中に、彼がケガをして戦線から離脱してしまったんです。その時、不安やこれからについてをいろいろとお互いメールし合ったりして。自分としても当時の雄平と重なるところもあって。そこから「ステージは違うけど、お互いこの状況を乗り越えていくことで、また自分たちの世界もどんどん広がっていくだろうから、頑張って行こう!!」的なイメージへと結びつけていったんです。元々の歌詞は自分の為に書いていましたが、途中から彼にエールを贈る想いも含め、雄平に向けての方向に持っていったんです。

■この曲からはこれまでの宮田さんの楽曲には無かった、ファイティング的な力強さを感じました。

宮田 これまでだったら「そんなに頑張らなくてもいいんだよ」や、「ツラかったらいつでもここに話しに来な」的な歌詞だったんでしょうが、ここはあえて「がんばれ!行け~!!立ち向かえ!!!」って。(笑)それもあり、雄平選手はこの曲のMVにも出演してくれたんです。それこそこの曲に関しては、オシャレさだけでない歌い上げるタイプの新しい面が出せたかなって。

■タイトルもその『RISE』ですね。

宮田 そうなんです。実際、僕も経験があるんですが、生きていく中で悲しいことや悩むことって当たり前のように訪れると思うんですが、そんな人が聴いた時に、生ぬるいことは言えないし、「頑張れ!」ってひと言をそう簡単には言えない。僕も同じくそういった境遇になった時があったし。そんな中でも、その哀しみを経験し、乗り越え、経たからこそ待ってくれている、「いいこと」や「強さ」も実体験から信じられるんです。それもありこれをタイトルにしました。

■今作の聴きどころを教えて下さい。

宮田 LDHにもこんなソロボーカリストが居るってことを今作を通して知ってもらいたいです。この6年での僕の声の成長や表現力のアップも確かめられる内容なので、是非、今の宮田悟志はこんな感じなんだと驚いて欲しいですね。

■最後に宮田さんの今後のビジョンを教えて下さい。

宮田 とは言え、ソロとしてはまだ新人なので、原点に立ち戻って手渡しのように歌を全国に届けていきたいですね。まずは全国各地いろいろな場所に自分の足で、この『RISE』というアルバムを直接みなさんに届けたく思っています!!

Interview&Text:池田スカオ和宏(LUCK’A Inc)

PROFILE
2010年『EXILE Presents Vocal Battle Audition2~夢を持った若者たちへ~』ファイナリストとして残り、圧倒的な歌唱力が目に止まり、2011年12月ボーカルデュオBREATHEとしてデビュー。その後5枚のシングルをリリースし2度の全国ツアーを開催するも、2016年4月BREATHEの活動は終了し、ソロシンガーとして再始動。さらに役者としても2016年8月E XILEMATSU演出舞台「かげろう」に出演。2017年には新たな表現の場としてドキュメンタリー番組のナレーションにも挑戦するなど活動の幅を広げている。

http://m.ldh-m.jp/artist/index/80

RELEASE
『RISE』
sub
XNLD-10013/B
¥4,000(tax in)
LDH MUSIC
1月10日ON SALE

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