実年齢ならではの表現力に満ち、これまでとこれからを同居させた
宮田悟志のファースト・ソロアルバム
BREATHEのデビューから6年、ソロに転身して約2年…。宮田悟志がいよいよファーストアルバム『RISE』をリリースする。BREATHE時代も含め初のアルバムリリースとなる今作は、BREATHE時代の曲の宮田ソロバージョンや映画起用楽曲、自身出演の演劇に起用されていた歌やライブを通して披露してきた楽曲等と、これからの彼を多分に感じさせる新機軸的な楽曲が同居した1枚。まさにこれまでとこれからの宮田を感じさせてくれる作品となった。33歳という実年齢ならではの大人の魅力と表現力を経て歌われた各楽曲は、良い意味で彼特有の艶やかさやシルキーさ、ウェッティさが漂っており、宮田ならではのオリジナリティを堪能させてくれるものばかり。そう、今作と共に宮田悟志は再びあなたに歌を届けにやってくる!!
■いやー、待ちましたよ、この1stソロアルバムを。
宮田 BREATHEの時もアルバムは出していませんからね。本当に今は「お待たせしました!!」って気持ちでいっぱいです。
■ご自身で聴き返してみていかがですか?
宮田 まさにこれが自分のボーカリストキャリアの始まりだなと実感しています。それこそ、これまで経験させていただいた全てが詰まっていて。ソロになってからはもちろん、BREATHE時代にリリースできなかった曲も今回収録出来たりしましたからね。その分、思い入れもすごくあるし。おかげさまでBREATHEとしてデビューして以来、ここまでいろいろと紆余曲折を経たからこそ出来上がった1枚になりました。すごくボーカリストっぽいアルバムを意識して作ったので、その辺りも是非みなさんに感じて欲しいですね。
■分かります。それにしても今回のボーカリストとしての表現の幅の広さには驚かされました。中でもやはり各バラードにはグッと来るものがあります。
宮田 ありがとうございます。サウンドに関しては今っぽいものも意識したんですが、僕の武器の一つはやはりBREATHEの頃からバラードでしたから。そういった意味では、特にバラードとラブソングは丁寧に届けたい気持ちはありました。
■新機軸も多分に収まっており、いわゆる宮田さんのこれまでとこれからの同居を今作からは感じました。
宮田 その辺りは意識しました。なので曲順にしても、6曲目から11曲目まではわりとBREATHEからの流れを踏襲している、いわゆるしっとりと生な感じがありつつ、1曲目~5曲目は、新しい自分を打ち出し、聴いて下さる方にも「ああ、こんな感じの曲もやるんだ」といったテイストの曲を収めてみました。33歳の今しか出来ないこともあったし、いま表せる自分の幅を表現できたかなって。
■ばっちりです。新機軸と言えば、EDMサウンドの取り入れには驚きました。
宮田 “RISE”ですね。元々やってみたいチャレンジの一つではあったんです。だけど、あくまでも自分なりの表現を意識しての取り入れにしてみようと。「ソロのボーカリストとしてEDMを取り入れるとしたらどうやっていくか…」とか。このようなEDMの魅せ方があることも見てもらいたかったんですよね。
■この“RISE”は、ダンスメインではなく、歌寄りなのも特徴的です。
宮田 実はこの曲には生のアコギが入っているんです。EDMにアコギの哀しさを織り交ぜているのも、この曲の特徴で。EDMなんだけど、ちょっとウェットな感じを出しています。
■でもその辺りの宮田さん独特のウェッティさは、この曲に限らず各曲から感じました。
宮田 どの曲もちょっと哀愁があって、切ないところはあるかもしれません。その辺りは、僕の歌謡曲好きが自然と滲み出ちゃっているんでしょう。(笑)自身のルーツも加味されているなと自分でも感じます。
■あと先程、「自分の実年齢に近い」とおっしゃられていましたが、それもどの曲からも非常に伝わってきます。
宮田 それは嬉しいですね。プロデューサーとも「ちょっと成熟した部分も曲として出すと、宮田君の個性になるんじゃないか?」的な会話をしながら作っていきましたからね。
■今回ようやく作品化される楽曲も多く収録されており、ファンの方々も喜ぶんじゃないですか?
宮田 6曲目~11曲目なんて、まさにそんな曲ばかりです。ライブに来て下ってる方たちには、ようやく作品として手元に残るものが届けられるんで、喜んでもらえると嬉しいですね。でも、これまで歌い慣れてきただげに、逆にレコーディングは慎重でしたよ。