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Migimimi sleep tight WEB LIMITED INTERVIEW

あえてライブハウスで踊る快感や楽しさを啓示した、Migimimi sleep tightの新作

涼平(メガマソ)と松本誠治(the telephones)を中心に、JOTARO(ex.FUNKIST)、宮川依恋(EXTRADE)の4人から成るMigimimi sleep tight(ミギミミスリープタイト)。出自の音楽性も様々な4者が集まり放っているのは、メロディアスな歌を中心としたEDMなロック。それを用い2年ほど前よりライブハウスを中心にクラウドをプレイ毎に踊らせてきた。そんな彼らがこの度、2nd ミニアルバム『The Massive Market』を発表する。更にダンスミュージック方面に特化した今作は、自身の土俵でもあるライブハウスで機能する、ノれ、踊れ、楽しめるダンスミュージックばかり。ライブハウスで踊る楽しさや快感は、このアルバムが啓示してくれる!!

■Migimimi sleep tightは、かなりオールスター的なメンバーですが、まずは各人が揃った経緯から教えて下さい。

涼平  元々誠治君(松本)とは飲み友達だったんです。で、「いつか一緒にやろうよ!!」的な話を長いことしていて。でも、当時はお互い各々の活動が忙しくて…。

松本  話してみると、わりと音楽で共通する話題が多かったんですよね。で、幾ばくかの時が過ぎ、お互いがやっていたバンドの活動が止まったこともあり、「じゃあ、始めよう!!」と。

■その当時目指していた音楽性は?

松本  最初はかなり大ざっぱでした。(笑)僕もダンスミュージックを基調としたバンドを演ってたし、涼平君も打ち込みを得意とするロックバンドを演っていたんで、それらをある種の基盤に始めたと言うか…。

■JOTAROさんが在籍していたFUNKISTは、人力的な躍動感が魅力のグループだったんで、このようなバンドへの加入は意外でした。

JOTARO  誘われて二つ返事でしたよ。(笑)僕の演ってきた音楽はどちらかと言ったら古き良き時代のダンスミュージックだったんで、それをこのバンドにどう融合させたらいいんだ?的な疑問はありましたけど。いろいろと探りながらここまで来たかな。

■ボーカルの宮川さんは?

涼平  基本、僕らバンドサウンドなので、それに負けない且つ存在感のあるボーカルを探しました。あとは、キャリアの見えにくい人が良くて。このメンツなんで、キャリアがある方がボーカルだと逆にバンド像が見えにくくなったり、妙な固定概念や先入観を持たれる懸念もあったので。そんな時に依恋(宮川)を知ったんです。いやー、掘り出しものでした。(笑)

宮川  最初は今まで全く経験したことのない世界に飛び込んだ感じでした。(笑)曲をもらった際も、「ここで俺はどうすればいいんだ?」や、ライブもイメージ出来ませんでしたからね。やっていくうちにいろいろと見えてきて、ここまで進んできました。

■ラップトップでの音楽性も選択肢にはあったでしょうが、何故バンドでそれらを演ろうと?

涼平  シンセもバリバリ入って今時のEDMなんだけど、僕の戦場はクラブではなく、あくまでもライブハウスだという自負があったんです。なので、バンドスタイルで演りたい想いが強くあって。ライブをメインにしたかったんですよね。

松本  なのでBPMにしても、あえてEDMにしては速め、ロックバンドとしては遅めなんです。

■1stアルバムがみなさん4人の足し算だったものに対し、今回の2ndアルバムは、それ以外の要素が多分に詰まった印象を持ちました。

涼平  まさにその通りで。1stは取りあえず、みんながやりたいことをワーッと詰め込んだ作品でしたからね。あれはあれでバラエティ豊かな楽しさがあったんですが、今作は、この1年一緒にやってきて、全員の見定める方向が一つになり、更に道が真っ直ぐになった実感があって。まとまってきたというか…。より各人の個性を活かしつつ、同じ着地点を目指せたかなって。

■その目指した着地点とは?

涼平  今作の1、2曲目ですね。これらは自分たちの最新曲なんですが、ライブハウスに来るお客さんでも楽しめるEDMが出来たかなと。これはライブを繰り返していくうちに気づいたんですが、クラブのお客さんとライブハウスのお客さんはやはり違うんです。完全にクラブ仕様にしちゃうと、ライブハウスでプレイするとノリにくかったり、掴みにくかったりするようで。なので、EDMのノリを入れつつも、もっと分かりやすさや快楽さを更に前面に出し、ライブハウスで一緒に楽しむEDMを狙ったんです。

■あえて自身の土俵でもあるシーンで、このサウンドを用い勝負しようと?

涼平  そうです!!もちろんクラブにも広げてはいきたいですが、まずはこの輪をライブハウスで広げていって不気味な存在になろうと。(笑)

■前作がわりと歌モノだったのに対して、今作はかなり聴き手に楽しみ方を委ねる作風ですもんね。

涼平  深く考えずに楽しめる作品が理想でした。2曲目の“MOVE ON !”はバンドで作ったんですが、まさにその辺りを狙ったんです。歌詞も意味を捉えるというよりも、メロディやノリで捉えてもらいたくて。“MOVE ON !”は、それこそEDM全盛のこの時代に“ジンギスカン”みたいな曲を演りたかったんです。

■“ジンギスカン”!?

涼平  そう。(笑)その“ジンギスカン”を今の感じに。なので、ちょっとダサい音色も使うけど、「ダサいけど楽しい」となれるような。

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