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ましのみ WEB LIMITED INTERVIEW

あえてキッチュでチープなエレクトロに乗せ、
独特の視点の歌もユニークな女性SSW「ましのみ」登場!!

ユニークな新人女性シンガーソングライターが登場した。その名は「ましのみ」。キーボード弾き語りスタイルで活動している20歳の現役女子大生だ。彼女の作り出す歌は、着眼点もその表現方法も興味深い。その歌の数々はキュートでキッチュ。声色を変幻させた歌声に乗せ、自分を含む周りの現状を、オブラートに包みながらもしっかりと諭し、自分を見つめ直させてくれたりする。そんな彼女がメジャーデビュー。アルバム『ぺっとぼとリテラシー』をリリースする。今の時代を捉えたEDMやエレクトロといった馴染の良いサウンドに、あえてのチープさを交えたサウンドの上、心に引っ掛かる歌やフレーズを乗せた各曲は、聴く者を頷かせ、ドキッとさせ、自分自身を見つめ直させてくれる!!

■プロフィールを見て驚きました。本格的に音楽を始められて、まだ2年程なんですね。

ましのみ   そうなんです。とは言え、小さい頃から人前で歌を歌ったり、聴いてもらうことは好きで。それを高校3年まで押し込めていました。(笑)

■その押し込めていた気持ちを高3年の時に…。

ましのみ   進路を決める時だったんです。今まで押さえつけていた、「歌手になりたい夢」が諦められずに出てきちゃったのが。で、大学も無事に合格して。ここから自分の好きな道を目指そうと。そこでまず多くの人に知ってもらうキッカケとしてメジャーデビュー、その為にオリジナルの楽曲を作ったり、ライブ活動を始めたりしたんです。

■現在のましのみさんの歌は、着眼点や、そこからの表現の仕方がユニークですが、これは当初から?

ましのみ   当初は、もっと稚拙でした。(笑)大学に入って、いろいろなことを考えるようになったり、目を向けるようになってからですね。価値観が揺れたり、形成されていった時期でもあったんで。それに付随して、当初の物語や作家的なものから、自分が思っていることを描く方向に移ってきました。

■オブラートに包まれてはいますが、各歌詞からは揶揄も含むメッセージ性も感じます。

ましのみ   それらにしても人に向けてではなく、自分も含んだ全体に向けてですね。いわゆる私も歌われているみんなの中の1人というか…。

■ここからは1stアルバム『ぺっとぼとリテラシー』の話に。まずは、これまでとはバックのサウンドが一変して、全編エレクトロになった面に驚きました。

ましのみ   そうですね。実はリリースまでにすごく時間をかけて、いろいろと策略を練りながら今回のデビューを迎えたんです。

■それは例えば?

ましのみ   アレンジの方向性や、どのようなタイプの曲を入れるか?どういった構成にするか?どんなアルバムの全体像にするか?等々ですね。昨年の4月~12月までいろいろと考えたり、試したりしました。今の世の中、沢山の女性シンガーソングライターさんが活躍してるじゃないですか。そんな中デビューするのだから、他の方と同じことをやっていてもダメだろうし、意味が無いし、興味を持ってもらいずらいだろうと。だったら、私にしか出来ないものを全体として提示しなくちゃいけないなって。そんな中、最も分かりやすいのがサウンドだったんです。

■確かに今の日本の女性シンガーソングライターで、EDMやエレクトロ的なサウンドの方はあまり見受けられません。

ましのみ   結局、聴いてもらえないのであれば、元も子もありませんからね。その為にも今回は、耳を惹いて、なおかつ私の声を活かしやすいエレクトロを中心のサウンドで行こうとなったんです。

■エレクトロにしても様々なタイプを擁してますよね。EDMもあればレイヴ的なものもある。また、あえてチープなものがあったり。

ましのみ   「チープな感じがいい」というのは私からの提案でした。カッコイイものをやりたくて、この音楽性を取り入れたわけではないので。カッコイイだけだとすっと流れていってしまうけど、あえてチープなアプローチにしたり、耳に引っかかるフックを織り交ぜることで、より耳を惹いてくれて、そこから歌詞や歌もキチンと聴いてもらえるんじゃないかと。

■ちなみにいろいろなサウンドの種類がある中、どうしてエレクトロを?

ましのみ   今の時代の流れで興味を持ってもらいやすいサウンドですからね、エレクトロは。それと、歌詞にもSNS等、わりとデジタルなものが入っていたりするし。あとは所々、アクセントや気になる音を入れたり。また、効果音や、中にはあえて私のデモのピアノの音をそのまま使ってもみました。

■歌い方もよりポップになった印象を受けました。

ましのみ   その辺りは、聴きやすさを重視してのことですね。あえて軽く伝えることで聴き手に届かせる。ヘビーな時って軽く聴ける音楽を欲しますよね?それに対応してもあるし。あとは楽しんで聴いてもらいたかったですから。

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