解散直前!破天荒な一夫多妻グループがラストアルバム『WIFE』で究極の愛を歌う
6月17日の「ラスト♡コンサート」で解散することを発表した清 竜人25が、ラストアルバムとなる『WIFE』を4月12日にリリースする。一夫多妻制アイドルグループという常識破りのコンセプトで、様々な愛の形を歌ってきた彼らだが、本作にはその集大成ともいえる究極のラブソング“愛してる♡キスしたい♡Hしたい♡”、これまでの活動を振り返った歌詞が涙を誘う“25♡”など11曲に加え、初回限定盤には解散発表を行なった昨年11月のライブ映像も収録。グループの首謀者である清 竜人と、第1夫人の清 咲乃、第4夫人の清 美咲、第6夫人の清 可恩の4人に、楽曲への思い入れがより深まる制作秘話を話してもらった。
■ラストアルバムとなる『WIFE』が完成しました。リード曲の“愛してる♡キスしたい♡Hしたい♡”は、タイトルのインパクトがすごいですね。
竜人 これまでいろんな形のラブソングを歌ってきましたけど、その究極の形というか。どういう楽曲がラストにふさわしいか考えた結果、こうなりましたね。だって、好き→愛してる→キスしたい→エッチしたいってなるじゃないですか。
■エロい歌というよりは、純愛の歌ですよね。
竜人 歌詞を読んでもらえばわかるんですけど、ちゃんと順序があって。愛してることを伝えたいけど、言葉じゃどうも伝えきれなくて、キスしたくなって、それでも伝えきれなくてっていうストーリーなんです。タイトルの印象に引っ張られちゃうかもしれないですけど、そこは理解してほしいポイントですね。
■竜人さんはストレートに「Hしたい」と言える人なんですか?
竜人 そんな人いるんですか?(笑)
美咲 怖いよね、逆に。
可恩 いきなり言われてもね、ある意味すごいなとは思いますけど。(笑)
■でも、なかなか「Hしたい」と言えない人も多いじゃないですか。そういう人はカラオケでこの曲を歌ったらいいと思うんですよ。
竜人 デュエットソングだから、女の子と2人で歌えるし、そういうサインにも使える曲になればいいですね。実際、25はファン同士がくっついたという話も耳にするんですよ。
美咲 してるの!?
可恩 結婚した人もいるらしいよ。
■最近はアイドルやバンドのファン同士で付き合うカップルも増えているらしいです。
竜人 たぶん僕らのステージを見ると、ちょっと発情しちゃう面があると思うんです。恋愛映画を見た後に、恋したいなと思うメソッドと同じ感覚というか。それに、同じライブに行ってるということは、まず趣味が合うわけですよね。その時点で二次審査くらいまでクリアしてる。そう考えると、25は意外と世の中の恋愛に貢献してるんじゃないかな。
■編曲は結成当初から関わっているダンス☆マンさんが手がけてますけど、解散発表したら電話をかけてきてくれたとツイッターに書かれてましたね。
竜人 「ニュース見ました。すごく寂しいです。僕にできることがあれば、カバン持ちでもさせてください」と言ってくださって。まさかそんなことしていただくわけにはいかないですけど、ちょうどアルバムの最終の詰め段階で、リード曲はどうしようかなと考えていたので、もう適任だなと思ってオファーさせていただきました。
■アレンジ的には、どんなオーダーを出したんですか?
竜人 もともと彼の音楽性に合いそうなリズムの楽曲だなとは思っていたので、自分で軽くアレンジしたものを聴いていただいて、あとは好きにやってくださいっていう感じでしたね。
■ラストの展開は、同じくダンス☆マンさんが編曲したモーニング娘。“ザ☆ピ〜ス!”のオマージュかと思いました。
美咲 それ、私も思った!
竜人 一回終わるけど、また始まるっていうやつですよね。あれはファンクバンドのライブでの常套手段というか、ダンス☆マンさんはどファンクな方なので、彼の好みだと思います。最初にデモを聴かせたときに、これやってもいいですかと言われたので、全然好きにやってくださいと。
可恩 そうだったんだ!
■アーティスト写真もすごいことになってますけど、曲との関連性はあるんですか?
竜人 リードトラックをストレートなタイトルにしちゃったので、前回の“My Girls♡”みたいに女の子をはべらせた感じだと、ちょっと生々しすぎるなと思ったんです。それをうまく打ち消すために、どうやってバランスを取ろうか考えた結果、近未来的にぶっ飛んだほうがいいんじゃないかなと思って。
■打ち消しすぎですよ。(笑)
竜人 あとは最後のアー写なので、たとえば夫人たちにその後の活動があったとするじゃないですか。そうなったときに25にいたことも履歴のひとつになるので、履歴書の写真みたいな意味合いもあるというか。面接官がちょっと手を止めるようなものになったらいいかなって。僕なりの思いやりですね。思いやれてるかどうかは別として。(笑)
■この衣装には、どうやって辿り着いたんですか?
竜人 スタイリストには「アバンギャルドなものにしたいから、とりあえず店に入って、その店でいちばん飛んでるものを持ってきてほしい」とお願いしました。でも、最初に提案されたものは、ちょっと派手だけどかわいいくらいで、まだアイドルっていうのが脳裏にある感じだったので、アイドルっていうことは忘れてもいいと話して、それでこうなったんです。
■夫人たちは衣装をもらって、どう感じました?
咲乃 もともと王道アイドルをやってきたわけではないから、「ついに来たな」という感覚ですかね。正直、かわいい衣装を着たい気持ちもあったんですけど、「え〜」みたいなことを言ったら、竜人さんに「さんざんかわいいの着ただろ!」と言われて、それで納得しました。結果的には夫人たちの新しい一面を見ることができて、すごい楽しかったです。
■振り付けでは「H」の文字を作るところがキーポイントかなと思いました。
咲乃 MVだとあんまり映ってないんですけど、ライブで見るともっとおもしろいんですよ。
美咲 とりあえず亜美ちゃん(第3夫人)に注目してほしいですね。みんな同じ振り付けなんですけど、亜美ちゃんは誰よりも腰を落として、誰よりもガニ股で踊っているので。
咲乃 それぞれ個性が出ているので、ぜひライブに来ていただいて、生で見てほしいです。
美咲 ほかの振り付けもその場で見ながら真似できるくらい簡単なので、一緒に踊ってほしいですね。