ついに浮気か!? 話題の一夫多妻グループが、夏のアバンチュールを歌う
前作『LOVE&WIFE&PEACE♡』では、一夫多妻制グループならではのピースフルな楽曲で、これ以上ないほどの幸福感を演出した清 竜人25だが、最新シングルのタイトルはなんと『アバンチュールしようよ♡』。前作とは真逆のテーマを持ち、浮気願望とも解釈できる今作に対して、夫人たちは何を思うのか。グループの絶対的センター兼プロデューサーでもある清 竜人と、第2夫人の清 桃花、第6夫人の清 可恩の3人に、男の欲望を剥き出しにした新曲について、正直な意見を話してもらった。
■またすごいタイトルの新曲がリリースされますけど、夫人たちは“アバンチュールしようよ♡”を最初に聴いたときは、どんな感想を持ちました?
可恩 うちのママが好きそうだなと思いました。
竜人 それは語弊があるな。
■お母さんがアバンチュールしたがってるわけじゃないですよね?
可恩 曲調的にという意味です。(笑)乗れるというか、踊れるというか、ママが若かった頃は、そういう曲が流行っていたみたいなので。
■可恩さん自身は、AORとか聴くことはあるんですか?
可恩 あんまり聴いたことがなくて、これを機に聴きたいなと思いました。けっこう竜人くんが作った曲をきっかけに、新しい音楽を知ることも多いんですよ。普段はBPMが速い感じの曲ばっかり聴いてるので、勉強になりますね。
竜人 最近の子は跳ねる音楽をあんまり通ってないですよね。ブラックミュージックの要素がないというか。だから、あんまり聴き馴染みがないんじゃないかな。
■桃花さんはいかがでした?
桃花 私も時代感は感じました。いい意味でいまどきっぽくないなって。あと、すごい夏っぽい曲ですよね。
竜人 こういうAORとか、フュージョンとかって、なんで夏っぽさが出るんやろね。
■アバンチュールというテーマに対してはどうですか?
桃花 あんまり意味がわかってないです。
可恩 響きは好きです。何語なんですかね?
■フランス語ですけど、意味とか調べてないんですか?
桃花 ググったんですけど、あんまり覚えてない。
可恩 「火遊び」みたいなことが書いてあって、「ついに火遊びするんだ、超ウケる!」って思いました。
桃花 結局、アバンチュールって、なんなんですか?
竜人 たとえば夏休みに、女子大生が3人くらいで海とかに遊びに行って、そこで出会ったなんかいい感じの男の子と、ちょっとお酒とか飲んで意気投合して、別に将来のこととか何も考えず、この瞬間だけの楽しみを追い求めてる感じ。
桃花 そういうことか!
可恩 わかりやすい!
■だいぶ詳しく説明しましたね。(笑)ひらたく言えば、ひと夏の恋とか、一夜限りの恋とかですかね。
竜人 いまの快楽に溺れるのがアバンチュールかもしれないですね。
可恩 (冷たい目で)へー、溺れたかったんだね。
■夫人としては、あまり気分がよくないものですか?
桃花 溺れても竜人くんは戻ってくるので、別になんとも思わないです。
■おお〜、いい嫁を持ちましたね! 竜人さん的なアバンチュールのイメージは、さっき説明されていたような感じですか?
竜人 そうですね。暗黙の了解感というか、言葉はいらない感というか、そういう感じがアバンチュールなのかなって。やっぱり夏って、薄着になるじゃないですか。洋服を脱ぐと、心の殻も無意識に脱げてるんじゃないかなと思うんですよ。コート着てるのと、ノースリーブ着てるのじゃ、気持ちも違いますよね。
可恩 個人的には、2番の「他の子はどうだっていい」っていうところが好きなんですよ。めっちゃいいこと言ってるやんと思って。
竜人 いいこと言ってるかな? その場で会った女の子に対して言ってるわけでしょ。
■どちらかと言うと、浮気相手に対して言ってるセリフで、他の子=夫人たちですよね。(笑)
可恩 言葉の響きがいいなと思ったんですよ。
竜人 言われたい?
可恩 うん、まぁまぁ。(照)
■清 竜人25における竜人さんは、ものすごい肉食系だと思うんですけど、草食系が多い最近の恋愛観に、思うところはありますか?
可恩 世の中が竜人くんみたいな人ばっかりだったら、すごい困るし、ヤバいと思う。
桃花 私は一夫多妻制にしていいと思う。
■それは肉食な人のほうが好きということですか?
桃花 いや、そういうことじゃなくて、いろいろ問題が起きても、一夫多妻制なら平和に終われるかなと。
■僕は清 竜人25は、世の中の草食男子の願望を叶えているのかもしれないと思ったんですよ。
竜人 そういうふうに見ている人もいるかもしれないですね。仕事とはいえ、パフォーマンスで女の子をはべらしてるわけですから。普通に仕事してたら、(桃花の肩に手を置いて)こうやって同僚と肩を組んだとして、訴えられておしまいですからね。
■僕は若い男の子が「竜人さん、弟子にしてください」とか言ってきてもおかしくないと思ってるんですよ。
竜人 僕は何を教えればいいんですか?(笑)
■よくカリスマナンパ師みたいなのが、モテ講座を開いてるじゃないですか。清 竜人25を聴いたら彼女ができました的なイメージで。
竜人 むしろ、できなくなる気がしますけど。(笑)でも、『書を捨てよ町へ出よう』という寺山修司の映画で、主人公が観客に向かって、「隣の席にちょっと手を伸ばしてごらんよ」って言うシーンがあるんですよ。それは「横に座ってる知らない姉ちゃんの手でも握ってみろよ」という意味なんですけど、もしかしたらそういう要素はあるかもしれないですね。お客さんをアジテイトするというか、がんばって手でも握ってみろよみたいな。意識しているわけではないけど、無意識にそうなってるかもしれない。